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情報処理技法(リテラシ)I 第6回

目次
索引

WWW(3)

ポータルサイト

現在のWWWでは、検索エンジンの完成度が高いので、WWWを利用するとき、まず検索をするという人が多いでしょう。 検索エンジンの出来がよくなかったころ、WWWを利用するとき、まずポータルサイトを開くという人が多かったです。 ここで、 ポータルサイト portal site )とは、代表的な情報サービス会社によって運営されているWebサイトで、多くの人が利用しそうな情報サービスが提供されているものです。 なお、「ポータル」とは「入り口」という意味です。 ポータルサイトは、現在においても利用価値があります。

代表的なポータルサイトとして、以下のURLを紹介します。 (Yahoo! JAPANはブックマークに登録されています。)

それでは、Yahoo! JAPANのホームページを見てみましょう。 ページの左側には、地図、路線といった情報サービスへのリンクが並んでいます。 すべてのサービスを表示するには、「一覧」をクリックします。

例えば、地図サービスを利用して、東京女子大学(東京都杉並区善福寺2-6-1)周辺の地図を表示し、西荻窪駅と吉祥寺駅のどちらが直線距離で近いかを確かめてみましょう。

また、路線サービスを利用して、西荻窪駅から渋谷駅まで行くのに、新宿駅と吉祥寺駅のどちらを経由した方が速いかを調べてみましょう。

さらに、「一覧」の中の辞書サービスを利用して、「シラバス」という単語の意味を確認してみましょう。

Yahoo! JAPANには、ディレクトリ検索という情報サービスがあります。 これは、主に日本のWebページをカテゴリー別に分類したものです。 これを利用するには、ホームページの右上にある「カテゴリ一覧」をクリックします。

例えば、東京女子大学のホームページへ行くには、「大学」→「地域別」→「東京」→「東京女子大学」→「東京女子大学ホームページ」とクリックします。

MSN Japanのホームページにも、色々な情報サービスへのリンクがあります。

Googleの場合は、ページ右上のタイル・アイコン(アプリ)→「もっと見る」→「さらにもっと」とクリックすると、サービスの一覧が表示されます。

百科事典サイト

情報サービスの中には、Webで百科事典が利用できるものもあります。 百科事典サイトとしては、

が有名です。 (ブックマークに登録されています。) このサイトは、ボランティアが原稿を書き、読むのは無料という百科事典を提供しています。

ウィキペディアの原稿の中には、デマや勘違いも混じっていますが、多くの原稿は完成度が高く、それなりに役に立ちます。

例えば、検索欄に「東京女子大学」と入力すると、東京女子大学の原稿が表示されます。

検索エンジン

Webを利用するには、まず、閲覧したいWebページのURLを入力します。 従って、URLが分からないと何もできません。 その場合は、Webページをキーワード検索してくれるサービスを利用します。 このような情報サービスは、 検索エンジン search engine )と呼ばれます。

代表的な検索エンジンとして、以下のURLを紹介します。

以下では、Googleの使い方を説明します。 理由は、SafariのツールバーがGoogleの入力欄を兼ねているからです。 Yahoo! JAPANもMSN Japanも、検索エンジンの使い方はほとんど同じです。

検索エンジンの使い方の基本は、キーワードを入力して「検索」をクリックするだけです。

ここで、例として、東京女子大学のホームページを検索します。 Googleの入力欄(またはSafariのツールバー)に「東京女子大学」と入力し、returnキーを押して離してください。 すると、「東京女子大学」というキーワードを含むページが一覧表示されます。 東京女子大学のホームページが一覧の最初にあるので、そこをクリックすれば目的のページに行けます。 もし、一覧に目的のページがなければ、「次へ」をクリックします。

