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コンピュータI(コンピュータリテラシ)第12回

目次
12.1 ワープロ(4)
12.1.1 レポートの書式
12.2 表計算(2)
12.2.1 グラフの作成
12.2.2 グラフの設定
12.3 ワープロ(5)
12.3.1 Excelの表の挿入
12.3.2 Excelのグラフの挿入
12.3.3 グラフの作成
12.4 プレゼンテーション(2)
12.4.1 Excelの表の挿入
12.4.2 Excelのグラフの挿入
12.4.3 グラフの作成
12.5 Microsoft Office利用のヒント
12.5.1 フリーソフト
12.5.2 ファイル形式
12.6 最終課題
12.7 参考文献
索引

12.1 ワープロ(4)

12.1.1 レポートの書式

ワープロの使い方ではありませんが、ここで、レポートの書き方について説明します。 レポートの書式の詳細については、それぞれの先生の指示に従ってください。 ここでは、一般的な約束事を紹介します。

まず、レポートには表紙を付けます。 表紙には、レポートの表題、学生番号と氏名、提出日、科目名と出題日などを書きます。 なお、短い(4ページ程度)レポートなら、1ページ目の上側を表紙の代わりにしても構いません。

レポートの本文は、次のように構成します。

  1. 目次(長いレポートの場合)
  2. 概要
  3. 本文
  4. 付録(もしあれば)
  5. 参考文献
  6. 索引(長いレポートの場合)

概要とは、そのレポートの内容を短くまとめた文章のことです。 概要は、それを読めばだいたいのことが分かるようにしてください。 概要には、「概要」か「Abstract」と見出しを付けます。

本文は、内容に応じていくつかの節に分割します。 節の内容によっては、さらにいくつかの小節に分割します。 それぞれの節には「1 △△の歴史」のような見出しを付け、小節には「1.1 時代背景」のような見出しを付けます。

なお、長いレポートの場合は、節の上に章を設けます。 より長い場合は、章の上に部を設けます。

レポートを書くときに参考にした文献は、参考文献として列挙します。 参考文献には「参考文献」か「References」と見出しを付け、普通は著者名順に並べます。 一つ一つの文献は、例えば、

[1] ○山×郎『△△について』□□出版, 2000.

のように書きます。

文章の中で出典を示すには、「○山[1]によれば〜」や「〜と主張されている[1]。」などと書きます。

図や表には、キャプションを付けます。 キャプションとは、「図1:1980年代の△△」のような図表の説明です。 普通は、図のキャプションは図の下に、表のキャプションは表の上に配置します。

文章の中で図表を参照するときは、「結果は表1の通りである。」などと書きます。


12.2 表計算(2)

12.2.1 グラフの作成

Excelの代表的な機能の一つに、グラフの作成があげられます。 グラフの種類を選択するだけで、データからグラフが作成されます。 Excelには、棒グラフや折れ線グラフなど、様々なグラフが用意されています。 また、グラフの軸や目盛りなどについて、詳細な設定が可能です。

ここでは、例として、次のデータから棒グラフを作成します。

表 12.1  架空の成績表
氏名 国語 算数
大久保 90 90
中野 80 70
荻窪 70 90
三鷹 70 60
立川 80 80

それでは、Excelを起動し、データを入力してください。

グラフを作成するには、まず、データの範囲をドラッグします。 そして、リボンの「グラフ」をクリックします。 「グラフの挿入」項目にグラフの種類のアイコンが表示されるので、その中から「縦棒」→「集合縦棒」とクリックします。 すると、棒グラフが表示されます。

12.2.2 グラフの設定

グラフの大きさを変えるには、グラフの余白をクリックして、グラフの枠の点々をドラッグします。 グラフを移動するには、グラフの枠をドラッグします。 グラフの要素についても、大きさを変えたり移動したりできます。 グラフの要素をクリックして、要素の枠に四角印と丸印がついてから、四角印か丸印をドラッグすると大きさが変えられます。 要素をドラッグすると移動できます。

