[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

コンピュータI(コンピュータリテラシ)第3回

目次
3.1 パスワード(3)
3.1.1 キーチェーン・パスワード
3.2 日本語の入力
3.2.1 入力モード
3.2.2 ローマ字入力
3.2.3 漢字変換
3.2.4 文字パレット
3.3 クリップボード
3.3.1 クリップボードとは
3.3.2 クリップボードの使い方
3.4 ワープロ(2)
3.4.1 改行と段落
3.4.2 文書の保存
3.4.3 文書の印刷
3.4.4 Wordの終了
3.5 電子メール(1)
3.5.1 ワープロ文書とメール文書
3.6 インターネット
3.6.1 インターネットとは
3.6.2 インターネットにおけるサービス
3.6.3 ドメイン名
3.7 参考文献
索引
returnキー   インターネット   カット   かな漢字変換方式   クリップボード   コピー   コンピュータ・ネットワーク   サービス   ドメイン名   入力モード   ペースト   文字パレット   ローマ字入力  

3.1 パスワード(3)

3.1.1 キーチェーン・パスワード

Macでは、キーチェーンと呼ばれる機能が使えます。 これは、色々なパスワードを一括管理する仕組みで、うまく使えば、パスワードを入力する手間を省くことができます。 逆に、今のままの設定では、ウェブ・ページを開くたびに「キーチェーンのパスワードを入力してください」というウィンドウが表示されてしまいます。 ここでは、キーチェーンをリセット(初期状態に設定)します。

  1. Dockの「Finder」アイコンをクリックする。
  2. サイドバーの「アプリケーション」をクリックする。
  3. 必要に応じてスクロールし、「ユーティリティ」アイコンをダブルクリックする。
  4. 必要に応じてスクロールし、「キーチェーンアクセス」アイコンをダブルクリックする。
  5. メニューバーの「キーチェーンアクセス」をクリックし、「環境設定」を選択する。
  6. 「一般」タブをクリックし、「自分のキーチェーンをリセット」ボタンをクリックする。
  7. ログイン・パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックする。
  8. 「ログインキーチェーンが作成されました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリックする。
  9. メニューバーの「キーチェーンアクセス」をクリックし、「キーチェーンアクセスを終了」を選択する。
  10. ログアウトする。

3.2 日本語の入力

3.2.1 入力モード

ここで、Wordを起動しておきます。 Finderのウィンドウを開き、「アプリケーション」をクリックし、「Microsoft Office 2008」→「Microsoft Word」とダブルクリックしてください。

前々回の授業では、アルファベットの入力方法を説明しました。 漢字などの日本語を入力するには、入力モードを切り替えてからキー入力します。 ここで、 入力モードinput mode ) とは、Aキーを「a」と解釈するか、「あ」と解釈するかという、キー入力の解釈の種類です。 入力モードには、次のようなものがあります。

入力モードを切り替えるには、メニューバーの右の入力メニュー・アイコンをクリックします。 また、英数キーやかなキーでも切り替えられます。

3.2.2 ローマ字入力

入力モードをひらがなに切り替えると、ひらがなが入力できます。 ただし、キーに書かれているひらがなではなく、ローマ字をキー入力します。 これを、 ローマ字入力Romaji input ) と呼びます。 ひらがなとローマ字の対応は、以下の通りです。

表 3.1  ひらがなとローマ字の対応
あ = A い = I う = U え = E お = O


か = KA き = KI く = KU け = KE こ = KO きゃ = KYA きゅ = KYU きょ = KYO
さ = SA し = SI, SHI す = SU せ = SE そ = SO しゃ = SYA, SHA しゅ = SYU, SHU しょ = SYO, SHO
た = TA ち = TI, CHI つ = TU, TSU て = TE と = TO ちゃ = TYA, CHA ちゅ = TYU, CHU ちょ = TYO, CHO
な = NA に = NI ぬ = NU ね = NE の = NO にゃ = NYA にゅ = NYU にょ = NYO
は = HA ひ = HI ふ = HU, FU へ = HE ほ = HO ひゃ = HYA ひゅ = HYU ひょ = HYO
ま = MA み = MI む = MU め = ME も = MO みゃ = MYA みゅ = MYU みょ = MYO
や = YA
ゆ = YU
よ = YO


