HTML+CSSで文字を読みやすく
- 氏間和仁@愛媛県立松山盲学校 2001/3/1
HTML+CSSでは,文書のかなり微妙な設定ができていいですね.
- 平子 浩@愛媛県 2001/3/2
HTML+CSSの宣伝を私にもさせて下さい.これは全盲者のためにあるように思います.
- 保谷英之@千葉県立盲学校 2001/3/3
気が付きませんでした.平子さんのいうとおりかもしれませんね.
- 平子 浩@愛媛県 2001/3/3
HTML+CSSは,市販のワープロと比べても,全盲者にとってとても使いやすいもの
だと思いますよ.
- 長尾@滋賀県立盲学校 2001/3/3
CSSとはどのようなものなのでしょう?
- 田中 聡 2001/3/3
読む側が自分に適したstyle sheetを適用できる機構のことです.
- 田中 聡 2001/3/3
HTMLに直接埋め込んだり,HTMLにURLを指定したりして,そのHTML文書をbrowse
する時の調子(style)を指定するための言語です.
- 保谷英之@千葉県立盲学校 2001/3/3
- 保谷英之@千葉県立盲学校 2001/3/3
- 切明 2001/3/3
- 氏間和仁@愛媛県立松山盲学校 2001/3/3
- 氏間和仁@愛媛県立松山盲学校 2001/3/3
- 保谷英之@千葉県立盲学校 2001/3/4
- 嘉納 2001/3/4
- 平川美穂@広島県 2001/3/4
どのようにしたらメモ帳でもCSSを使用することができるのでしょうか?
- 氏間和仁@愛媛県立松山盲学校 2001/3/4
- 高橋正順@四街道拡大写本の会 2001/3/5
Date: Thu, 01 Mar 2001 23:33:02 +0900
From: Kazuhito Ujima
Subject: [jarvi:17816] HTML+CSSで弱視の読み物を作る
氏間和仁です。
2001/03/01 23:10:38に書きました。
本日、卒業式がありました。卒業式といえば、卒業生の御礼の言葉などがあります。
今年、言葉を述べたのは、視野が狭く羞明のある生徒でした。
卒業式の前日に体育館で読みの練習をしているのに、たまたま遭遇しました。彼はな
かなかうまく読めません。指導の先生方は心配そうにしていて、読みやすいように、
作り直してくるよう生徒に言って、生徒は直ちに修正に向かいました。
そのやり取りの中で、彼は「おかしいなぁ、練習のときはちゃんとよめたのにぃ、お
かしいなぁおかしいなぁ」と、しきりに言っています。
これらのことから、私は、光の状態によってかなり見え方がかわるのだなぁと思いま
した。また、読みやすいように修正してこいと簡単に言うものの、自分で印刷した原
稿です。自分にとって良いと思ったのをもってきているに違いないのです。その上
で、さらに修正して来いといわれても・・・、困るよなぁなどと考えて、彼がすたす
た修正に向かうのを追いかけて
「私にできることはないか、原稿などは白黒反転にして もっと1行を短くした方が
いいのではないか?」と申し出ました。
すると、彼は大変のりきで、一緒に原稿の作成をはじめました。
私がやるのですから、もちろんHTML+CSSです。
それで、印刷プレビューやサンプルの印刷などをみながら、生徒が「もうしこし、1
行を短く」とか「もうすこし、行間隔をせばめて」とか「文字をもう少し太く」とか
いろいろリクエストします。
そのたびに、CSSをメモ帳で操作していくのですが、この作業をやりながら、これっ
て、全盲の教師でも十分にできる作業だなぁと思いました。
いままで、弱視の指導には活躍の場が少なかった分けですが、教材とか、こういう読
み用の原稿などをつくるのであれば、HTML+CSSでかなり微妙な設定ができます。
それも、メモ帳で。
そういえば、本校に平子さんという全盲の男の教師がいます。彼は今年の5月ころか
ら、HTMLとかCSSを学び始めました。そして、現在は、各弱視生徒用のCSSを持っ
ています。教材を印刷するときは、Aさん用のCSS、Bくん用のCSSを切り替えながら
印刷して使用しています。
「これって、すごいことだよなぁ」と思います。見えてる教師がここまでこだわって
いる光景を見たことがないです。弱視の私でさえです。頭がさがります。
話をもどしますが、今日、無事、彼は御礼の言葉を読上げました。しかも、普段はサ
ングラスをかけていますが、今日は、素顔で読んでいました。
その光景を見ながら私は思います。本来、ルーペやサングラス、CCTVなどを用いな
いで読める読み物を用意すべきなんだろうなぁ、と。
以上です。
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Date: Fri, 02 Mar 2001 10:26:10 +0900 (JST)
From: 平子 浩
Subject: [jarvi:17824] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
JARVI会員のみなさん、はじめまして。
今週の火曜日に入会させていただきました、愛媛の平子と申します。
今後、よろしくお願いします。
同じ職場の氏間さんが、卒業式のことにふれながら、HTML+CSSという方法