グラフの設定を変更するには、そのグラフの余白をクリックし、リボンの「グラフ レイアウト」や「書式」をクリックします。 すると、設定変更に関する項目が表示されます。

例えば、縦軸に「得点」というラベルをつけるには、リボンの「グラフ レイアウト」をクリックします。 そして、「ラベル」項目で「軸ラベル」→「縦軸ラベル」→「軸ラベルを水平に配置」とクリックします。 すると、軸ラベルが表示されるので、そこに「得点」と入力します。 最後に、軸ラベルを適切な位置に移動します。

リボンにはない変更を行うには、その要素をダブルクリックします。 すると、その要素に関する設定用のウィンドウが開きます。

なお、グラフを削除するには、deleteキーまたはカットで行います。


12.3 ワープロ(5)

12.3.1 Excelの表の挿入

Word文書には、Excelの表やグラフが挿入できます。 Word文書に表を挿入するだけなら、Wordの機能だけで可能です。 Excelの表を挿入する利点は、Excelでデータを集計し、その結果をそのまま利用できることです。

Excelの表をWord文書に挿入するには、次のようにします。

  1. 挿入元のExcelのウィンドウを開いておきます。
  2. 挿入先のWordのウィンドウを開いておきます。
  3. Excelのウィンドウをクリックし、表をドラッグします。
  4. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「コピー」をクリックします。
  5. Wordのウィンドウをクリックし、挿入する場所へカーソルを移動します。
  6. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「ペースト」をクリックします。

挿入された表は、Excelの表をWordの表に変換したものです。 したがって、表の移動などは、Wordの操作で行います。

12.3.2 Excelのグラフの挿入

ExcelのグラフをWord文書に挿入するには、次のようにします。

  1. 挿入元のExcelのウィンドウを開いておきます。
  2. 挿入先のWordのウィンドウを開いておきます。
  3. Excelのウィンドウをクリックし、グラフの余白をクリックします。
  4. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「コピー」をクリックします。
  5. Wordのウィンドウをクリックし、挿入する場所へカーソルを移動します。
  6. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「ペースト」をクリックします。

挿入されたグラフは、Wordでは図のように扱われます。 したがって、グラフの移動などは、Wordの操作で行います。

12.3.3 グラフの作成

今までは、Excelでグラフを作成してから、Word文書に挿入してきました。 直接、Wordでグラフを作成することもできます。 この操作では、Excelが自動的に起動します。

まず、リボンの「グラフ」をクリックします。 そして、「グラフの挿入」項目のグラフのアイコンをクリックすると、自動的にExcelが起動し、Excelにはサンプル・データが挿入され、Wordにはそのグラフが挿入されます。 後は、Excelのデータを変更します。


12.4 プレゼンテーション(2)

12.4.1 Excelの表の挿入

PowerPointプレゼンテーションには、Excelの表やグラフが挿入できます。 PowerPointプレゼンテーションに表を挿入するだけなら、PowerPointの機能だけで可能です。 Excelの表を挿入する利点は、Excelでデータを集計し、その結果をそのまま利用できることです。

Excelの表をPowerPointプレゼンテーションに挿入するには、次のようにします。

  1. 挿入元のExcelのウィンドウを開いておきます。
  2. 挿入先のPowerPointのウィンドウを開いておきます。
  3. Excelのウィンドウをクリックし、表をドラッグします。
  4. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「コピー」をクリックします。
  5. PowerPointのウィンドウをクリックし、挿入する場所をクリックします。
  6. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「ペースト」をクリックします。

挿入された表は、Excelの表をPowerPointの表に変換したものです。 したがって、表の移動などは、PowerPointの操作で行います。

12.4.2 Excelのグラフの挿入

ExcelのグラフをPowerPointプレゼンテーションに挿入するには、次のようにします。

  1. 挿入元のExcelのウィンドウを開いておきます。
  2. 挿入先のPowerPointのウィンドウを開いておきます。
  3. Excelのウィンドウをクリックし、グラフの余白をクリックします。
  4. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「コピー」をクリックします。
  5. PowerPointのウィンドウをクリックし、挿入する場所をクリックします。
  6. 右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「ペースト」をクリックします。

