[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

DS・ICT入門II 第13回

目次
索引

Word(3)

スタイルの設定

Wordでは、一文字ずつフォントを変更したり、一行ずつ行間を変えたりできます。 それとは別に、「すべての見出しをMS ゴシックにする」や、「すべての段落の行間を1.5行にする」といった規則を設定することもできます。 このようなことを行うには、Wordの スタイル を利用します。

Wordを起動して、リボンの「ホーム」をクリックすると、右側に「標準」、「見出し 1」、「見出し 2」などの、スタイルのアイコンが並びます。 「段落」というスタイルはありませんが、普通は「標準」で代用します。

スタイルの設定(1)
スタイルの設定(1)

それぞれのスタイルには、あらかじめフォントや行間などの規則が設定されています。 文字列をドラッグして、スタイルのアイコンをクリックすると、その文字列にそのスタイルが適用されます。

スタイルの設定は、スタイルのアイコンを右クリックして「変更」をクリックすると、変更できます。 スタイルの設定の変更は、そのスタイルを利用するときに行えばいいですが、「標準」スタイルは最初にやったほうがいいです。 なぜなら、「標準」スタイルは他のスタイルの元になるからです。

レポートや論文で、「本文はMS 明朝」、「見出しはMS ゴシック」などと指定されることがあります。 Office 2013までは、本文=段落=標準がデフォルト(初期設定)ではMS 明朝なので、何もしなくてよかったのですが、Office 2016からは、本文=段落=標準がデフォルトでは游明朝なので、スタイルの設定を変更する必要があります。

デフォルト・フォントの違い
構成要素 Office 2013 Office 2016
見出し(英数字) Arial 游ゴシック Light
本文(英数字) Century 游明朝
見出し(日本語) MS ゴシック 游ゴシック Light
本文(日本語) MS 明朝 游明朝

リボンの「ホーム」をクリックし、「標準」を右クリックし、「変更」をクリックすると、「スタイルの変更」ウィンドウが開きます。

スタイルの設定(2)
スタイルの設定(2)

「書式」ボタンをクリックし、「フォント」をクリックすると、「フォント」ウィンドウが開きます。

スタイルの設定(3)
スタイルの設定(3)

「日本語用のフォント」を「MS 明朝」、「英数字用のフォント」を「Century」に変更します。 「OK」ボタンで「フォント」ウィンドウと「スタイルの変更」ウィンドウを閉じます。 これで、本文=段落=標準のフォントがMS 明朝になります。

見出しのスタイル

続いて、見出しのスタイルを変更します。 ここでは、次のように設定します。

見出しのスタイル
レベル 見出し 日本語フォント 英数字フォント サイズ インデント(左) 間隔(前後)
レベル 1 見出し 1 MS ゴシック Arial 16ポイント 0字 0行
レベル 2 見出し 2 MS ゴシック Arial 14ポイント 0字 0行

リボンの「ホーム」をクリックし、「見出し 1」アイコンを右クリックし、「変更」をクリックすると、「スタイルの変更」ウィンドウが開きます。

スタイルの設定(4)
スタイルの設定(4)

日本語用のフォントと英数字用のフォントを設定するには、左下の「書式」をクリックし、「フォント」をクリックして、「フォント」ウィンドウを開きます。

スタイルの設定(5)
スタイルの設定(5)

日本語用のフォントを「MS ゴシック」、英数字用のフォントを「Arial」、サイズを「16」に変更します。

インデントや間隔を設定するには、左下の「書式」をクリックし、「段落」をクリックして、「段落」ウィンドウを開きます。

スタイルの設定(6)
スタイルの設定(6)

「段落」ウィンドウで、見出しのインデントや間隔が設定できます。

「見出し 2」についても、同じようにスタイルを設定してください。

見出しのインデント(字下げ)については、「スタイル」だけでなく「アウトライン」の設定も必要になります。

リボンの「ホーム」をクリックし、「アウトライン」ボタンをクリックし、「新しいアウトラインの定義」をクリックします。 すると、「新しいアウトラインの定義」ウィンドウが開きます。 そして、「左インデントからの距離」と「インデント位置」を0mmにします。 ここで、「左インデントからの距離」は見出し番号のインデント、「インデント位置」は見出し文字列のインデントです。

スタイルの設定(7)
スタイルの設定(7)

「変更するレベルをクリックしてください」の「2」をクリックし、「見出し 2」についても「左インデントからの距離」と「インデント位置」を0mmにします。


PowerPoint(3)

スライド・マスター

PowerPointでスライドを作成するときは、最初にスライドのテーマを決定します。 PowerPointには、数十種類のテーマが用意されていますので、内容にあったものを選びます。 ここでは、白いテーマのままにします。

