[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

コンピュータI(コンピュータリテラシ)第7回

目次 索引
7.1 最終課題(1)
7.2 ワープロ
7.2.1 ワープロとは
7.2.2 文書作成の手順
7.2.3 ファイル名の決定
7.2.4 レイアウトの設定
7.2.5 文章の入力
7.2.6 フォントの変更
7.2.7 文字列の位置揃え
7.2.8 見出し
7.2.9 段落
7.2.10 箇条書き
7.2.11 ページ数の挿入
7.2.12 表の挿入
7.2.13 文書の印刷
7.3 参考文献

7.1 最終課題(1)

「コンピュータI」では、通常の課題の他に、最終課題が用意されます。 最終課題は、成績評価の20%を占める重要なものです。 このクラスの最終課題は、テキストの203ページと204ページの共通課題

とし、内容をWordでまとめて提出することとします。 評価の対象は、内容だけでなく、Wordを正しく使っているかどうかも採点します。 今日の授業は、最終課題の準備であると思ってください。


7.2 ワープロ

7.2.1 ワープロとは

ワープロとは、人が読むための文書を作成・編集する機械のことです。 ワープロの画面には紙面のイメージが表示され、ユーザはそこに文章を入力します。 入力した文字は、大きさや位置が変えられます。 また、文章の移動などの編集機能を利用して、文書の推敲が行えます。 完成した文書は、紙に印刷します。 ワープロの機能を持つアプリケーションを、ワープロ・ソフトと呼びます。

ワープロ・ソフトの保存ファイルは、普通はテキストファイルではありません。 ファイルには、文字データの他に、用紙サイズ、文字の大きさや位置などのデータが、アプリケーション固有の形式で記録されます。

東京女子大学のMacには、ワープロ・ソフトとしてMicrosoft社のWordがインストールされています。 現在、世界中で最も利用されているワープロ・ソフトはWindows用のWordです。 Mac用のWordは、Windows用のWordとだいたい同じように使えます。

Wordを起動するには、DockのFinderアイコンをクリックし、サイドバーの「アプリケーション」をクリックし、「Microsoft Office 2004」→「Microsoft Word」とダブルクリックします。 すると、「プロジェクト ギャラリー」ウィンドウが開きますので、「新規」タブをクリックし、「Word文書」をクリックし、「開く」をクリックします。 Wordを終了するには、メニューバーの「Word」をクリックし、「Wordを終了」を選択します。 もし、テンプレートを保存するかと聞かれたら、「いいえ」をクリックしてください。

7.2.2 文書作成の手順

Wordで文書を作成するときの手順は、おおむね次の通りです。

  1. 新規にウィンドウを開く。
  2. ファイル名を決定する。
  3. 文書のレイアウトを設定する。
  4. 文章を入力する。
  5. 文書の体裁を整える。
  6. 紙に印刷する。

Wordのような複雑なアプリケーションは、時々、操作中に動かなくなることがあります。 こうなりますと、アプリケーションを強制終了させるしかないのですが、保存していない文章は普通は消滅します。 文書を作成するときは、最初にファイル名を決定し、作成中は小まめに保存するようにしてください。

なお、操作ミスによって文章が消滅してしまっても、慌てることはありません。 メニューバーの「編集」をクリックし、「元に戻す」を選択しますと、元に戻ります。

7.2.3 ファイル名の決定

Wordを起動しますと、新規文書のウィンドウが一つ開きます。 ウィンドウを増やすには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「新規作成」を選択します。

新規文書のファイル名を決定するには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「別名で保存」を選択します。 すると、ウィンドウが開きますので、「別名で保存」欄の右の三角ボタンを数回クリックして詳細表示にし、保存先のフォルダを選択し、「別名で保存」欄にファイル名(〜.doc)を入力し、「保存」をクリックします。

ファイル名を決定した後に文書を保存するには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「保存」を選択します。

ウィンドウを閉じた後に保存したファイルを開くには、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「開く」を選択します。 「開く」ウィンドウが開きますので、開くファイルを選択し、「開く」をクリックします。 なお、Finderのウィンドウのファイルのアイコンをダブルクリックしても、ファイルは開けます。

7.2.4 レイアウトの設定

Wordを起動しますと、文書ウィンドウの他に、ツールバーや設定パレットなどのウィンドウが開きます。 ツールバーや設定パレットでは、基本的な操作が行えます。 一般的な操作は、メニューバーから選択します。 この授業では、主に設定パレットを利用します。 設定パレットが表示されていない場合は、メニューバーの「表示」をクリックし、「設定パレット」を選択してください。

それでは、文書のレイアウトを設定します。 レイアウトの設定は、文章を入力した後でもできますが、あらかじめ設定しておきますと、作業が楽になります。

始めに、用紙サイズを設定します。 メニューバーの「ファイル」をクリックし、「ページ設定」を選択します。 ウィンドウが開きますので、「用紙サイズ」をA4にし、「OK」をクリックします。

次に、フォント(文字の種類)を設定します。 設定パレットの「フォント」をクリックして詳細表示にし、「名前」を日本語なら例えばMS明朝、英語なら例えばCenturyにし、「サイズ」を例えば12にします。

続いて、横書きか縦書きかを選択します。 設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にし、「文字の方向」欄の横書きボタンか縦書きボタンをクリックします。

続いて、インデント(字下げ)を設定します。 設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にし、「インデント」欄の「1行目」を日本語なら1、英語なら例えば3にします。

