インターネット ( Internet ) とは、世界各地のコンピュータ・ネットワークを相互接続して構成された、地球規模のコンピュータ・ネットワークです。 ここで、 コンピュータ・ネットワーク ( computer network ) とは、コンピュータ同士がデータ通信を行うためのシステムです。 インターネットを利用すると、近距離か遠距離かという地理的な位置関係に影響されないデータ通信が実現できます。
インターネットを利用したデータ通信の種類を、 サービス ( service ) と呼びます。 インターネットにおけるサービスとして、電子メールやWWWがあげられます。 言い替えれば、インターネットは電子メールやWWWなどのサービスを提供するための基盤です。
ドメイン名 ( domain name ) とは、インターネットにおいて住所の役割を果たす文字列です。 ドメイン名は階層構造を持ちます。 具体的には、狭い順に階層の名前を並べ、各階層をドット(.)で区切ります。
例えば、東京女子大学のドメイン名は、「twcu.ac.jp」です。 これは、日本(jp)の研究教育機関(ac)の東京女子大学(twcu)という階層構造を表しています。 また、東京女子大学情報処理センターのドメイン名は、「cis.twcu.ac.jp」です。 日本(jp)の研究教育機関(ac)の東京女子大学(twcu)の情報処理センター(cis)という階層構造です。
IPアドレス ( IP address ) とは、インターネットに接続されたパソコンに割り当てられる番号です。 原則として、異なるパソコンには異なるIPアドレスが割り当てられます。 IPアドレスは、インターネットの中からパソコンを特定するのに使われます。
IPアドレスの具体例は、「192.168.0.1」です。 このように、0から255までの数値を4つ並べ、それらをドット(.)で区切ります。
IPアドレスは、256×256×256×256=約40億通りあるので、計算上は約40億台のパソコンまでインターネットに接続できます。 しかし、最近、このIPアドレスも使い尽くしてしまいました。 近い将来、インターネットは IPv6 (アイピーブイシックス)と呼ばれる規格に移行するでしょう。
IPv6におけるIPアドレスの具体例は、「2001:db8::1」です。 このように、0〜9とa〜fの1〜4桁の文字列を最大8つ並べ、それらをコロン(:)で区切ります。 IPv6では、億や兆をはるかに超える数のIPアドレスができるので、それらを使い尽くすことはありません。
インターネットが普及していなかったころ、パソコンの使い方としては、必要なソフトをパソコンにインストールし、データをパソコンに保存するのが一般的でした。 インターネットが普及した現在、パソコン・ソフトの代わりにインターネット上のサービスを利用し、データもインターネット上に保存するということが可能になりました。 このようなパソコンの使い方を、 クラウド・コンピューティング ( cloud computing )と言います。 「クラウド」とは「雲」のことですが、ネットワーク業界ではインターネットを雲の形で表現するので、このような名前がつきました。
クラウド・コンピューティングには利点と欠点があります。 利点は、高性能のパソコンが要らなくなり、インターネットに接続できるパソコン(またはスマートフォン)で間に合うことです。 また、世界中のどこからでも自分のデータにアクセスできるので便利です。 欠点は、サービスを提供している会社が倒産すると、そのサービスを利用できなくなることです。 倒産しなくても、その会社がサイバー攻撃を受けて、自分のデータが盗まれてしまうことも考えられます。 近い将来、クラウド・コンピューティングが常識になるかもしれません。 利点と欠点を理解して、クラウド・コンピューティングを行うようにしてください。
現在のWWWでは、検索エンジンの完成度が高いので、WWWを利用するとき、まず検索をするという人が多いでしょう。 検索エンジンの出来がよくなかったころ、WWWを利用するとき、まずポータルサイトを開くという人が多かったです。 ここで、 ポータルサイト ( portal site )とは、代表的な情報サービス会社によって運営されているWebサイトで、多くの人が利用しそうな情報サービスが提供されているものです。 なお、「ポータル」とは「入り口」という意味です。 ポータルサイトは、現在においても利用価値があります。
代表的なポータルサイトとして、以下のURLを紹介します。 必要に応じて、ブックマークに登録してください。
それでは、Yahoo! JAPANのホームページを見てみましょう。 ページの左側には、地図、路線といった情報サービスへのリンクが並んでいます。 すべてのサービスを表示するには、「一覧」をクリックします。
Yahoo! JAPANには、ディレクトリ検索という情報サービスがあります。 これは、主に日本のWebページをカテゴリー別に分類したものです。 これを利用するには、ホームページの右上にある「カテゴリ一覧」をクリックします。 例えば、東京女子大学のホームページへ行くには、「大学」→「地域別」→「東京」→「東京女子大学」→「東京女子大学ホームページ」とクリックします。
MSN Japanのホームページにも、色々な情報サービスへのリンクがあります。
Googleの場合は、ページ上部で「もっと見る」→「さらにもっと」とクリックすると、サービスの一覧が表示されます。 ディレクトリ検索を利用するには、「ディレクトリ」をクリックします。
情報サービスの中には、Webで百科事典が利用できるものもあります。 百科事典サイトとしては、
が有名です。 このサイトは、ボランティアが原稿を書き、読むのは無料という百科事典を提供しています。
ウィキペディアの原稿の中には、デマや勘違いも混じっていますが、多くの原稿は完成度が高く、それなりに役に立ちます。
WWWを利用して、パソコンの歴史について調査し、その結果を自分なりにまとめてください。 具体的には、次の中からテーマを1つ選び、メールの本文欄またはWordを使って、400字程度で記述します。 検索に用いたキーワードと、参考にしたページのURLを明記してください。 余力のある人は、テーマを増やしてください。
今日の演習11の答案(メール文書かWordファイル)をメールで提出してください。 差出人は学内のメール・アドレス(k11x1001@cis.twcu.ac.jpなど)とし、宛先はkonishi@cis.twcu.ac.jpとします。 メールの本文には、学生番号、氏名、科目名、授業日(7月6日)を明記してください。