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情報処理技法(リテラシ)I 第6回

目次
索引

WWW(2)

ポータルサイト

現在のWWWでは、検索エンジンの完成度が高いので、WWWを利用するとき、まず検索をするという人が多いでしょう。 検索エンジンの出来がよくなかったころ、WWWを利用するとき、まずポータルサイトを開くという人が多かったです。 ここで、 ポータルサイト portal site )とは、代表的な情報サービス会社によって運営されているWebサイトで、多くの人が利用しそうな情報サービスが提供されているものです。 なお、「ポータル」とは「入り口」という意味です。 ポータルサイトは、現在においても利用価値があります。

代表的なポータルサイトとして、以下のURLを紹介します。 (Yahoo! JAPANはブックマークに登録されています。)

それでは、Yahoo! JAPANのホームページを見てみましょう。 ページの左側には、地図、路線といった情報サービスへのリンクが並んでいます。 すべてのサービスを表示するには、「一覧」をクリックします。

MSN Japanのホームページにも、色々な情報サービスへのリンクがあります。

Googleの場合は、右上のタイル・アイコン(Googleアプリ)→「もっと見る」→「さらにもっと」とクリックすると、サービスの一覧が表示されます。

百科事典サイト

情報サービスの中には、Webで百科事典が利用できるものもあります。 百科事典サイトとしては、

が有名です。 (ブックマークに登録されています。) このサイトは、ボランティアが原稿を書き、読むのは無料という百科事典を提供しています。

ウィキペディアの原稿の中には、デマや勘違いも混じっていますが、多くの原稿は完成度が高く、それなりに役に立ちます。

例えば、検索欄に「東京女子大学」と入力すると、東京女子大学の原稿が表示されます。

検索エンジン

Webを利用するには、まず、閲覧したいWebページのURLを入力します。 従って、URLが分からないと何もできません。 その場合は、Webページをキーワード検索してくれるサービスを利用します。 このような情報サービスは、 検索エンジン search engine )と呼ばれます。

代表的な検索エンジンとして、以下のURLを紹介します。

以下では、Googleの使い方を説明します。 理由は、SafariのツールバーがGoogleの入力欄を兼ねているからです。 Yahoo! JAPANもMSN Japanも、検索エンジンの使い方はほとんど同じです。

検索エンジンの使い方の基本は、キーワードを入力して「検索」をクリックするだけです。

ここで、例として、東京女子大学のホームページを検索します。 Googleの入力欄(またはSafariのツールバー)に「東京女子大学」と入力し、returnキーを押して離してください。 すると、「東京女子大学」というキーワードを含むページが一覧表示されます。 東京女子大学のホームページが一覧の最初にあるので、そこをクリックすれば目的のページに行けます。 もし、一覧に目的のページがなければ、「次へ」をクリックします。

複数のキーワードをスペースで区切って入力すると、それらのキーワードをすべて含むページが一覧表示されます。 この機能によって、より精度の高い検索が行えます。

例えば、東京女子大学は何時代にできたかを調べたいとします。 「東京女子大学」というキーワードでは、500万件以上も見つかるので、とてもすべてを確認することはできません。 「東京女子大学は何時代にできたか」というキーワードでは、あまり関係のないページが並びます。 そこで、「東京女子大学」と「歴史」という2つのキーワードをスペースで区切って入力します。 すると、ページは200万件程度になり、「東京女子大学の歴史 - 東京女子大学」というタイトルのページが一覧の最初のほうに現れます。

実際に検索エンジンで調べ物をするときは、まず、適切なキーワードをいくつか考えてください。 そして、キーワードを段階的に増やしながら検索していくと、能率よく見つけられる場合が多いです。

Googleの検索オプションを利用すると、より高度な検索が行えます。

Googleのホームページの右下か、検索結果の入力欄の下にある「設定」をクリックし、「検索オプション」をクリックしてください。 検索条件として、次のような検索が用意されています。

すべてのキーワードを含む
「A B」と入力すると、AとBを含むページを検索
語順も含め完全一致
入力したキーワードをそのまま検索
いずれかのキーワードを含む
「C D」と入力すると、CかDを含むページを検索
含めないキーワード
入力したキーワードを含まないページを検索

