小田浩一, 2008/3/15
* 東京ライトハウスは、視覚障害のある人への新しいサービスを模索・実施するNPOです。
以下のような演題が発表される予定です。 また、19時からは、大学正門前のペーパーバンで夕食会が開催されます。夜からの参加も歓迎します!
MNREADのデータからどのようにCPSを推定するのか?についてのpaper. 2直線フィットで交点推定と指数関数のフィットで最大値の80%のどちらが良いか? 非線形混合効果モデルによるより妥当な推定でAMDの患者でよく見られる不完全なデータからの推定ができる。 その場合、Acuity reserveとCPSが一致するかという議論も行われている。
2.4mmピッチ、96 x 64 dotsのピンディスプレイを使って、3 x 4 の要素からの探索課題を使って、 触覚ディスプレイへの表示方法の良さを評価した。ターゲットを構成するドット数、ターゲット間の ドット数に主効果が有り、4 x 4 のターゲットが比較的良く、全体のディスプレイのサイズが60 mm の領域以内、つまり三本指の幅程度に収まる程度で探索時間が短くなるという傾向が見られた。
2007年度に始めて試験的に実施した歩行訓練専門職の資格認定試験について、経緯や 内容、実施した結果(3/1に実施、受験者数は20名)について概要を紹介した。視覚障害リハビリテーションの 専門家の地位向上、社会的認知の(専門性の定義)ための大きな一歩となるであろう。 以下のようなポリシーで出題された:
手帳取得可能な視覚障害のレベルかどうか?羞明の主訴があるかないか?によって 遮光眼鏡の処方がどのように異なっていたかを300例弱のケースから検討した。
coffee break
行動からロービジョンであることを推定できるいくつかの 典型的なパターンがあることを紹介した。それが知的レベルと どのように関係するかということについても述べた。
LVESの後継機種で、医師の処方により最適な見えをゴーグルの中に表示する装置。 入力にPCやDVDプレーヤ、TVチューナやCCTVが使える。また、輪郭線強調回路が あり、コントラストの改善もできる。非常に多様なロービジョンに対応する ポテンシャルのある補助具の紹介。3/24のプレスリリースを皮切りに日本でも 使えるようになるということでした。
無水晶体で緑内障、事情があってコンタクトレンズが装用できない ロービジョンの事例に、どのようの光学エイドを作っていくかという Excellentな対応について報告した。
富山のロービジョン対策は、そもそもなかったし、この数年でも 中途半端に終わっており、富山在住のロービジョンの 人々が救われていない。その問題の所在、様態と、存在する資源との関係、 その資源が既得権によってコントロールされている実態について 述べた。
夕食会での講演、迫力のある話でした。そして、 これまでの扱いへの不満をばねに、富山を変えるという 力を感じる話ばかりでした。