前回予告したとおり、今日はパスワードを変更します。
その前に、学内統一パスワード・システムに、多要素認証のメールアドレスを設定する必要があります。 多要素認証のメールアドレスは、学生番号@cis.twcu.ac.jp以外にしなければならないので、自分のスマートフォンのメールアドレスがよいでしょう。
また、パスワード再発行用メールアドレスというものも設定しますが、これも学生番号@cis.twcu.ac.jp以外なので、多要素認証のメールアドレスと同じでよいでしょう。
東京女子大学では、電子メールは「東女Gmail」を利用します。 Gmailとは、Googleが提供するメール・サービスです。 Gmailは、誰でも無料で利用できますが、広告が付いてしまいます。 東京女子大学では、Googleと契約して、東京女子大学専用のGmail(東女Gmail)を提供してもらいました。 東女Gmailは、東京女子大学関係者のみが利用でき、広告は付きません。
東女Gmailでは、メールアドレスは「学生番号@cis.twcu.ac.jp」です。
東女Gmailを利用するには、以下のようにしてください。
注意: パソコンを家族で共用している場合は、東女Gmailを使い終わったら、念のためログアウトしましょう。 東女Gmailからログアウトするには、右上のアカウント・アイコンをクリックして、「ログアウト」をクリックしてください。
東女Gmailでは、次のようにして、差出人の名前が設定できます。
1. 右上にある「設定」(歯車)→「すべての設定を表示」とクリックする。
2. 設定ページが表示されるので、「アカウント」をクリックする。
3. 「名前」項目の「情報を編集」をクリックする。
4. 「メールアドレスの編集」ウィンドウで入力欄の左のラジオボタンをクリックする。
5. 入力欄に差出人の名前を入力する。 (日本語でもアルファベットでもよい。)
6. 「変更を保存」ボタンをクリックする。
これで、メールを送信すると、差出人の名前が分かるようになります。
手紙では、本文の最後に署名(サイン)を行う習慣があります。 メールでも、本文の最後に 署名 ( signature )として、名前やメールアドレスを書く場合が多いです。
東女Gmailでは、次のようにして、署名が設定できます。 署名は複数登録でき、それらを「新規メール用」と「返信/転送用」に割り当てられます。
1. 右上にある「設定」(歯車)→「すべての設定を表示」とクリックする。
2. 設定ページが表示され、「全般」が選択されていることを確認する。
3. 「署名」項目で「新規作成」ボタンをクリックする。
4. 「新しい署名に名前を付ける」ウィンドウが開くので、「署名1」などと入力する。
5. 入力欄に署名を入力する。 (名前やメールアドレスなど。)
6. 署名を追加登録するには、再び「新規作成」ボタンをクリックし、「署名2」などと名前を付け、入力欄に署名を入力する。
7. 「新規メール用」と「返信/転送用」のドロップダウン・メニューで、登録したい署名を選択する。
8. 下側の「変更を保存」ボタンをクリックする。
これで、メールを作成するときは、自動的に本文に署名が挿入されます。
東女Gmailで「作成」ボタンをクリックすると、「宛先」や「件名」という入力欄が現れます。
また、「受信トレイ」のメールを開き、差出人欄の下向き三角ボタン(詳細を表示)をクリックすると、「From」、「To」、「日付」、「件名」などの欄が表示されます。
このような、メールの本文以外のデータを、メールの ヘッダー ( header )と呼びます。 インターネットでは、メールのヘッダーに基づいて、メールのサービスが行われます。
受信したメールに対して返事を書くとき、 返信 ( reply )の機能を利用すると、相手のメールアドレスを入力する手間が省けます。
メールに返信するには、返信したいメールを開いて、左向き矢印ボタン(返信)をクリックします。
すると、返信用の入力欄が追加されます。 入力欄が小さいので、左側の矢印ボタンをクリックして、「返信をポップアウト」をクリックしてください。
さらに、件名を確認するために、左側の矢印ボタンをクリックして、「件名を編集」をクリックしてください。
そして、以下の点に注目してください。
返信の件名に「Re:」が追加されるのは、メールの習慣です。
返信の本文に付く記号は、元の本文の 引用 ( quote )を表します。 引用をうまく利用すると、質問と回答の対応が分かりやすくなります。 なお、引用を表すのに、記号が付くのでなく、色が付くことがあります。