ら = RA り = RI る = RU れ = RE ろ = RO りゃ = RYA りゅ = RYU りょ = RYO
わ = WA


を = WO


ん = NN






が = GA ぎ = GI ぐ = GU げ = GE ご = GO ぎゃ = GYA ぎゅ = GYU ぎょ = GYO
ざ = ZA じ = ZI, JI ず = ZU ぜ = ZE ぞ = ZO じゃ = ZYA, JA じゅ = ZYU, JU じょ = ZYO, JO
だ = DA ぢ = DI づ = DU で = DE ど = DO ぢゃ = DYA ぢゅ = DYU ぢょ = DYO
ば = BA び = BI ぶ = BU べ = BE ぼ = BO びゃ = BYA びゅ = BYU びょ = BYO
ぱ = PA ぴ = PI ぷ = PU ぺ = PE ぽ = PO ぴゃ = PYA ぴゅ = PYU ぴょ = PYO
ぁ = XA ぃ = XI ぅ = XU ぇ = XE ぉ = XO




っ = XTU, XTSU




ゃ = XYA
ゅ = XYU
ょ = XYO


ー = - 、 = , 。 = . 「 = [ 」 = ]


通常、「っ」は、直後の子音字を重ねることで入力します。 例えば、「にっぽん」は「NIPPONN」です。

なお、ひらがなには下線が引かれますが、これはreturnキーを押して離しますと消えます。

カタカナを入力するには、入力モードをカタカナに切り替えてから、ローマ字入力を行います。 shiftキーを押しながらかなキーでも、カタカナの入力モードになります。

3.2.3 漢字変換

漢字を入力するには、 かな漢字変換方式Kana-Kanji translation method ) を用います。

まず、入力モードをひらがなに切り替えます。 そして、漢字の読みをローマ字入力し、スペースキーを押して離します。 すると、入力されたひらがなが適当に文節に区切られ、候補となる漢字が表示されます。 漢字が正しければ、returnキーを押して離します。 漢字が間違っていれば、矢印キーで文節を選び、スペースキーで次の候補を選びます。

文節の区切りが間違っている場合は、区切り方を変更します。 shiftキーを押しながら左矢印キーを押して離すと、文節が縮みます。 shiftキーを押しながら右矢印キーを押して離すと、文節が伸びます。

3.2.4 文字パレット

特殊な文字を入力するには、 文字パレットcharacter palette ) を利用します。 入力メニュー・アイコンをクリックし、「文字パレットを表示」を選択してください。 もし、「文字パレットを表示」がないようなら、設定を変更します。 入力メニュー・アイコンをクリックし、「"言語環境"を開く」を選択してください。


3.3 クリップボード

3.3.1 クリップボードとは

クリップボードclipboard ) とは、操作中のデータを一時的に格納できる記憶領域です。 クリップボードは、文章を推敲するときに役立ちます。

3.3.2 クリップボードの使い方

クリップボードを利用するには、まず、操作対象のウィンドウをアクティブにします。 そして、クリックやドラッグで位置や範囲を選択します。 最後に、右クリックするかメニューバーの「編集」をクリックし、「カット」、「コピー」、「ペースト」のいずれかを選びます。 それぞれの機能は次の通りです。

カットcut
ウィンドウの選択範囲をクリップボードに移動します。 選択範囲は削除されます。 広い範囲を削除するときにも使えます。
コピーcopy
ウィンドウの選択範囲をクリップボードにコピーします。 選択範囲は削除されません。
ペーストpaste
クリップボードの内容をウィンドウの選択位置にコピーします。 ペーストしても、クリップボードの内容は消えません。

3.4 ワープロ(2)

3.4.1 改行と段落

一般的に、ワープロ・ソフトでは、用紙の幅に合わせて自動的に改行されます。 returnキーreturn key ) でも改行できますが、ワープロ・ソフトでは、returnキーは段落の終わりを意味します。 一行一行をreturnキーで改行するのは、正しくありません。

3.4.2 文書の保存

作成したワープロ文書は、パソコンに保存できます。 次のように操作してください。

  1. 保存する文書のウィンドウをアクティブにする。
  2. メニューバーの「ファイル」をクリックし、「別名で保存」を選択する。
  3. 保存用のウィンドウが開くので、「名前」欄の右の三角ボタンを数回クリックして拡大表示にする。
  4. 下の「拡張子を追加する」チェックを数回クリックして有効にする。
  5. 「フォーマット」欄を「Word 97-2004 文書(.doc)」にする。
  6. 「名前」の下の保存場所(例えば「デスクトップ」)をクリックする。
  7. 「名前」欄に適当な名前(最後の".doc"は消さない)を入力する。
  8. 「保存」ボタンをクリックする。

「フォーマット」欄を「Word 97-2004 文書(.doc)」にしたのは、古いWordでも最新のWordでも開けるようにするためです。 「Word文書(.docx)」にすると、最新のWordでしか開けなくなります。