挿入されたグラフは、PowerPointでは図のように扱われます。 したがって、グラフの移動などは、PowerPointの操作で行います。

12.4.3 グラフの作成

今までは、Excelでグラフを作成してから、PowerPointプレゼンテーションに挿入してきました。 直接、PowerPointでグラフを作成することもできます。 この操作では、Excelが自動的に起動します。

まず、「タイトルとコンテンツ」スライドを挿入し、グラフのアイコンをクリックします。 すると、リボンの「グラフ」が開き、「グラフの挿入」項目にグラフの種類がアイコン表示されます。 グラフのアイコンをクリックすると、自動的にExcelが起動し、Excelにはサンプル・データが挿入され、PowerPointにはそのグラフが挿入されます。 後は、Excelのデータを変更します。


12.5 Microsoft Office利用のヒント

12.5.1 フリーソフト

これまでに利用した、ワープロソフトWord, 表計算ソフトExcel, プレゼンテーションソフトPowerPointは、すべてMicrosoft Officeとよばれるソフトウェアの一部です。 自宅のパソコンでWord, Excel, PowerPointを利用するには、電気店などでMicrosoft Officeを購入してください。 Word, Excel, PowerPointを別々に購入する事もできます。

もし、何らかの事情で購入できない場合は、次のフリーソフトを入手(ダウンロード)します。

Word Viewer, Excel Viewer, PowerPoint Viewerは、Microsoftが開発したフリーソフトで、それぞれWordファイル、Excelファイル、PowerPointファイルが開けます。 ただし、ファイルの変更・保存はできません。

LibreOfficeとApache OpenOfficeは、有志が開発したフリーソフトで、ワープロ、表計算、プレゼンテーションが利用できます。 LibreOfficeとApache OpenOfficeは、Wordファイル、Excelファイル、PowerPointファイルを開けるし、変更・保存もできます。 LibreOfficeとApache OpenOfficeは兄弟の関係であり、大体同じなのですが、これらとMicrosoft Officeは、色々な点で多少異なります。

12.5.2 ファイル形式

Microsoft Officeは、数年に一度、改訂版が発表されます。 2007 Microsoft Office System, Microsoft Office 2008 for Mac, Microsoft Office 2010, Microsoft Office for Mac 2011では、ファイル形式が変更になりました。 Office 2007以降でそのまま保存したファイルは、それ以前のOffice(Office 2003やOffice 2004 for Macなど)では開けません。 以前のOfficeで開けるようにするには、保存するとき、ファイル形式を「97-2003/2004」に変更してください。

Office 2007以降のファイルとそれ以前のOfficeのファイルは、拡張子で見分けられます。

表 12.2  Microsoft Officeのファイルの拡張子
ソフト 2007以降 それ以前
Word .docx .doc
Excel .xlsx .xls
PowerPoint .pptx .ppt

もし、自宅のパソコンがWindowsで、Office 2000/XP/2003を使っている場合は、「Microsoft Office互換機能パック」というソフトを利用するとよいでしょう。 このソフトをダウンロードしてインストールすると、Office 2007以降のファイルが開けるようになります。


12.6 最終課題

「コンピュータI」では、通常の課題の他に、最終課題が用意されます。 最終課題は、成績評価の15%を占める重要なものです。 このクラスの最終課題は、テキストの201ページと202ページにある

の両方とします。

課題の詳細は、次の通りです。

評価の対象は、内容だけでなく、Wordを正しく使っているかどうかも採点します。

最終課題の答案(Wordファイル)は試験日(8月3日)までにメールで提出してください。 差出人は学内のメール・アドレス(k12x1001@cis.twcu.ac.jpなど)とし、宛先はkonishi@cis.twcu.ac.jpとします。 メールの本文には、学生番号、氏名、科目名、授業日(7月4日)を明記してください。


12.7 参考文献


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2012年7月4日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
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