コンピュータ点字コード

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情報機器とくにコンピュータが視覚障害者のコミュニケーションに与えるポジ ティヴな影響は、計り知れないものがあります。その理由の1つは、点字をシー ムレスに取り込んでいることがあります。

以下に世界的に利用されているコンピュータ点字コードの表を載せます。この コードのすばらしいところは、ASCIIコードですべての点字文字を表現できる ことと同様、点字ですべてのASCII文字を表現できる道を作ったことです。通 常のキャラクタだけでなく、制御文字も点字で入力できる道を用意しています (通常の端末の制御と同じです)。

ただ、点字は見て分かるように、6 bit 文字ですから、ASCII の 7 bit 文字 すべてを表現することはできません。小文字と大文字のアルファベットには、 同じ点字が割り当ててあります。制御文字を実際に入力するときには、 Control キーなどの modifier を利用することにはなるでしょう。

また、この点字表現は、通常の点字表現とは異なります。たとえば、数字は、 すべて1文字で表現されていますが、通常の点字表現では、「数符」と呼ばれ る前置文字(#)の後にAと書いて、1をあらわします。同様に、#B -> 2, #C -> 3 ...となります。

このコンピュータ点字の数字表現は、Nemeth コードど呼ばれている数学にお ける点字表記と同じです。数字が1文字で書ける利点があります。

また、このコンピュータ点字コードは、視覚障害者の間では、NABCC とか、北 米コンピュータ点字コード(North American Braille Comper Code)と呼ばれて います。

Last Update by Koichi Oda, 1996/7/16.

Computer Braille Code Table

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