「情報システム」とは「情報」,すなわち「意味のあるデータ」を取り扱うシステムであり,コンピュータとネットワークの急速な発展にともなってさまざまな場面で活躍している.また「データベース」は,情報システムで扱う大量のデータを効率よく利用する技術として重要である.本科目では,実習と講義を通して,情報システムの概略とデータベース(リレーショナルデータベース)の基本を理解することを目指す.
高校教科「情報」の教職免許の必修科目なので,免許取得希望者は2年次に必ず履修すること.受講者は,「コンピュータI」を履修済みであることが必要.「コンピュータ・サイエンスI,II」も履修済みであることが望ましいが,履修していない学生にも配慮して授業を行う.実習を行うので,定員を超えた場合は履修者制限をする.
1回でも休むとその次についてこれなくなってしまうので,欠席しないこと.やむを得ず休む場合は,友達に聞いたりWebの情報を参考にするなどして,次の演習までに休んだ分を補習しておくこと.
授業についてくるためには,予習と復習を十分にしておくこと.教職免許取得を目指す学生は,情報処理技術者試験の「基本情報技術者試験」や「初級システムアドミニストレータ試験」の参考書や問題集を購入して,授業でカバーできなかった範囲も学習することが望ましい.
わかりにくいところや疑問点がある場合は演習中に手を上げて質問し,その場で解決しておくこと.「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥じ」である.
データベースのところで使う本(すぐには使いません):「よくわかる最新&次世代データベースの基本と仕組み」大園博美著,秀和システム,2000円.
高校教科「情報」の教員を目指す人に役立つ:「教養のコンピュータサイエンス情報科学入門」,小館香椎子他著,丸善,2800円.
今年度のコンピュータサイエンスの教科書.情報系の資格受験に役立つ.:「情報科学の基礎知識」,宮内・森本共著,昭晃堂,1900円.
高校教科「情報」の教員を目指す人に役立つと思われる本:「情報がひらく新しい世界」シリーズ「情報の表現と伝達」,水島賢太郎,共立出版,2600円.
コンピュータの仕組みについてわかりやすく書いてある本:「プログラムはなぜ動くのか」,矢沢久雄著,日経BP社,2400円.本屋さんに行くとこれと同じ系統でインターネットやWindowsについて書いてある本もあります.一度大きな本屋さんに行って,自分が興味を持てそうな本を探してみることをお勧めします.
データベースを本格的に勉強するのに適した本:「リレーショナルデータベース入門」増永良文著,サイエンス社,2400円??(最近,改訂版が出たはず).
学期末試験、学期中の課題の提出、出席状況により、総合的に評価する.
皆さんが何を知っているかを調べるために初回に簡単なアンケートを取りますが,コンピュータサイエンスをまだ履修していない学生を考慮して,少し変更しました.「コンピュータの仕組み」から「インターネット」までは,コンピュータサイエンスの内容と重なっていますが,復習を兼ねてさらに理解を深めてください.「データベース」は,昨年度の「コミュニケーション特講V」と重なる部分が多いですが,復習を兼ねてさらに理解を深めてください.また,履修していない人と履修済みの人とを混ぜた4-5人のグループを作って,グループ単位の学習や発表をしてもらう予定です.
・この科目は現代文化学部の学生だけが履修できます.
・教職免許「情報」の必修科目なのでコミュニケーション学科2年生を優先します.
・履修希望者が多い時は,抽選をします.(抽選しなくてすむと思います.)
・この授業は講義と実習の両方を含みます.
「情報免許」のWebサイトや,メーリングリスト「iLicense」の紹介.