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情報処理IIA(HTML入門)第6回

目次 索引
6.1 画像
6.1.1 画像ファイル
6.1.2 画像の埋め込み
6.1.3 代替テキストと画像の大きさ
6.1.4 背景画像
6.2 リンク
6.2.1 リンクとアンカー
6.2.2 ドキュメントへのリンク
6.2.3 ドキュメントの中へのリンク
6.2.4 画像とリンク
6.3 演習6
6.4 レポート課題
<a>   alt属性   background-imageプロパティ   GIF   height属性   href属性   <img>   JPEG   PNG   src属性   width属性   アンカー   背景画像  

6.1 画像

以前、ホームページの基本は文章(テキスト)だと説明しました。 では、画像(イメージ)は単なる飾りかといいますと、そうではありません。 次のような目的で用いられた画像は、ホームページの中で重要な役割を果たします。

6.1.1 画像ファイル

画像が埋め込まれたホームページを作るには、画像ファイルを用意する必要があります。 画像ファイルを自分で作るには、

などの方法があります。

なお、インターネットでは、他人の作成した画像ファイルが簡単に入手できます。 しかし、それを自分のホームページに埋め込むのはトラブルのもとです。 自由に使ってもよいと明記されている場合を除き、他人の画像ファイルは利用しないほうがよいでしょう。 また、本や雑誌などは著作権法で明確に保護されています。 雑誌に載っている写真をスキャナで取り込んで自分のホームページに埋め込む、などということはしないでください。

さて、画像ファイルが用意できましたら、次にその形式を確認します。 画像ファイルには、画像の特徴に応じた数々の形式があります。 しかし、ホームページに埋め込めるのは、次の表の通り、そのわずかです。

表 6.1  ホームページに埋め込める画像ファイルの形式
形式 主な用途 拡張子
GIF 色の少ない画像 .gif
JPEG 色の多い画像 .jpeg, .jpg
PNG GIFの代替 .png

xpaintなど、大抵の画像処理ソフトには、画像形式の変換機能があります。 必要に応じてこの機能を利用してください。

なお、学内のxpaintは画像ファイルをGIFに変換できません。 GIFは、ホームページ作成に最もよく使われている画像形式です。 しかしながら、特許に関わる問題があり、誰でも自由にGIFファイルが作れるわけではなくなりそうです。 これから画像ファイルを作成するときは、JPEGかPNGを用いるとよいでしょう。

最後に、画像ファイルをHTMLファイルからアクセスできるところに置きます。 これらのファイルを同じディレクトリに置くのが簡単ですので、今日の授業ではそのようにします。

6.1.2 画像の埋め込み

画像ファイルが用意できましたら、次にHTMLドキュメントを書きます。 画像を埋め込むためのタグは <img> です。 このタグに終了タグはありません。 画像ファイルの場所は src属性 で指定します。 HTMLファイルと画像ファイルが同じディレクトリにある場合、この属性の値は画像ファイルのファイル名です。 これでブラウザは、 <img> タグの書かれた位置に、指定された画像ファイルの画像を表示します。 なお、どんなに大きくても、ブラウザは画像を文字の一種として取り扱います。

例 6.1  (同じディレクトリにファイル ref-arrow.gif と ref-image.gif がある場合。)
<p>
参照を記号<img src="ref-arrow.gif">で表しますと、
このインスタンスは次のようになります。
</p>
<div style="text-align: center">
  <img src="ref-image.gif">
</div>
参照を記号 reference arrow で表しますと、このインスタンスは次のようになります。

reference image
注意

一般に画像ファイルの転送はネットワークに負担をかけます。 画像が大きければ大きいほど、色の数が多ければ多いほど、ネットワークを混雑させることになります。 本当にその画像がそのホームページに必要なのか、画像が大きすぎないか、色の数が多すぎないか、ホームページの公開の前によく考えてください。

6.1.3 代替テキストと画像の大きさ

<img> タグでは、 src 属性があれば画像を埋め込むことができました。 この他に、なるべく指定したほうがよい属性があります。

alt属性 は、画像が表示できないブラウザや、画像を表示しない設定にしてあるブラウザで、画像の代わりに表示するテキストを指定します。 この属性の値は、画像が何であるかを示す簡単な説明文にしてください。 このテキストにタグなどは入れられません。 規格の上では、 alt 属性は必ず書かなくてはいけません。

width属性height属性 は、それぞれ画像の幅と高さのピクセル(画素)数を指定します。 もしこれらの属性が指定されていますと、ブラウザはあらかじめその大きさの範囲を画像用に確保できます。 他のテキストなどを表示した後で、画像ファイルを読み込み、その範囲に画像を埋め込みます。 指定されていませんと、画像の大きさが分かりませんので、ブラウザは仮の範囲を確保します。 他のテキストなどを表示した後で、画像ファイルを読み込み、この時点で画像の大きさが分かりますので、一度表示した他のテキストなどを消して、すべてを表示し直すことになります。

