Excelの代表的な機能の一つに、グラフの作成があげられます。 グラフの種類を選択するだけで、データからグラフが作成されます。 Excelには、棒グラフや折れ線グラフなど、様々なグラフが用意されています。 また、グラフの軸や目盛りなどについて、詳細な設定が可能です。
ここでは、例として、次のデータから棒グラフを作成します。
氏名 | 国語 | 算数 |
---|---|---|
大久保 | 90 | 90 |
中野 | 80 | 70 |
荻窪 | 70 | 90 |
三鷹 | 70 | 60 |
立川 | 80 | 80 |
それでは、Excelを起動し、データを入力してください。
グラフを作成するには、まず、データの範囲をドラッグします。 そして、エレメンツギャラリーの「グラフ」をクリックします。 グラフの種類のアイコンが表示されるので、その中から棒グラフのアイコンをクリックします。 すると、棒グラフが表示されます。
グラフの大きさを変えるには、グラフの余白をクリックして、グラフの枠の点々をドラッグします。 グラフを移動するには、グラフの枠をドラッグします。 グラフの要素についても、大きさを変えたり移動したりできます。 グラフの要素をクリックして、要素の枠に四角印と丸印がついてから、四角印か丸印をドラッグすると大きさが変えられます。 要素をドラッグすると移動できます。
グラフの設定を変更するには、変更したい要素をクリックします。 すると、書式パレットが変化し、その要素に関係する項目が選べるようになります。
例えば、縦軸に「得点」というタイトルをつけるには、縦軸をクリックします。 すると、書式パレットに「グラフオプション」という項目が現れます。 ここをクリックして詳細表示にし、「タイトル」項目を「縦軸」に変更して、「得点」と入力します。 すると、縦軸に「得点」というタイトルがつきます。 続いて、このタイトルを横書きにするには、タイトルをクリックします。 書式パレットの「配置と間隔」を詳細表示にし、「文字の向き」項目を水平にします。
書式パレットにはない変更を行うには、その要素をダブルクリックします。 すると、その要素に関する設定用のウィンドウが開きます。
なお、グラフを削除するには、deleteキーまたはカットで行います。
Word文書には、Excelの表やグラフが挿入できます。 Word文書に表を挿入するだけなら、Wordの機能だけで可能です。 Excelの表を挿入する利点は、Excelでデータを集計し、その結果をそのまま利用できることです。
Excelの表をWord文書に挿入するには、次のようにします。
挿入された表は、Excelの表をWordの表に変換したものです。 したがって、表の移動などは、Wordの操作で行います。
ExcelのグラフをWord文書に挿入するには、次のようにします。
挿入されたグラフは、Wordでは図のように扱われます。 したがって、グラフの移動などは、Wordの操作で行います。
今までは、Excelでグラフを作成してから、Word文書に挿入してきました。 直接、Wordでグラフを作成することもできます。 この操作では、Excelが自動的に起動します。
まず、メニューバーの「挿入」をクリックし、「グラフ」を選択します。 すると、エレメンツギャラリーの「グラフ」が開き、グラフの種類がアイコン表示されます。 グラフのアイコンをクリックすると、自動的にExcelが起動し、Excelにはサンプル・データが挿入され、Wordにはそのグラフが挿入されます。 後は、Excelのデータを変更します。
PowerPointプレゼンテーションには、Excelの表やグラフが挿入できます。 PowerPointプレゼンテーションに表を挿入するだけなら、PowerPointの機能だけで可能です。 Excelの表を挿入する利点は、Excelでデータを集計し、その結果をそのまま利用できることです。
Excelの表をPowerPointプレゼンテーションに挿入するには、次のようにします。
挿入された表は、Excelの表をPowerPointの表に変換したものです。 したがって、表の移動などは、PowerPointの操作で行います。
ExcelのグラフをPowerPointプレゼンテーションに挿入するには、次のようにします。
挿入されたグラフは、PowerPointでは図のように扱われます。 したがって、グラフの移動などは、PowerPointの操作で行います。
今までは、Excelでグラフを作成してから、PowerPointプレゼンテーションに挿入してきました。 直接、PowerPointでグラフを作成することもできます。 この操作では、Excelが自動的に起動します。
まず、「タイトルとコンテンツ」スライドを挿入し、グラフのアイコンをクリックします。 すると、エレメンツギャラリーの「グラフ」が開き、グラフの種類がアイコン表示されます。 グラフのアイコンをクリックすると、自動的にExcelが起動し、Excelにはサンプル・データが挿入され、PowerPointにはそのグラフが挿入されます。 後は、Excelのデータを変更します。
これまでに利用した、ワープロソフトWord, 表計算ソフトExcel, プレゼンテーションソフトPowerPointは、すべてMicrosoft Officeとよばれるソフトウェアの一部です。 自宅のパソコンでWord, Excel, PowerPointを利用するには、電気店などでMicrosoft Officeを購入してください。 Word, Excel, PowerPointを別々に購入する事もできます。
もし、何らかの事情で購入できない場合は、次のフリーソフトを入手(ダウンロード)します。
Word Viewer, Excel Viewer, PowerPoint Viewerは、Microsoftが開発したフリーソフトで、それぞれWordファイル、Excelファイル、PowerPointファイルが開けます。 ただし、ファイルの変更・保存はできません。
OpenOfficeは、有志が開発したフリーソフトで、ワープロ、表計算、プレゼンテーションが利用できます。 OpenOfficeは、Wordファイル、Excelファイル、PowerPointファイルを開けるし、変更・保存もできます。 ただし、OpenOfficeとMicrosoft Officeは、色々な点で多少異なります。
Microsoft Officeは、数年に一度、改訂版が発表されます。 最新版である2007 Microsoft Office SystemとMicrosoft Office 2008 for Macでは、ファイル形式が変更になりました。 Office 2007/2008でそのまま保存したファイルは、それ以前のOffice(Office 2003やOffice 2004 for Macなど)では開けません。 以前のOfficeで開けるようにするには、保存するとき、ファイル形式を「97-2003/2004」に変更してください。
Office 2007/2008のファイルとそれ以前のOfficeのファイルは、拡張子で見分けられます。
ソフト | 2007/2008 | それ以前 |
---|---|---|
Word | .docx | .doc |
Excel | .xlsx | .xls |
PowerPoint | .pptx | .ppt |
もし、自宅のパソコンがWindowsで、Office XP/2003を使っている場合は、「Microsoft Office互換機能パック」というソフトを利用するとよいでしょう。 このソフトをダウンロードしてインストールすると、Office 2007/2008のファイルが開けるようになります。
予定通り、来週、再来週は最終課題の発表を行います。 スケジュールは以下の通りです。
発表時間は10分間なので、時間切れにならないよう、十分に練習しておいてください。 今日の授業の残り時間で、最終課題に関する質問を受け付けます。