で、弱視の人がサングラスや拡大読書機を使わなくても読めるもの、読める環境を増
やしていきたい旨のことを書いておられました。そして、その中で、私(全盲)が弱
視の生徒にHTML+CSSで教材を配布しているという照会がありました。
そこで、今回は、HTML+CSSの宣伝を、私からもさせてもらおうと思います。
結論からいって、この方法は私のような全盲者のためにあるような気がします。行
間、文字間、文字のサイズや書体などを自分の思うとおりに設定できるし、レイアウ
トも思いのままです。また、この方法は弱視者への教材作成にとても適しています。
*.htmファイルを作っておけば、後は一人一人にあったスタイルシートを用意すれ
ば、内容はみんな同じで表示方法(文字の大きさなど)の違う、その人ごとに適した
教材が作れるのですから。
HTML+CSSを使うようになったのは、ある生徒への対応からでした。
2年前から、私は経絡経穴概論を担当し始めました。
最初に考えたのは、少なくとも弱視の生徒たちには経穴名を漢字で読み書きできるよ
うになってほしい、そのためのトレーニングをしようということでした。B5版の用
紙に16ポイントで印刷した経穴名のプリントを作り、それをA4版やB4版に拡大し
たものも作り、生徒たちに一番見えやすいものを選んでもらい、使い始めました。そ
のクラスのAさんはB4番のプリント(たぶん20ポイントぐらい)を使っていまし
た。毎時間小テストをしましたが、Aさんを含めてみなさんまじめに取り組んでくれ
て、私はほっとしていました。
ところが、2学期も終わりに近づいた頃、Aさんの小テストの成績が突然下がり始
めました。早速「どうしたんですか?」と聞きましたところ、「今度はがんばります
よ。」というだけでした。
しかし、成績はいっこうに改善しません。そこで、もう1度話を聞いたところ、実
は視力がかなり下がり、私が配ったプリントでは見えなくなっているということかわ
かりました。
そこで、そのクラスの全員に、教材について希望があったらいってくれないかと尋
ねたところ、
● 重要事項に引いてある線をもっと太くしてほしい、いや細くしてほしい
● 文字をもっと太くしてほしい、いや細くしてほしい
● 拡大コピーは用紙が大きすぎて保存に困る
など、様々な要望が出てきました。
以前の私なら、「少々のことは我慢しろよ!」とでもいってしまうところですが、
直前にAさんがいった
「先生(特に私のような全盲の指導者に)そこまで頼むのは迷惑だと思って、いえ
ませんでした。」
という言葉が頭にあり、これらの要望をかなえる方法は何かないかと考え始めました。
最初に目を付けたのはWORDのテンプレートを使う方法です。98Readerと
WORDの組合せですので、音声ガイドのないところもありましたが、目の見える先
生方の援助を受けながら、個々にあったテンプレートを作り始めました。
ろほろが、うまくいきません。今朝8時にはきちんとできていたテンプレートを11
時に開くと、設定した覚えのない枠線が現れたり、レイアウトの設定が乱れていたり、
それをまた修正して保存し夕方に開くとまた乱れて至り…。
そんなほんなを3週間繰り返した後、ついに私は熱を出し学校を休んでしまいまし
た。そして次の日、自分が今までやってきたことを職員室で話し、WORDのテンプ
レートを使う方式からの撤退を宣言しました。
しかし、撤退を宣言してすむ話ではありません。生徒たちには「できるだけ要望を
取り入れる。」といってしまったのですから、何とかしなくてはいけません。途方に
くれていたときに、氏間さんからHTML+CSSという方法があると照会されまし
た。
結局取り組み始めたのは昨年の9月からです。生徒たちには「いずれみんなの要望
を聞き入れるから、それまではこれで我慢してくれ。」といって、拡大コピーの教材
を配りながら、毎日HTML+CSSで作ったものを見せて、意見を聞きました。す
ると、日に日に生徒たちの感想の内容がよくなっていきます。
そして、今では生徒一人一人に異なるスタイルシートを用意し、内容は同じなのに
表示方法は違い、なおかつ使う用紙は全部A4版という状態になりました。
こうした取り組みの中で、生徒それぞれの見え方についてもずいぶん教えられまし
た。その情報は、模型観察や実技指導など、教材作成以外の場面でも十分生きていま
す。
HTML+CSSにも不具合な点はありますが、とにかく個々の見え方に応じた教
材を提供するという願いはかなえられました。ウィンドウズなんてあまり知らない私
でも、わずか半年でこういう状態になります。このMLには盲学校関係の方や弱視の
人と関わりのある方も多いと思います。ぜひHTML+CSS方式を取り入れられて
はいかがでしょうか。
初めてのメールがこんなに長くなってしまいました。また、自慢しているように聞
こえた部分がありましたら、ここでお詫びいたします。どちらの件も、どうもすみま
せん。
最後までお読みくださった皆様、どうもありがとうございました。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 07:21:22 +0900
From: "Hideyuki.H"
Subject: [jarvi:17832] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
