第113回月例ロービジョン研究会
小田浩一, 2008/12/20
1. 概要
- 日 時:2008年12月20日 (土) 13:00-19:00
- 場 所:東京女子大学 8408コミュニケーション学科談話室
- 参加者:(敬称略五十音順)
- 麻野井千尋@NAT・東京女子大学・東京ライトハウス(skype参加)
- 新井千賀子@杏林アイセンター
- 稲葉悦子@北里研究所病院
- 岡島喜謙@筑波大学理療科教員養成施設
- 尾形真樹@杏林アイセンター・東京ライトハウス
- 小田浩一@東京女子大学・東京ライトハウス
- 香川スミ子@浦和大学総合福祉学部
- 小林章@国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科・東京ライトハウス
- 小林巌@東京学芸大学
- 坂口誠@悠学塾
- 最所@パナソニック電工
- 田中恵津子@杏林アイセンター・東京ライトハウス
- 田中千尋@国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 道面由利香@横浜訓盲院生活訓練センター
- 中村透@日本盲導犬協会
- 南野@清瀬の森病院眼科(忘年会のみ参加)
- 宮下佳子@パルテノン多摩/財団法人多摩市文化振興財団
- 山口愛@ベネッセ
- 山口えり@東京女子大学コミュニケーション学科
- 山口成志@タイムズコーポレーション
- 山中今日子@東京女子大学コミュニケーション学科
- 山本百合子@フォントデザイナ
- 吉野由美子@高知女子大学
* 東京ライトハウスは、視覚障害のある人への新しいサービスを模索・実施するNPOです。
2. プログラム
以下のような演題が発表されました。
- 小田浩一@東京女子大学・東京ライトハウス
「前座」
- 稲葉悦子@北里研究所病院
「北里研究所病院におけるロービジョンケア:2年の経験から」
- 吉野由美子@高知女子大学
「私の所に届いたある学生のメールから思うこと」
とても、唐突な質問メールが私の所に届いて、最初腹を立てていたのですが、
単に「腹を立ててすむことではない」と言うことに気がつき、高知の勉強会で、
少し議論をしました。卒論で視覚障害のある人のための支援技術の開発を
手がけている学部学生からの質問についてである。どうすれば、より
生産的なコミュニケーションをスムーズに行えるか?視覚障害に
ついての社会啓発はどうするのが適切かについて議論した。
- 小林章@国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科・東京ライトハウス
「単眼鏡と検眼レンズを用いたスタンド付拡大鏡の虚像距離測定と倍率計算法」
Low Vision Manualの翻訳事業に参加させていただいたおかげで
整理できた方法をご紹介します。スタンド付拡大鏡は虚像が有限の
距離にできるので、使用するときには必ず眼(水晶体)の調節が
起こります。調節した眼は光学的にはプラスレンズと同じ働きを
していて、スタンド拡大鏡のレンズと眼が二枚のレンズとして作用
する光学系を構成することになります。この時の、レンズと眼の
距離が変わることで、光学系のパワーが変化し、倍率が変わります。
それらのデータの測定方法について発表させていただきます。
おまけ、その1:
最近購入したLEDライトで最も使い勝手がよく明るいものを
1本ですが、ご紹介します。Aurora AK-P7-5です。
円高でとっても購入しやすくなっています。
おまけ、その2:阿部知子議員が、12/11の厚生労働委員会で、視覚障害リハビリテーション専門家の
国家資格化を大臣に質問した。大臣は、実際にそういう要望があれば、検討するという答弁。
当事者団体、リハビリ専門家から要望をまとめて声を出していくチャンスが到来していると言える。
- 最所@パナソニック電工
「11月15日に行った調布の駅前ユニバーサルデザイン化社会実験」
1年間程度の予定で調布駅前に光と音による路面サインを敷設して
社会実験を実施している。駅からエレベータで降りた場所から駅前三叉路までで
ある。三叉路部分の点字ブロックに仕込んだ指向性の高いスピーカからの
案内の音声や盲導鈴の表示の仕方について議論した。
この後15人ほどで、正門前のペーパーバンにて忘年会をしました。例によって盛り上がった会でした。
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