注意1. この授業には、アシスタントがついています。 授業中、パソコンがおかしくなったときなどは、アシスタントに質問してください。
注意2. この授業の情報は、「リテラシI」公式サイト
(ユーザ名とパスワードはテキストに載っています)と、私のホームページ
に掲載しています。 必要に応じて参照してください。
インターネットをはじめとした今日の情報通信化社会で必要とされる基礎的な技能と概念を習得し、問題分析能力や問題解決能力を養うことを目的としています。 WWW、電子メール、ファイルシステム、情報倫理、安全対策、などを学びます。 また、ワープロ・表計算・プレゼンテーションの利用の基礎を身につけ、後期の「情報処理技法(リテラシ)II」での学習につなげます。
情報分野の基本的なスキルであるコンピュータの操作、電子メール、Webによる情報検索や文献検索、情報倫理、セキュリティ、ファイルシステム、ワープロ、表計算、プレゼンテーションの基礎、またそれらを安全に利用していくための知識を身につけることを目標とします。
講義時間以外にも、タッチタイピングの練習、電子メール(東女Gmail)、Web、Officeアプリなどを積極的に利用してください。
東京女子大学情報処理教育運営委員会編、情報処理技法(リテラシ)Iテキスト2018年度版
必要があれば講義の中で紹介します。
平常点:学期中の課題:総合発展課題:学期末試験を20:35:15:30の比率で評価します。 平常点には出席状況の外に講義中に行う演習も含まれます。
担当教員によって異なるが、学生の提出物や発表に対してコメントを返す。
以下の点を評価する。
情報分野の基本的なスキルであるコンピュータの操作が身に付いている。
情報分野の基礎的な知識であるインターネットの基本について理解している。
情報社会を生きるために必要な基本的な著作権(著作物の利用や引用)について理解している。
情報社会を生きるために必要な基本的な情報倫理が身に付いている。
情報分野の基礎的なセキュリティの知識が身に付いている。
情報の表現(ワープロ、表計算、プレゼンテーション)の基礎的なスキルが身に付いている。
回数 | 授業内容 | 教室外学習 | |
---|---|---|---|
内容 | 時間の目安 | ||
1 |
導入1
困ったとき、著作権(概要と引用)、キーボード、本人認証(ログイン、ログアウト、パスワード)、マウス、東女のシステム利用(シラバス閲覧・科目登録)、Mac OS Xの基本、タイピング練習 |
第1回講義時までに購買センターでテキストを購入し、「1.1 困ったとき」と「1.5 情報処理教室と端末室のマナー」、「第7章 著作権と引用」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
2 |
導入2
2A. パスワード変更 ログインパスワード、キーチェーンのリセット、科目履修パスワード、メールパスワード 2B. ファイルシステム1 ファイルとフォルダ、Finderによるファイル操作、Mac OS Xのフォルダ構造 2C. 電子メールの設定 (2A, 2B, 2Cはクラスにより順序が異なります。) |
テキスト「1.6 認証について」と「2.1 ファイルとフォルダ」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
3 |
電子メール
電子メール(概要)、ヘッダ(宛先、Cc、Bcc、件名など)、東女Gmail、東女Gmailの操作(文字列の複写・移動・削除、受信、送信、署名、添付[、携帯電話からの利用])、電子メール利用の注意事項 |
テキスト「4.3 電子メール利用の注意事項」と「4.4 被害者や加害者にならないために」、「4.5 電子メールのネチケット」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
4 |
インターネットとサービスの仕組み
インターネット(概要と仕組み)、東女のネットワーク構成、クラウドコンピューティング(概要と仕組み)、クラウドコンピューティングの注意点、ドメイン名、電子メールの仕組み、WWWの仕組み |
テキスト「第3章インターネット」、「4.1.5 メールの配送と受信」、「5.1 概要と仕組み」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
5 |
WWW
WWW(概要)、URL、ブラウザ、WWW利用の注意事項(ネチケットと護身) |
テキスト「5.4 WWW利用の注意事項」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