<p>
参照を記号<img src="ref-arrow.gif" alt="reference arrow"
               width="40" height="20">で表しますと、
このインスタンスは次のようになります。
</p>
<div style="text-align: center">
  <img src="ref-image.gif" alt="reference image"
       width="300" height="100">
</div>

6.1.4 背景画像

ホームページでは、背景に画像を表示することもできます。 背景画像 (壁紙)では、画像が指定された範囲にタイル状に並べて表示されます。

背景画像の指定は、スタイルシートや style 属性の値に書きます。 具体的には、 background-imageプロパティ を用います。 このプロパティの値は、 url( filename ) という形式です。 ここで、 filename は画像ファイルのファイル名です。

例 6.2 
<title>Image test</title>
<style>
<!--
body {background-image: url(triangle.gif)}
-->
</style>
<body>
<p>
Good morning!<br>
Good morning!<br>
Good morning!
</p>
</body>
Good morning!
Good morning!
Good morning!
注意

背景画像が目立ちすぎますと、その上の文字が読みにくくなります。 背景画像はあまり目立たないものを使ってください。

例 6.3 
<title>Image test</title>
<style>
<!--
body {background-image: url(zigzag.gif)}
-->
</style>
<body>
<p>
Good morning!<br>
Good morning!<br>
Good morning!
</p>
</body>
Good morning!
Good morning!
Good morning!

6.2 リンク

6.2.1 リンクとアンカー

WWW上には、実に多くのホームページが世界中に散在しています。 そしてそれらは、リンクとよばれる方法で結び付けられています。 ユーザは、マウスでクリックするなどしてリンクをたどり、やがて必要な情報にたどり着くわけです。 この結び付け方を、ここではリンク構造とよびます。

リンクを作成するには、アンカーというものを指定します。 アンカーanchor )とは、リンクの始点と終点をまとめて意味する用語です。 ブラウザは、 <a></a> に囲まれた部分をアンカーと見なします。 ただし、単に <a></a> で囲んでも何も起りません。 始点と終点を指定して、はじめてリンクになるのです。

6.2.2 ドキュメントへのリンク

今日の授業では、同じディレクトリの中でリンクを作成します。 リンクの始点となるアンカーを作成するには、 href属性 を用います。 この属性の値は、リンクの終点となるHTMLファイルのファイル名です。 ブラウザは、リンクの始点となる部分を、色を変えたり下線を引いたりして、目立つように表示します。 ユーザがその部分をマウスでクリックするなどして選択すると、ブラウザはリンクの終点に指定されたファイルを表示します。

例 6.4  (同じディレクトリに、ファイル dat1998.html, dat1999.html, および dat2000.html がある場合。)
<p>
過去3年間の資料は以下を参照してください。
</p>
<ul>
  <li><a href="dat2000.html">2000年度</a></li>
  <li><a href="dat1999.html">1999年度</a></li>
  <li><a href="dat1998.html">1998年度</a></li>
</ul>
過去3年間の資料は以下を参照してください。

2000年度
1999年度
1998年度

6.2.3 ドキュメントの中へのリンク

6.2.4 画像とリンク


6.3 演習6

以下の例と同様な(またはより複雑な)リンク構造を考え、その構造に従ってHTMLファイルを作成してください。 作成するHTMLファイルは複数になります。 それぞれのHTMLファイルでは、リンクの指定以外は、簡単なテスト文を書くだけで十分です。 ただし、少なくとも一つHTMLファイルの少なくとも一か所に画像(または背景画像)を用いてください。

例 6.5 
in-spring.html
春の独り言

やっと が過ぎたけど、新入生の世話が面倒くさい。 早く が来ないかな。
in-summer.html
夏の独り言

やっと が過ぎたけど、毎日暑くてたまらない。 早く が来ないかな。
in-fall.html
秋の独り言

やっと が過ぎたけど、学園祭の準備で忙しい。 早く が来ないかな。
in-winter.html
冬の独り言

やっと が過ぎたけど、毎日寒くて耐えられない。 早く が来ないかな。

6.4 レポート課題

今日の演習6に従ってホームページを作成し、そのファイル名をkonishi@twcu.ac.jpあてにメールで報告してください。 メールには、学生番号、氏名、科目名、授業の日付けを明記してください。


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2001年6月11日更新
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