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「コンピュータI」では、通常の課題の他に、最終課題が用意されます。 最終課題は、成績評価の20%を占める重要なものです。 このクラスの最終課題は、テキストの203ページと204ページの共通課題
とし、内容をWordでまとめて提出することとします。 評価の対象は、内容だけでなく、Wordを正しく使っているかどうかも採点します。 今日の授業は、最終課題の準備であると思ってください。
ワープロとは、人が読むための文書を作成・編集する機械のことです。 ワープロの画面には紙面のイメージが表示され、ユーザはそこに文章を入力します。 入力した文字は、大きさや位置が変えられます。 また、文章の移動などの編集機能を利用して、文書の推敲が行えます。 完成した文書は、紙に印刷します。 ワープロの機能を持つアプリケーションを、ワープロ・ソフトと呼びます。
ワープロ・ソフトの保存ファイルは、普通はテキストファイルではありません。 ファイルには、文字データの他に、用紙サイズ、文字の大きさや位置などのデータが、アプリケーション固有の形式で記録されます。
東京女子大学のMacには、ワープロ・ソフトとしてMicrosoft社のWordがインストールされています。 現在、世界中で最も利用されているワープロ・ソフトはWindows用のWordです。 Mac用のWordは、Windows用のWordとだいたい同じように使えます。
Wordを起動するには、DockのFinderアイコンをクリックし、サイドバーの「アプリケーション」をクリックし、「Microsoft Office 2004」→「Microsoft Word」とダブルクリックします。 すると、「プロジェクト ギャラリー」ウィンドウが開きますので、「新規」タブをクリックし、「Word文書」をクリックし、「開く」をクリックします。 Wordを終了するには、メニューバーの「Word」をクリックし、「Wordを終了」を選択します。 もし、テンプレートを保存するかと聞かれたら、「いいえ」をクリックしてください。
Wordで文書を作成するときの手順は、おおむね次の通りです。
Wordのような複雑なアプリケーションは、時々、操作中に動かなくなることがあります。 こうなりますと、アプリケーションを強制終了させるしかないのですが、保存していない文章は普通は消滅します。 文書を作成するときは、最初にファイル名を決定し、作成中は小まめに保存するようにしてください。
なお、操作ミスによって文章が消滅してしまっても、慌てることはありません。 メニューバーの「編集」をクリックし、「元に戻す」を選択しますと、元に戻ります。
Wordを起動しますと、新規文書のウィンドウが一つ開きます。 ウィンドウを増やすには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「新規作成」を選択します。
新規文書のファイル名を決定するには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「別名で保存」を選択します。 すると、ウィンドウが開きますので、「別名で保存」欄の右の三角ボタンを数回クリックして詳細表示にし、保存先のフォルダを選択し、「別名で保存」欄にファイル名(〜.doc)を入力し、「保存」をクリックします。
ファイル名を決定した後に文書を保存するには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「保存」を選択します。
ウィンドウを閉じた後に保存したファイルを開くには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「開く」を選択します。 「開く」ウィンドウが開きますので、開くファイルを選択し、「開く」をクリックします。 なお、Finderのウィンドウのファイルのアイコンをダブルクリックしても、ファイルは開けます。
Wordを起動しますと、文書ウィンドウの他に、ツールバーや設定パレットなどのウィンドウが開きます。 ツールバーや設定パレットでは、基本的な操作が行えます。 一般的な操作は、メニューバーから選択します。 この授業では、主に設定パレットを利用します。 設定パレットが表示されていない場合は、メニューバーの「表示」をクリックし、「設定パレット」を選択してください。
それでは、文書のレイアウトを設定します。 レイアウトの設定は、文章を入力した後でもできますが、あらかじめ設定しておきますと、作業が楽になります。
始めに、用紙サイズを設定します。 メニューバーの「ファイル」をクリックし、「ページ設定」を選択します。 ウィンドウが開きますので、「用紙サイズ」をA4にし、「OK」をクリックします。
次に、フォント(文字の種類)を設定します。 設定パレットの「フォント」をクリックして詳細表示にし、「名前」を日本語なら例えばMS明朝、英語なら例えばCenturyにし、「サイズ」を例えば12にします。
続いて、横書きか縦書きかを選択します。 設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にし、「文字の方向」欄の横書きボタンか縦書きボタンをクリックします。
続いて、インデント(字下げ)を設定します。 設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にし、「インデント」欄の「1行目」を日本語なら1、英語なら例えば3にします。
最後に、用紙の余白を設定します。 設定パレットの「文書」をクリックして詳細表示にし、「余白」欄の「左」、「右」、「上」、「下」を適切な値にします。
レイアウトの設定が終わったら、文章を入力します。 入力方法は、メール・ソフトやテキスト・エディタとだいたい同じです。 大きな違いは、改行の仕方についてです。 ワープロ・ソフトでは、文字が右端に来ますと自動的に改行します。 returnキーを使って一行一行改行するのは正しくありません。 returnキーは、段落の終わりで使います。