6 |
情報の検索と利用
情報検索の必要性と効率化、検索エンジン利用の心得、文献検索 |
テキスト「6.1 Web情報の検索」、「6.3 文献検索」を読んでくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
7 |
著作権
著作権の概要と著作物の利用、引用 |
テキスト「第7章 著作権と引用」を読みなおしてくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
8 |
Infoss情報倫理
ネットワーク社会、ユーザ認証とアカウント、情報の受発信、セキュリティと個人情報保護、ネットワーク社会の問題とトラブル、ネットワーク社会を取り巻く法律 |
Infoss情報倫理の指定された箇所を行うこと。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 180 |
9 |
ファイルシステム2
ファイルシステムの復習、ファイルとフォルダの持つ情報、練習問題 |
テキスト「2.1 ファイルとフォルダ」を読みなおしてくること。 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
10 |
Officeアプリ1
|
担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
11 | Officeアプリ2 | 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
12 | Officeアプリ3 | 担当教員の提示した課題を行うこと。 | 120 |
13 | 総合発展課題 | 担当教員の提示した課題を行うこと。 総合発展課題を行うこと。 | 120 |
14 |
総合発展課題と定期試験の準備
最終課題: クラスによりテーマが異なります。 定期試験: 試験範囲の説明、過去問の紹介 |
担当教員の提示した課題を行うこと。 総合発展課題を行うこと。 定期試験の準備をすること。 | 120 |
15 | まとめ |
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パソコンにはいくつかの種類があります。 現在よく使われているのは、次の2種類です。
パソコンの種類を決定しているのは、OSとよばれる部分です。 OS とは、Operating Systemの略で、パソコンの中の土台となるソフトウェア(ソフトと略します)のことです。 OSは 基本ソフト と意訳されることがあります。 OS以外のソフトは、 アプリケーション ( application , アプリと略します)と呼ばれます。
WindowsパソコンのOSには、 Windows 8 や Windows 10 などがあります。 MacのOSは、主に Mac OS X (マックオーエステン)ですが、新しいものは OS X (オーエステン)や macOS (マックオーエス)という名前になりました。
東京女子大学では、市場占有率よりも安全性を優先して、Macを採用しました。 東京女子大学のMacは、普通のMacとは以下の点が異なります。
マウス ( mouse )は、位置情報を入力する装置です。 ここで、入力とは、パソコンに情報を伝えることです。 現代のパソコンは、多くの操作がマウスによって行われます。 以下はマウスの一例です。
マウスは、右手で上から覆いかぶせるようにして持ちます。 このとき、左のボタンの上に人指し指を置き、右のボタンの上に中指を置きます。 ボタンのないマウスの場合は、裏にスイッチがありますので、ボタンがあると思って指を置きます。
マウスを前後左右に動かすと、画面上の矢印も同じように上下左右に動きます。 この矢印を マウスカーソル ( mouse cursor )と呼びます。
マウスのボタンの押し方には、いくつかの種類があります。 以下のものが重要です。
キーボード ( keyboard )は、文字情報を入力する装置です。 データの入力や文書作成などには、キーボードが使われます。
まず、キーに書いてあるひらがなは無視してください。 また、今日は日本語入力は行いません。
単にキーを押して離すと、キーに書いてあるアルファベットの小文字か左側の記号が入力されます。 具体的には、次の通りです。
shiftキー ( shift key )を押しながらキーを押して離すと、キーに書いてあるアルファベットの大文字か上側の記号が入力されます。 具体的には、次の通りです。