複数のキーワードをスペースで区切って入力すると、それらのキーワードをすべて含むページが一覧表示されます。 この機能によって、より精度の高い検索が行えます。

例えば、東京女子大学は何時代にできたかを調べたいとします。 「東京女子大学」というキーワードでは、300万件以上も見つかるので、とてもすべてを確認することはできません。 「東京女子大学は何時代にできたか」というキーワードでは、関係のないページばかりです。 そこで、「東京女子大学」と「歴史」という2つのキーワードをスペースで区切って入力します。 すると、ページは200万件程度になり、「建学の精神と歴史 - 東京女子大学の歴史 - 東京女子大学」というタイトルのページが一覧の最初のほうに現れます。

実際に検索エンジンで調べ物をするときは、まず、適切なキーワードをいくつか考えてください。 そして、キーワードを段階的に増やしながら検索していくと、能率よく見つけられる場合が多いです。

Googleの検索オプションを利用すると、より高度な検索が行えます。

Googleのホームページの右下か、検索結果の入力欄の下にある「設定」をクリックし、「検索オプション」をクリックしてください。 検索条件として、次のような検索が用意されています。

すべてのキーワードを含む
「A B」と入力すると、AとBを含むページを検索
語順も含め完全一致
入力したキーワードをそのまま検索
いずれかのキーワードを含む
「C D」と入力すると、CかDを含むページを検索
含めないキーワード
入力したキーワードを含まないページを検索

また、言語や日付(最終更新)などを指定することもできます。 ここでは、ドメインの指定について説明します。

東京女子大学が何時代にできたかを調べる例では、「東京女子大学」と「歴史」のキーワードでページが見つかりました。 しかし、もしかしたら200万件の中に埋もれていたかもしれません。 考えてみると、そのようなページは東京女子大学に設置されているはずです。 つまり、そのページのURLには、東京女子大学のドメイン名twcu.ac.jpが含まれているはずです。 そこで、「すべてのキーワードを含む」欄に「東京女子大学」と「歴史」、「サイトまたはドメイン」欄に「twcu.ac.jp」を入力して、「詳細検索」をクリックします。 すると、ページは1,000件程度に絞られます。

キーワードを並べる検索でページが見つからないときは、検索オプションを試してみてください。


著作権(1)

Webページを閲覧すると、色々な情報が手に入ります。 その中には、思わずコピーしたくなる情報もあります。 しかし、実際にコピーすると、著作権侵害で訴えられる可能性があります。 ここでは、著作権について、その概略を説明します。

著作権とは、小説、音楽、美術、映画などを創作した人や団体が、勝手なコピーで損をすることがないようにするための権利です。 著作権で保護される対象を著作物と呼びます。 著作物は、創作的な表現と特徴づけられます。

著作権は、著作物を創作すると自動的に発生し、著作者の死後50年まで保護されます。

著作権の目的は、創作活動を維持することです。 例えば、あなたは作家で、ある小説を発表したとします。 これがそれなりに売れて、それなりの収入があれば、あなたは次の小説を書く意欲を持つでしょう。 しかし、だれかが勝手にコピーを配って、あなたの収入がゼロになれば、あなたはもう小説を書かなくなるでしょう。 著作権の侵害が増えれば増えるほど、世の中から創作活動が消えていくのです。

著作物の利用

著作物をコピーするには、著作権者の承諾を取ります。

著作権者の承諾が必要ない場合もあります。 例えば、私的利用のためのコピーについては、承諾は必要ありません。

電子メールで他人の著作物を配布したり、Webページで他人の著作物を公開することは、一人でできることですが、私的利用ではありません。 自由に配布・公開してよいと言われている場合を除き、著作権侵害に当たります。

授業のレポートなどで他人の著作物をコピーする場合は、正当な方法で引用すれば、著作権者の承諾は不要です。

引用の方法

授業のレポートなどで他人の著作物を引用するときは、次のようにします。

1. 字下げや空行などを使って、自分で書いた部分と引用部分が区別できるようにする。

2. 出典を明記する。 本ならば、著者名、題名、出版社名、出版年などを書く。 Webページならば、URLなどを書く。

3. 引用部分は改変しない。

4. 引用する必然性がある部分だけを引用する。


参考文献


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2017年5月17日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
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