Macでアプリケーションを起動するには、次のように操作しました。
ここで、よく利用すると思われるアプリケーションを列挙します。
それぞれのアプリケーションについて詳しく知りたければ、それぞれのヘルプを参照してください。 アプリケーションを起動して、メニューバーの「ヘルプ」をクリックすると、そのヘルプが表示されます。
例えば、「計算機」を起動して、そのヘルプを見てください。
よく利用するアプリケーションは、Dockに登録しておけば、Finderを開く手間が省けます。 登録したいアプリケーションのアイコンを、Dockにドラッグ・アンド・ドロップしてください。 もし、そのアプリケーションが起動中ならば、Dockのアイコンを右クリックし、「オプション」→「Dockに追加」とクリックしても、Dockに登録できます。
Dockからアイコンを削除するには、アイコンをゴミ箱にドラッグ・アンド・ドロップします。 または、Dockのアイコンを右クリックし、「オプション」→「Dockから削除」とクリックしてください。
例えば、「計算機」をDockに登録し、「計算機」がDockから起動できることを確認し、「計算機」をDockから削除してください。
ファイルには名前(ファイル名)がつき、その多くはxxxxxxxx.yyyという形式で、このyyyの部分が拡張子と呼ばれることは、すでに説明しました。 ファイル名の拡張子は、ファイルの種類を示す目印なので、拡張子を正しく付けないと、ファイルが開けない場合があります。 重要な拡張子は次の通りです。
拡張子 | ファイルの種類 | 説明 |
---|---|---|
.txt | プレーンテキスト | 一般的なテキスト |
.html
.htm |
HTMLファイル | Webページ |
.doc
.docx |
Wordファイル | ワープロ |
.xls
.xlsx |
Excelファイル | 表計算 |
.ppt
.pptx |
PowerPointファイル | プレゼンテーション |
PDFファイル | 文書 | |
.gif | GIFファイル | 画像 |
.jpg
.jpeg |
JPEGファイル | 画像 |
.png | PNGファイル | 画像 |
ファイルに関連して、 フォルダ ( folder ) というデータの単位も存在します。 フォルダには、いくつかのファイルが登録できます。
ファイルを書類に例えると、フォルダは、書類をいくつか入れられる紙袋や封筒のようなものです。 この例え話に従って、フォルダの登録内容を「フォルダの中身」と言ったり、フォルダの登録内容を表示することを「フォルダを開く」と言ったり、ファイルをフォルダに登録することを「ファイルをフォルダに格納する」と言ったりします。
ファイル名は、ファイルを管理するための名前です。 したがって、一つのフォルダに、同じ名前のファイルを格納することはできません。 別々のフォルダなら、同じ名前のファイルを格納することができます。
ファイルと同様に、フォルダにも名前がつきます。 これを フォルダ名 ( folder name ) と呼びます。 フォルダ名では、普通は拡張子は使われません。
Macでは、以下のフォルダが重要です。 ただし、設定によっては、英語名だったりなかったりします。
Macでは、ホームフォルダ(ログイン名のフォルダ)の中に、自由にファイルを保存できます。 ホームフォルダの中にある、デスクトップ・フォルダや書類(Documents)フォルダの中にも、自由にファイルを保存できます。 しかし、アプリケーション(Applications)フォルダの中には、自由にファイルを保存することはできません。
以前説明した通り、Finderは最初から起動していて、終了させることはできません。 Finderのウィンドウを開くには、DockのFinderのアイコンをクリックします。 ウィンドウを増やすには、メニューバーで「ファイル」→「新規Finderウィンドウ」をクリックします。 また、DockのFinderのアイコンを右クリックして、「新規Finderウィンドウ」をクリックしても、ウィンドウを増やせます。
よく使われるフォルダは、Finderのサイドバーに登録されています。 (サイドバーに表示する項目は、メニューバーで「Finder」→「環境設定」→「サイドバー」とクリックすると、設定できます。) そこをクリックすると、そのフォルダが開きます。 なお、サイドバーにあるログイン名はホームフォルダです。
フォルダの中身の表示については、次の4種類の表示形式があります。 ツールバーのボタンをクリックすると、表示形式が切り替わります。 (メニューバーで「表示」→「表示オプションを表示」とクリックすると、表示形式を細かく設定できます。)
例えば、ホームフォルダを開いて、4種類の表示形式で表示してください。
フォルダのアイコンをダブルクリックすると、そのフォルダが開きます。 戻るには、左三角ボタンをクリックします。
例えば、ホームフォルダの中の「書類」フォルダを開いてください。
