13th月例 Low Vision研究会 杏林大学病院 西脇友紀

アイセンターへの要望
視覚障害者にとって利用しやすい公共建築物(経過報告)

                             1999/2/27
                  
1.これまでの取り組み

 改善すべき箇所の点検
 Low Visionの方、建築関係者の目を通しての再点検
 早急に改善すべき事項について病院側へ意見提出
 ・待合室の椅子
  アイボリー調の床に同色系の椅子→視認性の高い色の椅子に変更
 ・エレベーターの階数の点字表示
  甚だしい誤表示→正しい表示に
 ・案内誘導職員
  点字ブロックの上に立っている→未確認だが・・・
  
2.現在の取り組み
 外来患者から改善すべき点について意見聴取
 視認性向上のための改善ツール検討(建築関係者へ協力依頼)
 ・玄関が全面ガラス張りのため入り口がわからない
   →音声案内誘導機の設置を要望
  ・エレベーターの音声案内が設置されていない機がある
   →全機に設置を要望
  ・点字ブロックの色が周りと同系色のため歩行する際の手がかりになっていない
   →院内については付け替え可能タイプのため視認性の高いものに変更
  ・階段段鼻のノンスリップ用ゴムの視認性が低く段差がわからない
   →視認性の高い色のゴムに変更
  ・床と壁の境が同系色のため区別がつかず怖い
   →間に視認性の高い色の添え木を組み込む
  ・自動再来受付機のカードの向きがわからず操作出来ない
   →近々カードがタイプ変更予定のため、テレホンカード様の切れ込みを入れ、     向きを示す矢印を視認性の高い色で大きく表記するよう要望
 
3.今後の取り組み
・引き続きできるだけ多くの外来患者の意見聴取
・患者の意見を参考に、視認性の低さが特に問題と思われる箇所について天候の異なる数日間、一日を通して輝度、照度を測定(同時に改善に有効と思われる素材の反射率を測定し、患者の意見と比較)
・これらの測定データ、実現可能な改善ツールを具体的に提示し、病院側へ提出
・建設省制定のハートビル法(高齢者、身体障害者が円滑に利用できる特定建築物の建設の促進に関する法律)の検討
・数年後の新病棟建設に必要な情報収集


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