受信したメールの内容を他の人に知らせるとき、 転送 ( forwarding )の機能を利用すると、本文をコピーする手間が省けます。
メールを転送するには、転送したいメールを開いて、右向き矢印ボタン(転送)をクリックするか、三点ボタン(その他)をクリックし、「転送」をクリックします。
すると、転送用の入力欄が追加されます。 入力欄が小さいので、左側の矢印ボタンをクリックして、「返信をポップアウト」をクリックしてください。 さらに、件名を確認するために、左側の矢印ボタンをクリックして、「件名を編集」をクリックしてください。 そして、以下の点に注目してください。
返信と違って、転送は宛先が決まっていないので、「宛先」欄は空なのです。
件名の「Fwd:」については、返信の「Re:」ほどは定着していませんが、転送のForWarDでしょう。
本来、メールは、文字データを交換するためのサービスです。 その後、画像ファイル、ワープロ文書ファイルなどの色々なファイルの内容を、メールに追加できるようになりました。 ファイルの内容をメールに追加することを、ファイルの 添付 ( attachment )と言います。
メールにファイルを添付するには、次のようにします。
1. メールを作成中にする。
2. 「ファイルを添付」(クリップ)をクリックする。
3. 保存したフォルダ名→保存したファイル名とクリックする。
4. 「開く」ボタンをクリックする。
「受信トレイ」などのメールの一覧では、ファイルが添付されたメールには、ファイル名のアイコンが付きます。
そのようなメールを開くと、添付されたファイルの一覧が表示されます。 その中のファイルをダウンロードするには、「ダウンロード」(下向き矢印)をクリックします。
すると、ダウンロード・フォルダにファイルがダウンロードされます。 ダウンロードされたファイルは、ファイル名の重複を避けるため、ファイル名に番号が追加される場合があります。
東女Gmailの特徴の一つに、 スレッド ( thread )というものがあります。 これは、メール→返信→返信の返信→返信の返信の返信→…というメールのやり取りを、一つにまとめる機能です。 スレッドの機能によって、メールによる議論の流れが分かりやすくなります。
「受信トレイ」などのメールの一覧では、スレッドは一つの項目として表されます。 それを開くと、まとめられたメールが続けて読めるように表示されます。
東女Gmailのもう一つの特徴は、迷惑メール(一方的に送られる広告など)を自動的に判別し、「迷惑メール」に入れてしまう機能です。 「迷惑メール」に入ったメールは、30日後に自動消滅します。 この機能によって、迷惑メールを削除する手間が省けます。
残念ながら、迷惑メールの判別は完璧ではありません。 普通のメールが「迷惑メール」に入ってしまうことが、時々発生します。 自動消滅してしまう前に、定期的に左側の「もっと見る」→「迷惑メール」とクリックして、普通のメールが入っていないか確認してください。
迷惑メールは自動的に削除されますが、不要なメールを自分で 削除 ( deletion )することもできます。
メールを削除するには、削除したいメールを開いて、ゴミ箱ボタン(削除)をクリックします。
本当は、この操作ではメールは削除されず、「ゴミ箱」に移動されるだけです。 「ゴミ箱」のメールを開き、「完全に削除」ボタンをクリックすると、本当に削除されます。 「ゴミ箱」のメールは30日で自動消滅しますので、単に放置してもよいでしょう。
東女Gmailは、自宅のパソコンでも利用できます。 情報処理センターの学生ポータルサイト経由でも開けますが、直接開くにはブラウザーのアドレス欄に
と入力してください。
授業によっては、メールによるレポート提出は、差出人が大学発行のメールアドレス(学生番号@cis.twcu.ac.jp)でないと受理されない場合があります。 そのようなときでも、東女Gmailを使えば、自宅からレポートが提出できるのです。
東女Gmailは、スマートフォンでも利用できますが、ウェブ・ブラウザーを起動する必要があります。 スマートフォンでは、Gmailアプリを利用したほうがよいでしょう。 Gmailアプリを使わなくても、次のようにしてメールの自動転送の設定をしておけば、スマートフォンのメール機能でメール(のコピー)を受信することができます。
『基礎からわかる情報リテラシー』pp.23--26を参照。
『基礎からわかる情報リテラシー』pp.30--35を参照。