平子 様
保谷@千葉盲卒 です。
HTML + CSS のメール、読ませていただきました。
確かにそうかもしれませんね。CSS はもともと、
ホームページの見栄えを良くするための技術で、決して
視覚障害者向けではないと思っていました。
しかし 1 つの CSS ファイルを修正するだけで、すべての
HTML ファイルの見栄えを変更できるということは、
様々な見え方の弱視者に迅速に対応できるということ
ですからね。いや〜、気が付かなかった!!(って、それが
外部スタイルシートの利点なんだけど)
うまく活用すれば、ワープロ以上に作業が楽になるかも
しれませんね。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 10:33:57 +0900 (JST)
From: 平子 浩
Subject: [jarvi:17833] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
JARVI会員のみなさま、おはようございます。
愛媛の平子です。
保谷 英之 様、早速のメールをありがとうございました。
恥しい話ですが、私はまだホームページを持っていません。
HTMLはもともとホームページを記述するための言語だと教わってはいますが、
もっぱら自分の書く文章のために、いわば全盲者にも思いのままに使えるワープロと
してしか利用しておりません。
たぶん、等分の間はこのまんまだと思いますが、市販のワープロソフトに比べれ
ば、HTML+CSSは全盲者にとってとても扱いやすいワープロであることは間違
いないと思っています。
保谷様も、JARVI会員の皆様も、ぜひ試してみてください。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 13:43:07 +0900 (JST)
From: aljarnon nagao
Subject: [jarvi:17838] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
長尾@滋賀盲です
恥ずかしながら興味をもって質問にでてまいりました。
cssというのがよくわかりません。
なにかhtmlのタグを加工するようなプログラムなんですか。ぼちぼちhtmlの勉強を
しないといけないな、と想っているところです。cssという便利そうなものとはいっ
たいなんですか。教えてください。
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Subject: [jarvi:17840] Re:HTML+CSSで弱視の読み物を作る
From: TANAKA Satoshi
Date: Sat, 03 Mar 2001 14:21:40 +0900
前にも紹介したことがありますが、
> しかし 1 つの CSS ファイルを修正するだけで、すべての
> HTML ファイルの見栄えを変更できるということは、
> 様々な見え方の弱視者に迅速に対応できるということ
> ですからね。いや〜、気が付かなかった!!(って、それが
> 外部スタイルシートの利点なんだけど)
CSSでは、
1. author's style sheet
2. user's style sheet
3. browser's default style sheet
を上の順の優先順位で適用します。つまりauthorのruleの方が優先されてしまうわけ
ですが、CSS2から、!importantというrule(修飾子)が加えられ、user's style
sheet内のruleを優先できます。
つまり、作者が準備しなくても、あるいはしている場合でも、読む側が自分に適した
style sheetを適用できる機構があるわけです。それが、!important ruleを使った
ruleの上書き適用。
もちろん、CSSは一つのfileに分離できますから、同じstyleを好む人の間で交換し
あうことも可能です。
Microsoft Internet Explorer 5は、CSS2に適合していたと思います。
http://www.w3.org/TR/REC-CSS2/cascade.html#cascade
より。英文です。ちなみに読み上げる時の調子の指定もあります。
http://www.w3.org/TR/REC-CSS2/aural.html#voice-char-props
余談: (ほとんどのbrowserは、2.を持つようになるだろうから)
ただ、残念なことに3.のないbrowserは、CSS2に適合しませんが、2.はなくても適
合してしまいます。
2.があれば、3.が変更できる必要はないはずですが、仕様には、3.は設定変更可能か
も知れない、という"Note"が付いています。
仕様のこの部分は少し混乱してますね。
2.の存在を必須にしたら、こんな"Note"はいらないと思う。
「3.は全ての要素を網羅していなければならない。」というのならまだ「必須」にし
ている意味(指定なしの回避)も分るのだけど、今のよりは、2.を必須にする方がいい
と思うから。