ファイルのアイコンをダブルクリックすると、適切なアプリケーションでそのファイルが開きます。 指定したアプリケーションで開くには、ファイルのアイコンをそのアプリケーションのアイコンにドラッグ・アンド・ドロップします。 また、ファイルのアイコンを右クリックして、「このアプリケーションで開く」をクリックすると、開くためのアプリケーションが一覧表示されます。
ここで、練習として、適当なWordファイルを作成し、「test.docx」というファイル名で「書類」フォルダに保存してください。 そして、ダブルクリック、ドラッグ・アンド・ドロップ、右クリックの3種類の方法で、「test.docx」ファイルを開いてください。
実は、Finderはファイル管理ソフトです。 Finderの主な機能は次の通りです。
フォルダを作成するには、作成先を開いた状態で、メニューバーで「ファイル」→「新規フォルダ」をクリックします。 または、作成先を右クリックして、「新規フォルダ」をクリックしてもよいです。 フォルダ名が「名称未設定フォルダ」のようになるので、必要に応じて変更します。
例えば、「書類」フォルダの中に「test」フォルダを作成してください。
ファイルやフォルダを削除するには、ゴミ箱を利用します。 まず、削除したいファイルやフォルダのアイコンを、Dockのゴミ箱へドラッグ・アンド・ドロップします。 または、アイコンを右クリックして、「ゴミ箱に入れる」をクリックしてもよいです。 ある程度ゴミ箱へ移動したら、Dockのゴミ箱をクリックし、メニューバーで「Finder」→「ゴミ箱を空にする」をクリックします。 または、「ゴミ箱」ウィンドウの「空にする」ボタンをクリックしてもよいです。
ファイルやフォルダは、本当に削除すると、普通の操作では復元できません。 操作ミスによるファイルやフォルダの消滅を防ぐため、いったんゴミ箱へ移動するのです。 「ゴミ箱を空にする」前ならば、削除したファイルやフォルダは復元できます。 ゴミ箱を開いて、ファイルやフォルダを移動すればよいのです。
ファイル名やフォルダ名を変更するには、名前の部分をクリックします。 すると、名前が水色の枠で囲まれ、名称変更ができます。 returnキーを押して離すと、変更が確定します。 escキーを押して離すと、変更が取り消されます。
例えば、「test.docx」ファイルを「test1.docx」という名前に変更してください。
ファイルやフォルダを移動するには、そのアイコンを移動先へドラッグ・アンド・ドロップします。 また、ファイルやフォルダをコピーするには、optionキーを押しながら、そのアイコンをコピー先へドラッグ・アンド・ドロップします。 なお、ファイルやフォルダのアイコンを右クリックし、「複製」をクリックすると、「〜のコピー」という名前でファイルやフォルダがコピーされます。
例えば、「test1.docx」ファイルを「test」フォルダに移動してください。 そして、「test」フォルダを開き、「test1.docx」ファイルがあることを確認してください。 最後に、「test1.docx」ファイルを同じフォルダに複製し、「test2.docx」という名前にしてください。
ファイルやフォルダには、ファイル名やフォルダ名の他にも、色々な管理情報が付加されています。 重要な管理情報は次の通りです。
ファイルやフォルダの管理情報を確認するには、確認したいファイルやフォルダのアイコンを右クリックして、「情報を見る」をクリックします。 すると、管理情報をまとめたウィンドウが開きます。
例えば、「test1.docx」ファイルに対して「情報を見る」を行ってください。
パソコンにおけるデータは、究極的には0と1の並びです。 この0と1のことを ビット ( bit ) と呼びます。 8桁のビットを バイト ( byte ) と呼びます。 ファイルの実体は、バイトの並びです。 ファイルが何バイトで構成されているかが、ファイルサイズです。
ファイルやフォルダのサイズについては、"KB", "MB", "GB"という単位が使われます。 これらの意味は、以下の通りです。
単位 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
KB | キロバイト | 約千バイト |
MB | メガバイト | 約百万バイト |
GB | ギガバイト | 約十億バイト |
ファイルやフォルダに所有権やアクセス権があるということは、例えば「このファイルは、自分は読み書きできるが、他人は読み書きできない」という設定ができるということです。 「情報を見る」で開いたウィンドウで、「共有とアクセス権」をクリックすると、どのユーザにどのアクセス権が設定されているのかが表示されます。 ここで、自分以外のアクセス権を「アクセス不可」にすると、他のユーザはそのファイルを読み書きできなくなります。 ただし、むやみにアクセス不可にすると、Macが動かなくなるかもしれません。 アクセス権を変更するのは、自分が作成したファイルやフォルダだけにしてください。 なお、現在の東京女子大学のMacでは、システムの問題で、アクセス権の変更はできません。