もし、アルファベットの大文字しか入力できないようなら、キーボードの右下にあるcaps lockキーのランプを確認してください。 このキーは、連続して大文字を入力するためのものです。 caps lockキー ( caps lock key )を押して離し、ランプが点くと、ずっと大文字が入力されます。 もう一度caps lockキーを押して離し、ランプが消えると、必要に応じて大文字が入力できます。
何も書いていないキーを押して離すと、スペース(間隔)が入力されます。 このキーを スペースキー ( space key )と呼びます。
間違って入力したときは、returnキーの上の deleteキー ( delete key )を押して離すと、直前の入力が削除されます。
入力の途中を修正するには、矢印キーを使います。 矢印キー ( arrow key )を押して離すと、縦線が移動します。 この縦線を カーソル ( cursor )と呼びます。 カーソルを移動させてから文字のキーを押して離すと、その位置にその文字が挿入されます。 deleteキーを押して離すと、カーソルの左が削除されます。 returnキーの右の forward deleteキー ( forward delete key )を押して離すと、カーソルの右が削除されます。 なお、マウスでクリックしても、カーソルが移動できます。
この他のキーについては、必要に応じて説明します。
パスワード ( password )とは、パソコン利用者の認証に用いる文字列のことです。 ここで、 認証 ( authentication )とは利用者の本人確認のことです。 パソコンは、利用者を識別する ログイン名 ( login name )、および、パスワードを組み合わせて認証を行います。 ログイン名は、 ユーザ名 ( user name )とも言います。 東京女子大学では、ログイン名は学生番号(アルファベットは小文字)です。 パスワードは、キャッシュカードの暗証番号のようなものと考えてください。
もし、パスワードが第三者に知られると、次のような被害に遭う可能性があります。
パスワードを第三者に知られないためには、パスワードをメモしないで覚えることと、第三者に推測されるような悪いパスワードにしないことです。
以下は、悪いパスワードの例です。
悪くないパスワードを作るには、例えば、適当な英単語を考え、その一部を大文字にして、中に数字や記号を挿入するなどしてください。
今日は、暫定パスワードを配付します。 次回の授業には忘れずに持ってきてください。 (図書館のガイダンスでも必要なようですので、持って行ってください。) また、次回の授業でパスワードを変更するので、悪くないパスワードを考えておいてください。 なお、パスワードの条件は次の通りです。
ログイン名とパスワードによる認証を行って、パソコンを利用できる状態にすることを、 ログイン ( login )と言います。
「名前」欄と「パスワード」欄のみの画面の、「名前」欄にログイン名を入力し、「パスワード」欄にパスワードを入力し、returnキーを押して離すと、ログインできます。 これで、パソコンが利用できる状態になります。
認証によるパソコンの利用を終了することを、 ログアウト ( logout )と言います。
左上のリンゴのマーク(アップル・アイコン)→「ログアウト」とクリックし、「ログアウト」ボタンをクリックすると、ログアウトできます。
もし、パソコンを使い終ったのにログアウトしないで立ち去ると、その場に現れた第三者が本人になりすましてパソコンを利用するかもしれません。 すると、パスワードが知られるのと同じような被害に遭う可能性があります。 パソコンを使い終わったら、忘れずにログアウトしてください。
なお、東京女子大学のMacは、ログアウトすると自動的に再起動します。 1〜2分待てば、再びログインできるようになります。
ログインしたときに表示される画面を デスクトップ ( desktop )と呼びます。 この呼び名は、パソコンを操作することが、あたかも机の上で作業するようなイメージであることに由来します。 デスクトップの一番上にある白い部分を メニューバー ( menu bar )と呼びます。 また、デスクトップの一番下にある銀色の部分を Dock と呼びます。
デスクトップに表示される長方形を ウィンドウ ( window )と呼びます。 一般的に、ウィンドウは、移動したり、大きさを変えたり、重ねたり、閉じたりできます。 また、 アイコン ( icon )と呼ばれる小さな絵に変えることもできます。