保存したワープロ文書は、後で開いて編集することもできます。 ファイルのアイコンをダブルクリックしてもよいですが、次のように操作すると、確実にWordで開けます。

  1. Wordが起動していなければ起動し、ウィンドウをアクティブにする。
  2. メニューバーの「ファイル」をクリックし、「開く」を選択する。
  3. 「開く」ウィンドウが開くので、保存場所(例えば「デスクトップ」)をクリックし、ファイル名をクリックする。
  4. 「開く」ボタンをクリックする。

編集したワープロ文書は、再び保存できます。 ウィンドウをアクティブにしてから、メニューバーの「ファイル」をクリックし、「保存」を選択してください。

3.4.3 文書の印刷

ワープロ文書が完成したら、必要に応じて印刷します。 次のように操作してください。

  1. 印刷する文書のウィンドウをアクティブにする。
  2. メニューバーの「ファイル」をクリックし、「プリント」を選択する。
  3. 「プリント」ウィンドウが開くので、「プリント」ボタンをクリックする。

3.4.4 Wordの終了

Wordを使い終わったら、Wordを終了します。 次のように操作してください。

  1. Wordのウィンドウをアクティブにする。
  2. メニューバーの「Word」をクリックし、「Wordを終了」を選択する。

3.5 電子メール(1)

3.5.1 ワープロ文書とメール文書

電子メールとは、一言で言えば、パソコンや携帯電話で送信・受信ができるメッセージのことです。 東京女子大学では、東女Gmailというウェブ・メール(電子メール・システムの一種)を利用します。 今日は、ワープロ文書とメール文書の違いについて取り上げます。 電子メールについて詳しくは、次回の授業で説明します。

次のように操作して、メール文書が入力できるようにしてください。

  1. 「情報処理センター」と書かれたウィンドウをアクティブにする。 もしそのようなウィンドウがなければ、DockのSafariのアイコンを右クリックし、「新規ウィンドウ」を選択する。
  2. 右側にある「東女Gmailログインページ」をクリックする。
  3. もし、メニューバーの右側が「あ」なら、「あ」をクリックして「A」を選択する。
  4. 「ユーザー名」欄にログイン名、「パスワード」欄にパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックする。
  5. 左側にある「メールを作成」をクリックする。

「メールを作成」ウィンドウの最も大きな入力欄に、電子メールの本文を入力します。

メール文書の作成方法は、ワープロ文書の作成方法とほとんど同じです。 漢字変換も同じようにできますし、クリップボードも同じように使えます。 ワープロ文書とメール文書の主な違いは、改行と段落です。 ワープロ・ソフトでreturnキーは段落の終わりでしたが、電子メール・システムでは改行を意味します。 メール文書では、一行があまり長くならないように、適宜returnキーで改行してください。 日本語の文章は、30字程度で改行すると読みやすいと言われています。 メールを作成するときに、自分で30字程度で改行するとよいでしょう。

今日作成したメール文書は、どこにも送信しないので削除します。 上側にある(下側にもあります)「破棄」ボタンをクリックしてください。 最後に、右上にある「ログアウト」をクリックして、電子メールの利用を終了します。


3.6 インターネット

3.6.1 インターネットとは

インターネットInternet ) とは、世界各地のコンピュータ・ネットワークを相互接続して構成された、地球規模のコンピュータ・ネットワークです。 ここで、 コンピュータ・ネットワークcomputer network ) とは、コンピュータ同士がデータ通信を行うためのシステムです。 インターネットを利用すると、近距離か遠距離かという地理的な位置関係に影響されないデータ通信が実現できます。

3.6.2 インターネットにおけるサービス

インターネットを利用したデータ通信の種類を、 サービスservice ) と呼びます。 インターネットにおけるサービスとして、電子メールやWWWがあげられます。 言い替えれば、インターネットは電子メールやWWWなどのサービスを提供するための基盤です。

3.6.3 ドメイン名

ドメイン名domain name ) とは、インターネットにおいて住所の役割を果たす文字列です。 ドメイン名は階層構造を持ちます。 具体的には、狭い順に階層の名前を並べ、各階層をドット(.)で区切ります。

例えば、東京女子大学のドメイン名は、「twcu.ac.jp」です。 これは、日本(jp)の研究教育機関(ac)の東京女子大学(twcu)という階層構造を表しています。 また、東京女子大学情報処理センターのドメイン名は、「cis.twcu.ac.jp」です。 日本(jp)の研究教育機関(ac)の東京女子大学(twcu)の情報処理センター(cis)という階層構造です。


3.7 参考文献


[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

2010年4月28日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
Copyright (C) 2010 Zenjiro Konishi. All rights reserved.