最後に、用紙の余白を設定します。 設定パレットの「文書」をクリックして詳細表示にし、「余白」欄の「左」、「右」、「上」、「下」を適切な値にします。

7.2.5 文章の入力

レイアウトの設定が終わったら、文章を入力します。 入力方法は、メール・ソフトやテキスト・エディタとだいたい同じです。 大きな違いは、改行の仕方についてです。 ワープロ・ソフトでは、文字が右端に来ますと自動的に改行します。 returnキーを使って一行一行改行するのは正しくありません。 returnキーは、段落の終わりで使います。

7.2.6 フォントの変更

画面に表示したり紙に印刷したりする文字の種類を、フォントと呼びます。 日本語のフォントには、明朝体やゴシック体などがあります。 英語のフォントには、TimesやCourierなどがあります。 文字の大きさ、太さ、傾きなども、フォントの要素です。

文字列のフォントを変更するには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「フォント」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「名前」を変更します。

「名前」の代わりに「サイズ」を変更しますと、文字の大きさが変わります。 また、「B」をクリックしますと太字になり、「I」をクリックしますと斜体になります。 「U」をクリックしますと下線が引かれます。

7.2.7 文字列の位置揃え

普通、文章は左端から書き始めますが、部分的に文字列を中央に揃えることがあります。 このとき、スペースをたくさん入力して揃えるのは正しくありません。

文字列を中央に揃えるには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に「横位置」の中央揃えのボタンをクリックします。

中央揃えボタンの代わりに右揃えボタンをクリックしますと、右に揃います。

7.2.8 見出し

本などでは、全体はいくつかの章に分かれ、それぞれの章はいくつかの節に分かれ、それぞれの節はいくつかの小節に分かれます。 レポートなどでは、普通は章は設けませんが、節や小節は使われます。 章や節の最初にある、「第1章 東京女子大学の歴史」や「1.1 時代背景」のような部分を、見出しと呼びます。 見出しは目立つように書かれますが、そのスタイルを自分で決め、文書全体で統一するのは面倒です。 あらかじめ用意されているスタイルを利用すれば、簡単にスタイルを統一できます。 なお、最も大きな文書単位(章や節)の見出しをレベル1の見出し、次に大きな文書単位の見出しをレベル2の見出し、…と呼びます。

文字列をレベル1の見出しにするには、まず、その文字列をドラッグします。 次に、設定パレットの「スタイル」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「見出し1」をクリックします。

「見出し1」の代わりに「見出し2」をクリックしますと、レベル2の見出しになります。 「見出し3」ならレベル3です。 「標準」をクリックしますと、見出しではなくなります。

なお、見出しの左端には四角の印が表示されますが、これは印刷されません。

7.2.9 段落

ワープロ・ソフトでは右端で自動的に改行されるので、returnキーは段落の終わりに使うことは、以前に説明した通りです。 段落ごとに、インデントをなくしたり、行間を広げたりできます。

例えば、段落の行間を広げるには、まず、その段落をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「行間」欄のボタンをクリックします。

特殊な段落として、引用があります。 引用は他人が書いた文章ですので、自分が書く文章と区別する必要があります。 引用を示す一つの方法は、上下左右に余白を設けることです。

上下左右に余白を設けるには、まず、その段落をドラッグします。 次に、設定パレットの「配置と間隔」をクリックして詳細表示にします。 最後に、「段落の間隔」欄の「段落前」と「段落後」を例えば1にし、「インデント」欄の「左」と「右」を例えば2にします。

7.2.10 箇条書き

いくつかの項目を列挙する場合、それらを箇条書きにしますと読みやすくなります。 箇条書きには、番号付きのものと記号付きのものがあります。 順番に意味がある場合は番号を付けます。 順番に意味がない場合は記号を付けます。

箇条書きを入力するには、まず、設定パレットの「箇条書きと段落番号」をクリックして詳細表示にします。 そして、「種類」欄の記号付きボタンか番号付きボタンをクリックします。 番号や記号は「種類」メニューで変更できます。

項目を入力し、returnキーを押して離しますと、次の項目が入力できます。 もう項目がない場合は、deleteキーを押して離します。 項目の中で改行する場合は、shiftキーを押しながらreturnキーを押して離します。

なお、箇条書きの全体をドラッグしてから「種類」メニューの「なし」を選択しますと、標準の文章になります。 逆に、標準の文章をドラッグしてから「種類」欄の記号付きボタンか番号付きボタンをクリックしますと、箇条書きになります。

7.2.11 ページ数の挿入

ページ数を挿入するには、メニューバーの「挿入」をクリックし、「ページ番号」を選択します。 「ページ番号」ウィンドウが開きますので、位置などを設定し、「OK」をクリックします。

ページ数を削除するには、ページ数を数回ダブルクリックしてページ数が選択されてから、deleteキーを押して離します。

7.2.12 表の挿入

文書に表を挿入するには、メニューバーの「罫線」をクリックし、「挿入」→「表」と選択します。 「表の挿入」ウィンドウが開きますので、「列数」と「行数」を適切な値にし、「OK」をクリックします。

表を移動するには、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の左上に現れる四角をドラッグします。 表の全体の大きさを変えるには、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の右下に現れる四角をドラッグします。 表のセルの大きさを変えるには、表の罫線にマウスカーソルを置き、マウスカーソルの形が変わったらドラッグします。

表を削除するには、deleteキーではなく、表をクリップボードへカットします。 その際に、表の中にマウスカーソルを置き、少し待ち、表の左上に現れる四角をクリックしますと、表の全体が選択できます。

7.2.13 文書の印刷

文書が完成しましたら、紙に印刷します。 メニューバーの「ファイル」をクリックし、「プリント」を選択します。 「プリント」ウィンドウが開きますので、「プリント」をクリックします。


7.3 参考文献


[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

2005年6月1日更新
小西 善二郎 <konishi@twcu.ac.jp>
Copyright (C) 2005 Zenjiro Konishi. All rights reserved.