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情報処理技法(リテラシ)II 第9回

目次
索引

プレゼンテーション(2)

発表本番の注意点

プレゼンテーション・スライドを作成し、発表原稿を用意し、何度も練習をしたら、いよいよ発表本番です。 ここでは、発表本番の注意点をまとめます。 以下では、文献

を参考にしました。

1. 聞く人に話しかけるような態度をとる

発表原稿を見ていると、下を向いて話すことになりますし、スクリーンや大型画面のスライドを見ていると、聞く人に背を向けて話すことになります。 なるべく、聞く人を見て話すようにしてください。

聞く人を見るために、発表原稿の要点をまとめた「発表メモ」を用意する、という方法があります。 これなら、手元のメモをちらっと見ながら、聞く人を見て話すことができます。

2. 早口にならないようにする

緊張していると、人はどうしても早口になってしまいます。 あまりにも早口だと、聞く人は内容が頭に入ってきません。 「わざとゆっくり話す」くらいの気持ちでいてください。

話すテクニックとしては、「間」を使う、というのがあります。 重要なことを話すとき、少し間をおき、おもむろに話し始めると、聞く人に注目してもらえます。


パワーポイント(2)

SmartArtとは

文字ばかりのスライドより、図表を使ったスライドのほうが、分かりやすいです。 もし、画像ファイルや、Excelの表やグラフがあれば、それらをスライドに貼りつけてください。 しかし、何もなければ、「図形」を利用して、自分で図を作成することになります。 これは、なかなか大変な作業です。

効率的にスライドを作成する方法として、SmartArtを紹介します。 SmartArtとは、リスト、手順、階層構造などを表した図形の枠組みです。 スライドにSmartArtを挿入し、そこにテキストを入力すると、リスト、手順、階層構造などのスライドが完成します。 SmartArtの色やスタイルは、変更することができます。 また、SmartArtに項目を追加することも可能で、そのときは、図形の配置やテキストの大きさが自動的に調節されます。

SmartArtのテキストは、内部では箇条書きになっています。 つまり、図形にテキストを入力する代わりに、SmartArtの「テキストウィンドウ」を開き、その中に箇条書きを入力してもよいのです。 また、箇条書きをSmartArtに変換することができますし、SmartArtを箇条書きに変換することもできます。

前回のとおりにWord文書をアウトラインで箇条書きにし、今回のとおりに箇条書きをSmartArtに変換すると、非常に効率的にスライドを作成できます。

SmartArtの利用

SmartArtを使うには、以下の方法があります。

いずれの方法でも、アイコンをクリックするか、分類(リスト、手順、階層構造など)をクリックしてからアイコンをクリックします。 なお、一度決めたSmartArtのレイアウトでも、「レイアウト」のアイコンをクリックすると、後から変更できます。 (Windowsの場合は「SmartArtグラフィックの選択」ウィンドウが開くので、左側の分類(リスト、手順、階層構造など)をクリックし、右側のアイコンをクリックします。)

SmartArtのレイアウトを決定したら、[テキスト]にテキストを入力していきます。

SmartArtをクリックし、リボンの「SmartArtのデザイン」をクリックすると、以下のボタンでSmartArtを変更できます。

なお、「色の変更」ボタンでSmartArtの色が変更できますし、「スタイル」のアイコンをクリックすると、SmartArtのスタイルを変更できます。 また、「変換」をクリックし、「テキストに変換」をクリックすると、SmartArtが箇条書きになります。

SmartArtの変更の仕方は、レイアウトによって少しずつ違います。 そこで今回は、はじめから演習にして、SmartArtを操作することにします。 内容は、文部科学省の小学校学習指導要領に基づいています。


演習9

[SmartArt]例を参考にして、SmartArtを作成してください。 作成するSmartArtについては、

(1)タイトルに「小学校で教えること」と入力し、サブタイトルを削除します。 (これはSmartArtではありません。)

SmartArt(1)
SmartArt(1)

(2)タイトルに「小学校の教科」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「リスト」→「横方向箇条書きリスト」とクリックします。 右に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。

SmartArt(2)
SmartArt(2)

(3)タイトルに「小学校の教科以外の授業」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「リスト」→「縦方向箇条書きリスト」とクリックします。 下に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。 箇条書きが書けるようにするには、リボンで「SmartArtデザイン」→「行頭文字の追加」とクリックします。

SmartArt(3)
SmartArt(3)

(4)タイトルに「小学校で教える国語」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「階層構造」→「階層」とクリックします。 右に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。 下に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「下に図形を追加」とクリックします。 いらない項目を削除するには、deleteキーを押します。

SmartArt(4)
SmartArt(4)

(5)タイトルに「小学校の国語で教える漢字」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「ピラミッド」→「基本ピラミッド」とクリックします。 下に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。 箇条書きが書けるようにするには、リボンで「SmartArtデザイン」→「行頭文字の追加」とクリックします。

SmartArt(5)
SmartArt(5)

(6)タイトルに「小学校で教える社会」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「ピラミッド」→「反転ピラミッド」とクリックします。 箇条書きが書けるようにするには、リボンで「SmartArtデザイン」→「行頭文字の追加」とクリックします。

SmartArt(6)
SmartArt(6)

(7)タイトルに「小学校の算数で教える数」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「手順」→「縦方向プロセス」とクリックします。 下に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。

SmartArt(7)
SmartArt(7)

(8)タイトルに「小学校の算数で教える平面図形」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「手順」→「強調ステップ」とクリックします。 右に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。

SmartArt(8)
SmartArt(8)

(9)タイトルに「小学校で教える理科」と入力し、SmartArtアイコンをクリックして、「階層構造」→「横方向階層」とクリックします。 下に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「後に図形を追加」とクリックします。 右に項目を追加するには、リボンで「SmartArtデザイン」→「図形の追加」の三角→「下に図形を追加」とクリックします。

SmartArt(9)
SmartArt(9)

(10)タイトルに「参考文献」と入力し、箇条書きに「[1] 小学校学習指導要領(平成20年3月)(文部科学省)」と入力します。 (これはSmartArtではありません。)

SmartArt(10)
SmartArt(10)

レポート課題

今日の演習9の答案(PowerPointファイル)をメールで提出してください。 差出人は学内のメール・アドレス(学生番号@cis.twcu.ac.jp)とし、宛先はkonishi@cis.twcu.ac.jpとします。 メールの本文には、学生番号、氏名、科目名、授業日(11月21日)を明記してください。


参考文献


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2018年11月21日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
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