第78回月例ロービジョン研究会

鈴木理子・小田浩一, 2005/7/9

1. 概要

下記の要領で開催する予定です。

  1. 日 時:2005年7月9日 (土) 13:00 -18:00
  2. 場 所:東京女子大学#8408コミュニケーション学科談話室
  3. 参加者:(敬称略五十音順)
    1. 浅川香@東京女子大学大学院<--初参加
    2. 麻野井千尋@立教大学文学研究科
    3. 新井千賀子@独立行政法人国立特殊教育総合研究所
    4. 石井雅子@新潟医療技術専門学校
    5. 尾形真樹@杏林アイセンター/特定非営利活動法人Tokyo Lighthouse
    6. 小田浩一@東京女子大学
    7. 金本梓@社会福祉法人愛光ー視覚障害者更正施設リホープ
    8. 河野恵美@東京女子大学大学院
    9. 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院 (視覚障害学科1年生同伴:今井菜穂子<--初参加 楠紗代子 長原照子 保坂由美子 坂田光子)
    10. 小林巌@学芸大学
    11. 最所祐二@松下電工
    12. 齋藤奈緒子@神奈川リハビリテーション病院
    13. 鈴木理子@東京女子大学大学院
    14. 田中恵津子@杏林アイセンター
    15. 道面由利香@東京都盲人福祉協会
    16. 仲泊聡@神奈川リハビリテーション病院
    17. 中村仁美@東京女子大学大学院/駿河台日大病院眼科
    18. 西脇友紀@杏林アイセンター
    19. 宮崎博子@東京女子大学コミュニケーション学科
    20. 山中幸宏@アサクラメガネ
    21. 山本百合子@タイプデザイナ・グラフィックデザイナ

2. プログラム

小田のコメントとして内容の概略をつけて紹介しています。

  1. 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院
    「スタンドルーペ倍率換算表を使用したスタンドルーペの選定法について」
    ルーペに印刷されている倍率の数値は実際の倍率を適切に 表すとは言えない(度数Diopterを 1/4にしたり、あるいはそれに1を足しているだけなので)が、 度数(Diopter)が同じでも、スタンドルーペではスタンドの高さとの 関係でさらに微妙に倍率が異なる。使用する視距離によっても 倍率が変化することも多く、それを型番ごと、視距離ごとに調べた 換算表を作成して、選定の便宜をはかった。
  2. 山本百合子@タイプデザイナ・グラフィックデザイナ
    「バリアフリーにあわせた欧文の大文字のデザイン」
    ForeFinger-Mとデザイン上の統一感を持ちながら、文字の 違いの見分けやすい欧文フォント(大文字)のデザインの試み。 欧文については、すでに RINB が視覚障害のあるユーザや 解像度の低い表示システムにも使えるように開発した Tiresias書体があり、 それよりも良いものを作るというのは、なかなか挑戦的な 試みと言える。
  3. 石井雅子@新潟医療技術専門学校(w/張替涼子@新潟大学)
    「MNREAD-JK読書速度調査」
    小学生72名を低学年と高学年に二分し、成人(20歳)16名  計88名の読書速度調査を行なったところ、この範囲では、年齢(学年) によるCPSの違いは見られず、最大読書速度は年齢が進むに従い 上昇した。小学生高学年でも成人のレベルの速度には達しなかった。 Jkの読み材料として、「だまる だるま」は同じ読み材料 のグループにしない方がよい。
  4. 最所祐二@松下電工
    「誘導目的のLED夜間照明の地域検証実験に向けて(仮題)」
    照明からのユニバーサルデザインを実現していくための包括的 試みは、学術的研究レベルと、ユーザ再度の社会実験と、 政府の方針と、企業の努力と、さまざまにからみあって、 その中で、いったいどうやったらユニバーサルデザインの 最善の姿ができるのか?それを考えて行きたいし、 また、関係部署に訴え続けて行きたい。
  5. 新井千賀子@独立行政法人国立特殊教育総合研究所
    「小児の中途視覚障害のケアについての事例」
    小学校段階で発症し視覚障害が出た場合は中途視覚障害の問題 だが、リハは関わらず、また盲学校にても対応が難しい。 しかし子供の学習はまったなし。そこをどうコーディネートするか?
  6. 河野恵美@東京女子大学大学院
    「中等度難聴者のニーズと情報保障」
    ろう教育科学会で発表予定のもの(予行演習)-> 延期

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