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- パーセプトロンの収束定理:
-
と
が線形分離可能であるならばパーセプトロンの学習は有限回で
停止し、そのとき得られた結合(係数は)すべての入力パターンに対して正解を与
えるものになっている。
- パーセプトロンの循環定理:
-
と
が線形分離可能でない場合、パーセプトロンは、一般に収束しないが
の大きさは有界であり有限個の結合状態を循環する。
- パーセプトロンの群不変定理:
-
ある変換群のもとで幾何学的な性質を判断するパーセプトロンに、
その変換群のもとで同値な
を使うことで同値な値に対して
同じ出力を得ることができる。
その他の研究者による証明には次のようなものもあります。
- 論理関数の計算に関する完全性:
-
それぞれのユニットがしきい素子である三層のネットワークによって、中間
層のユニットを必要なだけたくさん使えば、任意の2値論理関数を実現でき
る。
- いかに複雑な関数であっても絶対可積分であれば2層のパーセプトロン
で実現できる:
-
Irie and Miyake, (1988), ``Capabilities of Three-layered
Perceptrons'', Proc. IEEE International Conference on Neural
Networks, Vol.1, P.641-648.
- 連続関数のシミュレータとしての完全性(船橋, 1988):
-
それぞれのユニットがジグモイド状の関数である4層ネットワークによって、
中間層のユニットを必要なだけたくさんつかえば、ユニット間の結合(およ
びジグモイド状関数のしきい値)を適切に設定することによって、任意の連
続な関数
を任意の精度で近似すること
ができる
Shinichi ASAKAWA
Wed Nov 5 10:38:28 JST 1997