また、言語や日付(最終更新)などを指定することもできます。 ここでは、ドメインの指定について説明します。

東京女子大学が何時代にできたかを調べる例では、「東京女子大学」と「歴史」のキーワードでページが見つかりました。 しかし、もしかしたら200万件の中に埋もれていたかもしれません。 考えてみると、そのようなページは東京女子大学に設置されているはずです。 つまり、そのページのURLには、東京女子大学のドメイン名twcu.ac.jpが含まれているはずです。 そこで、「すべてのキーワードを含む」欄に「東京女子大学」と「歴史」、「サイトまたはドメイン」欄に「twcu.ac.jp」を入力して、「詳細検索」をクリックします。 すると、ページは1,000件程度に絞られます。

キーワードを並べる検索でページが見つからないときは、検索オプションを試してみてください。

クラウド・コンピューティングの例

前々回、クラウド・コンピューティングについて説明しました。 パソコン・ソフトの代わりにインターネット上のサービスを利用し、データもインターネット上に保存することです。

(東女)Gmailは、クラウド・コンピューティングの一例です。 実際、(東女)Gmailは、メール・ソフトをパソコンにインストールしたり、メールをパソコンに保存しているわけではありません。 (東女)Gmailは、インターネット上のメール・サービスであり、メールもインターネット上に保存しています。

ここでは、クラウド・コンピューティングを理解するために、Googleドキュメントを利用してみます。 Googleドキュメントとは、インターネット上のワープロ・サービスです。 Googleドキュメントは、(東女)Gmailのメール・アドレスがあれば利用できます。

  1. 東女Gmailにログインする。
  2. 右上で、タイル・アイコン(Googleアプリ)→「ドキュメント」とクリックする。
  3. 最初の1回だけ、「Googleドキュメントへようこそ」というウィンドウが開くが、右上のバツ印で閉じる。
  4. ホーム画面が開き、ドキュメントの新規作成や、作成したドキュメントを開ける状態になる。
  5. 「新しいドキュメントを作成」の「空白」をクリックする。
  6. 文書作成画面になったら、左上の「無題のドキュメント」をクリックして、ファイル名(例えば、クラウドのテスト)(拡張子は要らない)を入力する。
  7. 何か文章(例えば、クラウドのテスト)を入力する。
  8. 入力は自動的に保存されるので、「保存」ボタンはない。
  9. 左上の「Googleドキュメント」アイコンをクリックすると、ホーム画面に戻る。
  10. 「最近使用したドキュメント」に、作成した文書のアイコンが表示されるので、アイコンをクリックすると、再び文書が編集できる。

実は、Googleドキュメントで作成したワープロ文書は、Googleドライブに保存されます。 Googleドライブとは、インターネット上のデータ保存サービスです。

  1. 文書作成画面の場合は、左上の「Googleドキュメント」アイコンをクリックして、ホーム画面に戻る。
  2. 右上で、タイル・アイコン(Googleアプリ)→「ドライブ」とクリックする。
  3. 左側の「マイドライブ」をクリックすると、保存されたデータのアイコンが一覧表示される。
  4. ワープロ文書のアイコンをダブルクリックすると、Googleドキュメントで開く。

Googleドキュメントで作成したワープロ文書は、パソコンにダウンロードできます。 ワープロ文書を開いた状態で、「ファイル」→「形式を指定してダウンロード」→「Microsoft Word」とクリックしてください。 すると、デスクトップか「ダウンロード」フォルダにWordファイルがダウンロードされます。

逆に、パソコンで作成したワープロ文書も、Googleドキュメントにアップロードできます。 もし、デスクトップに「吾輩は猫である.docx」や「wagahai.docx」がなければ、Wordを起動して「パソコンのテスト」と入力し、「パソコンのテスト.docx」に保存してください。 そして、Googleドキュメントのホーム画面で、フォルダー・アイコン(ファイル選択ツールを開く)→「アップロード」→「パソコンからファイルを選択」とクリックし、パソコンのファイルを選択します。 すると、Googleドキュメントでワープロ文書を開いた状態になります。 Googleドライブの画面を見ると、データがアップロードされたことが確認できます。


参考文献


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2018年5月16日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
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