パソコンのファイルは、CD-RやUSBメモリなどに保存できます。 保存したファイルは、他のパソコンで読み取れます。 また、デジタルカメラでは、SDカードなどに画像を保存して、パソコンでそのファイルを読み取ります。 ここでは、CD-RやUSBメモリ、SDカードなどを、記録メディアと呼ぶことにします。
東京女子大学のMacでは、次の記録メディアが利用可能です。
どの記録メディアも、Macに挿入すると、デスクトップにアイコンが現れます。 そのアイコンをダブルクリックすると、Finderのウィンドウが開いて、記録メディアの中身が確認できます。 後は、パソコンのファイルと同じように、ファイルを開いたりコピーしたりできます。
記録メディアは、いきなり取り外すと、ファイルを壊す恐れがあります。 記録メディアを取り外すときは、まず、アイコンをゴミ箱へドラッグ・アンド・ドロップします。 または、アイコンを右クリックして、「〜を取り出す」をクリックしてもよいです。 アイコンが消えたら、少し待ってから取り外してください。
なお、CD-RやCD-RWなどでは、ディスクの作成やディスクの消去といった操作が必要になります。 現時点で最も使いやすい記録メディアは、USBメモリです。 記録メディアについての詳細は、情報処理センターのページの「よくある質問(Q&A)」を参照してください。
自宅にパソコンがある人は、大学のMacと自宅のパソコンの両方を利用したいでしょう。 このとき、大学と自宅の間でファイルをやり取りする方法について説明します。
例えば、大学のMacでレポートを書き始め、自宅のパソコンで続きを書く場合は、
という方法と、
という方法があります。
逆に、自宅のパソコンでレポートを書き始め、大学のMacで続きを書く場合は、
という方法と、
という方法があります。
ここで、ファイルを取り扱う際に注意すべき点を列挙します。 前半は、一般的な注意点です。 後半は、大学のMacと自宅のパソコンの両方を利用する人向けです。
1. ファイル名は分かりやすいものにする。
パソコンをしばらく利用していると、ファイルはどんどん増えていきます。 このとき、「レポート1.doc」、「レポート2.doc」…のようなファイル名を付けたのでは、後で目的のレポートを探すとき、全てのファイルを開くことにもなりかねません。 ファイルには、後で内容が思い出せるようなファイル名を付けてください。
2. 重要なファイルはバックアップを取る。
東京女子大学のMacは専門家が管理しているので、地震や火災でもない限り、ファイルが消滅することはありません。 それに対し、自宅のパソコンの場合は、パソコンが故障したらファイルが読めなくなるでしょう。 また、USBメモリなどにファイルを保存しても、USBメモリを紛失するかもしれません。
卒業論文などの重要なファイルについては、必ずバックアップ(コピー)を取るようにしてください。 例えば、卒業論文を自宅のパソコンに保存し、定期的にUSBメモリにコピーする方法が考えられます。 逆に、卒業論文をUSBメモリに保存し、定期的に自宅のパソコンにコピーしてもよいでしょう。
3. メールにファイルを添付するとき、ファイル名は半角英数にする。
「ファイル名は分かりやすいものにする」という注意点とは矛盾しますが、メールにファイルを添付するとき、ファイル名を半角英数に変更した方がよいでしょう。 理由は、Webメールの場合、日本語のファイル名は文字化けすることが多いからです。 さらに悪いことに、ファイル名に濁点や半濁点を使うと、添付すらできない場合があります。
4. ファイル名の拡張子は省略しない。
Macでは、ファイル名の拡張子を省略しても、そのファイルはダブルクリックで開けます。 それに対し、Windowsでは、ファイル名の拡張子を省略すると、そのファイルはダブルクリックでは開けません。 MacのファイルをWindowsで利用する場合、必ずファイル名に拡張子を付けるようにしてください。
5. "._"から始まるファイル名のファイルは無視する。
例えば、Macのファイル「卒業論文.doc」をWindowsで利用するとき、「卒業論文.doc」の他に「._卒業論文.doc」というファイルが見えるかもしれません。 このような、"._"から始まるファイル名のファイルは、Mac専用のファイルで、Windowsでは無意味です。 Windowsで無理に開こうとはせず、単に無視してください。
6. Macでファイルのアイコンをダブルクリックして、期待したアプリケーションで開かなければ、「情報を見る」で設定をする。
例えば、Windowsのファイル「卒業論文.doc」をMacで利用するとき、ダブルクリックしても、Microsoft Wordでなく他のアプリケーションで開くかもしれません。 そのようなときは、ファイルのアイコンを右クリックして「情報を見る」をクリックし、「このアプリケーションで開く」項目で開くアプリケーションを設定してください。