画面に表示したり紙に印刷したりする文字の種類を、フォントと呼びます。 日本語のフォントには、明朝体やゴシック体などがあります。 英語のフォントには、TimesやCourierなどがあります。 文字の大きさ、太さ、傾きなども、フォントの要素です。
文字列のフォントを変更するには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「フォント」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「名前」を変更します。
「名前」の代わりに「サイズ」を変更しますと、文字の大きさが変わります。 また、「B」をクリックしますと太字になり、「I」をクリックしますと斜体になります。 「U」をクリックしますと下線が引かれます。
普通、文章は左端から書き始めますが、部分的に文字列を中央に揃えることがあります。 このとき、スペースをたくさん入力して揃えるのは正しくありません。
文字列を中央に揃えるには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に「横位置」の中央揃えのボタンをクリックします。
中央揃えボタンの代わりに右揃えボタンをクリックしますと、右に揃います。
本などでは、全体はいくつかの章に分かれ、それぞれの章はいくつかの節に分かれ、それぞれの節はいくつかの小節に分かれます。 レポートなどでは、普通は章は設けませんが、節や小節は使われます。 章や節の最初にある、「第1章 東京女子大学の歴史」や「1.1 時代背景」のような部分を、見出しと呼びます。 見出しは目立つように書かれますが、そのスタイルを自分で決め、文書全体で統一するのは面倒です。 あらかじめ用意されているスタイルを利用すれば、簡単にスタイルを統一できます。 なお、最も大きな文書単位(章や節)の見出しをレベル1の見出し、次に大きな文書単位の見出しをレベル2の見出し、…と呼びます。
文字列をレベル1の見出しにするには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「スタイル」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「見出し1」をクリックします。
「見出し1」の代わりに「見出し2」をクリックしますと、レベル2の見出しになります。 「見出し3」ならレベル3です。 「標準」をクリックしますと、見出しではなくなります。
なお、見出しの左端には四角の印が表示されますが、これは印刷されません。
ワープロ・ソフトでは右端で自動的に改行されるので、returnキーは段落の終わりに使うことは、以前に説明した通りです。 段落ごとに、インデントをなくしたり、行間を広げたりできます。
例えば、段落の行間を広げるには、まず、その段落をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「行間」欄のボタンをクリックします。
特殊な段落として、引用があります。 引用は他人が書いた文章ですので、自分が書く文章と区別する必要があります。 引用を示す一つの方法は、上下左右に余白を設けることです。
上下左右に余白を設けるには、まず、その段落をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「段落の間隔」欄の「段落前」と「段落後」を例えば1にし、「インデント」欄の「左」と「右」を例えば2にします。
いくつかの項目を列挙する場合、それらを箇条書きにしますと読みやすくなります。 箇条書きには、番号付きのものと記号付きのものがあります。 順番に意味がある場合は番号を付けます。 順番に意味がない場合は記号を付けます。
箇条書きを入力するには、まず、設定パレットの「箇条書きと段落番号」をクリックして詳細表示にします。 そして、「種類」欄の記号付きボタンか番号付きボタンをクリックします。 番号や記号は「種類」メニューで変更できます。
項目を入力し、returnキーを押して離しますと、次の項目が入力できます。 もう項目がない場合は、deleteキーを押して離します。 項目の中で改行する場合は、shiftキーを押しながらreturnキーを押して離します。
なお、箇条書きの全体をドラッグしてから「種類」メニューの「なし」を選択しますと、標準の文章になります。 逆に、標準の文章をドラッグしてから「種類」欄の記号付きボタンか番号付きボタンをクリックしますと、箇条書きになります。
ページ数を挿入するには、メニューバーの「挿入」をクリックし、「ページ番号」を選択します。 「ページ番号」ウィンドウが開きますので、位置などを設定し、「OK」をクリックします。
ページ数を削除するには、ページ数を数回ダブルクリックしてページ数が選択されてから、deleteキーを押して離します。
文書に表を挿入するには、メニューバーの「罫線」をクリックし、「挿入」→「表」と選択します。 「表の挿入」ウィンドウが開きますので、「列数」と「行数」を適切な値にし、「OK」をクリックします。
表を移動するには、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の左上に現れる四角をドラッグします。 表の全体の大きさを変えるには、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の右下に現れる四角をドラッグします。 表のセルの大きさを変えるには、表の罫線にマウスカーソルを置き、マウスカーソルの形が変わったらドラッグします。
表を削除するには、deleteキーではなく、表をクリップボードへカットします。 その際に、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の左上に現れる四角をクリックしますと、表の全体が選択できます。
文書が完成しましたら、紙に印刷します。 メニューバーの「ファイル」をクリックし、「プリント」を選択します。 「プリント」ウィンドウが開きますので、「プリント」をクリックします。