テーマを決めたらスライドを作成してもいいですが、ここでは、スライド・マスターを設定します。 スライド・マスター を設定すると、すべてのスライドについて、スライド・タイトルや箇条書きのフォントや字の大きが設定できます。 1枚1枚のスライドのフォントや字の大きを変更してもいいですが、スライド・マスターを利用すると、自動的に統一感のあるスライドが作成できるのです。

ここでは、最近の(Office 2016以降の)游ゴシックではなく、伝統的な(Office 2013以前の)MS ゴシックを使うことにします。

それでは、PowerPointを起動し、リボンの「表示」をクリックし、「スライドマスター」をクリックします。 すると、左側に数枚のスライドが表示されます。

スライド・マスターの設定(1)
スライド・マスターの設定(1)

上から順に、

  1. Office テーマ スライド マスター
  2. タイトル スライド レイアウト
  3. タイトルとコンテンツ レイアウト

です。 基本的に、2番目の「タイトル スライド レイアウト」と、3番目の「タイトルとコンテンツ レイアウト」のみ設定します。

リボンの「ホーム」をクリックし、左側の「タイトル スライド レイアウト」(上から2番目)をクリックします。 右側のスライドの「マスタータイトルの書式設定」をドラッグし、リボンでフォントを「MS ゴシック」にし、字の大きさを「60」にします。 これで、タイトル・スライドのタイトルのフォントが設定されます。 同じように、「マスターサブタイトルの書式設定」をドラッグし、リボンでフォントを「MS ゴシック」にし、字の大きさを「36」にします。 これで、タイトル・スライドのサブタイトルのフォントが設定されます。

スライド・マスターの設定(2)
スライド・マスターの設定(2)

左側の「タイトルとコンテンツ レイアウト」(上から3番目)をクリックします。 右側のスライドの「マスタータイトルの書式設定」をドラッグし、リボンのフォントを「MS ゴシック」にし、字の大きさを「48」にします。 これで、「タイトルとコンテンツ」スライドのタイトルのフォントが設定されます。 同じように、「マスターテキストの書式設定」をドラッグし、リボンでフォントを「MS ゴシック」にし、字の大きさを「36」にします。 これで、「タイトルとコンテンツ」スライドの箇条書きのフォントが設定されます。

スライド・マスターの設定(3)
スライド・マスターの設定(3)

スライド・マスターの設定が終わったら、リボンの「スライドマスター」をクリックし、「マスター表示を閉じる」をクリックします。


最終レポートと最終プレゼンテーション・スライド(1)

この授業、DS・ICT入門IIでは、Excel、情報検索、Word、PowerPointについて、DS・ICT入門Iより高度な内容を説明しました。 ただし、やってきたことは、レポート作成やプレゼンテーション・スライド作成の練習であって、本当のレポート作成やプレゼンテーション・スライド作成は行っていません。 そこで、残りの授業時間では、これまでに習ったことを踏まえて、最終レポートと最終プレゼンテーション・スライドを作成してもらいます。

最終レポートと最終プレゼンテーション・スライドは、放課後に取り組んでもよいですが、なるべく授業時間の中で完成させてください。 時間配分の目安は、以下のとおりですが、より速く進めても構いません。

第13回(今回)
社会問題、先端技術、有名人など、自分が興味を持てるテーマを設定し、情報検索を行って資料を集める。
第14回
Wordで最終レポートを作成する。
第15回
PowerPointで最終プレゼンテーション・スライドを作成する。

第14回と第15回は、すべての時間を、課題に取り組む時間と、質問を受け付ける時間にします。 教室のパソコンや持参したパソコンで、レポート作成やプレゼンテーション・スライド作成に取り組んでください。 質問は随時受け付けます。

最終レポートは、表紙が1ページ、目次が1ページ、本文と参考文献が2〜4ページで作成してください。 最終レポートの条件は、以下のとおりです。

最終レポートが完成したら、その内容を最終プレゼンテーション・スライドにしてください。 最終プレゼンテーション・スライドは、表紙が1枚、本文と参考文献が4〜8枚で作成してください。 最終プレゼンテーション・スライドの条件は、以下のとおりです。


最終レポートと最終プレゼンテーション・スライドの提出

第15回の授業の後に、最終レポート(Wordファイル)と最終プレゼンテーション・スライド(PowerPointファイル)をメールで提出してください。 差出人は大学発行のメール・アドレス(学生番号@cis.twcu.ac.jp)とし、宛先はkonishi@cis.twcu.ac.jpとします。 メールの本文には、学生番号、氏名、科目名、授業日(12月18日)を明記してください。


提出期限

最終レポート、最終プレゼンテーション・スライドを含め、すべての提出物の提出期限を2025年1月30日(木)とします。


参考文献


[小西ホームページ]   [目次・索引]   [前の授業]   [次の授業]

2024年12月18日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
Copyright (C) 2024 Zenjiro Konishi. All rights reserved.