ウィンドウの一番上にある灰色の部分を タイトルバー ( title bar )と呼びます。 タイトルバーをクリックすると、そのウィンドウが手前にあるように表示されます。 このようになったウィンドウを アクティブウィンドウ ( active window )と呼びます。 ウィンドウをアクティブにすると、ウィンドウに対する操作が可能になります。
タイトルバーをドラッグすると、そのウィンドウが移動します。
タイトルバーの左には、赤ボタン、黄色ボタン、および緑ボタンがあります。
なお、Dockに格納されたアイコンをクリックすると、元のウィンドウに戻ります。
緑ボタンで全画面表示にすると、タイトルバーは非表示になります。 タイトルバーを表示するには、マウスカーソルを上側に移動します。
ウィンドウの大きさを変えるには、ウィンドウの辺や角をドラッグします。
ウィンドウによっては、一番右や一番下に灰色の棒が表示されます。 この棒を スクロールバー ( scroll bar )と呼びます。 スクロールバーをドラッグすると、ウィンドウからはみ出していた部分が表示されます。 この、ウィンドウからはみ出していた部分を表示することを、 スクロール ( scroll )と言います。
Webブラウザ「Safari」の使い方は、回を改めて説明します。 今日は、シラバスのページや履修登録のページなど、すぐに必要になるページの閲覧方法を紹介します。
シラバスのページや履修登録のページは、情報処理センターのページから行くのが簡単です。 情報処理センターのページは、ログインすると開きます。 また、Safariの新しいウィンドウを開いても、情報処理センターのアイコン(Center for Information Science)が表示されます。 ただし、情報処理センターのアイコンが表示されるのは、そのページを何回か開いた後です。
今すぐ、情報処理センターのアイコンを表示するには、情報処理センターのページが開いている状態で、「サイドバー表示」ボタンをクリックしてサイドバーを表示し、ツールバーのURLをサイドバーの「お気に入り」リストにドラッグ・アンド・ドロップします。
シラバスを閲覧するには、次のように操作します。
シラバスのトップページが表示されたら、学生番号を入力し、学部名や科目名などをクリックします。 前のページに戻るには、ツールバーの「戻る」ボタンをクリックしてください。
なお、シラバスの印刷は可能ですが、無駄な印刷はしないようにしてください。 一定枚数(ポイント)以上の印刷は、有料になります。
履修登録をするには、次のように操作します。
東京女子大学のMacにログインすると、「情報処理センター」と書かれたウィンドウが開きます。 また、DockのSafariのアイコンを右クリックし、「新規ウィンドウ」をクリックし、情報処理センターのアイコン(Center for Information Science)をクリックしても、同じ内容のウィンドウが開きます。 右側には、「よくある質問(Q&A)」と書かれた部分があります。 そこをクリックすると、Macに関するQ&A形式のマニュアルが閲覧できます。 Macを使っていて困ったときは、このマニュアルを参考にしてください。
もし、Macが全然動かなくなったり、虹色のマウスカーソルが回転し続けてMacが使えなくなったときは、強制終了を試してみてください。 再びMacが使えるようになる可能性があります。 ただし、強制終了すると、保存していないデータは消えてしまいます。
optionキーとcommandキーを押しながらescキーを押すと、強制終了のウィンドウが開きます。 強制終了したいアプリケーションを選択し、「強制終了」ボタンをクリックすると、そのアプリケーションは強制終了されます。
強制終了をしてもMacが動かない場合は、最終手段として、電源を入れ直します。 もちろん、電源を入れ直すと、保存していないデータは消えてしまいます。
Mac本体の左下の裏側に電源スイッチがあります。 このスイッチを5秒ほど押し続けると、電源が切れます。 もう一度このスイッチを押すと、電源が入ります。 その後、1〜2分待つと、ログインできるようになります。
最後の授業で、タイピングの試験を行う予定です。 タイピング・ソフトはWeb上のものを利用します。 詳しい事は後で説明しますが、興味のある人は「実践タッチタイピング」で検索し、一番上のページを開き、「実力アップコース」の「短文」の「ローマ字」をクリックし、「元気が出る言葉」、「健康のことわざ」、「数のある言葉」のいずれかをクリックしてください。 スコア100未満でタイピングは0点、スコア300以上でタイピングは満点と評価する予定です。