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Subject: [jarvi:17841] Re:HTML+CSSで弱視の読み物を作る
From: TANAKA Satoshi
Date: Sat, 03 Mar 2001 14:28:57 +0900
> cssという便利そうなものとはいったいなんですか。
> 教えてください。
HTMLに直接埋め込んだり、HTMLにURLを指定したりして、そのHTML文書を
browseする時の調子(style)を指定するための言語です。見た目だけでなく、読み上
げ時の調子を指定するための枠組みも持っています。強調したりとか。
http://www.tg.rim.or.jp/‾hexane/ach/lbcs/
はざっくり見た感じ入門に良さそうですけどね。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 18:17:50 +0900
From: "Hideyuki.H"
Subject: [jarvi:17847] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
平子 様
保谷@千葉盲卒 です。
本来、というか発端は HTML は WEB(ホームページ)
記述用の言語のようですが、最近では代表的なワープロは
みな、HTML の読み込み・書き出しをサポートしています。
このことから、やはり文書作成の手段として用いられる
場面も増えてきたのだと思います。
ワープロで文書を装飾したとき、そこにカーソルを
合わせても、装飾に関する情報は読み上げてくれないと
思います。
しかし CSS などを用いれば、具体的に何ポイントの
大きさの文字をどんな太さで、どの色で表示(印刷)するか
というような情報を、すべてテキストで指定するので、
読み上げてくれます。全盲者には、装飾に関する情報を
頭に描きながら文書を作成できるというメリットがあります。
今後の課題、というか越えるべき壁は、やはりそれが
どういう見え方をするのかを理解することだと思います。
たとえば 20 ポイントの文字と言っても、それがどの程度の
大きさなのか? B5 サイズの用紙に何文字くらい入る
大きさで、どれくらいの弱視者が見やすいと感じるのか?
そうした情報が必要だと思います。
これは、実際に指導されている生徒さんによって異なると
思いますが、そうした調査などを行い、情報を収集することで
ひとりひとりに合った、より的確なアプローチができると
思います。
全盲の先生方、機会がありましたら是非、HTML と CSS に
触れてみてください。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 18:17:51 +0900
From: "Hideyuki.H"
Subject: [jarvi:17848] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
田中 様
保谷@千葉盲卒 です。
補足、ありがとうございます。音声の調子まで
指定可能とは知りませんでした。少しは視覚障害者のことも
考慮に入れているのですね。
だとすればなおさら、CSS を用いる利点は大きいと
思いますね。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 18:46:25 +0900 (JST)
Subject: [jarvi:17850] Re:HTML+CSSで弱視の読み物を作る
From: KIRIAKE Masanori
こんにちわ、切明です。
> HTMLに直接埋め込んだり、HTMLにURLを指定したりして、
> そのHTML文書をbrowseする時の調子(style)を指定するための言語です。
> 見た目だけでなく、読み上げ時の調子を指定するための枠組みも持っています。
読み上げのスタイルを再現できるブラウザは現在ありますか?私が知る限り
Emacs/W3だけだと思うのですが。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 21:00:35 +0900
From: Kazuhito Ujima
Subject: [jarvi:17853] Re:HTML+CSSで弱視の読み物を作る
氏間和仁です。
2001/03/03 20:37:33に書きました。
Hideyuki.H(QYM02320@nifty.ne.jp)様への返信です。
> 今後の課題、というか越えるべき壁は、やはりそれが
> どういう見え方をするのかを理解することだと思います。
> たとえば 20 ポイントの文字と言っても、それがどの程度の
> 大きさなのか? B5 サイズの用紙に何文字くらい入る
> 大きさで、どれくらいの弱視者が見やすいと感じるのか?
> そうした情報が必要だと思います。
そうですね。確かに、しかし、ポイント数もフォントの種類が違えば、信用できない
ところもあるし、なかなかたいへんですよねぇ。
それで、私が取り組んでいるのが、いくつかのCSSによる設定値と各自が持っている
プリンタの出力結果の間でキャリブレートする方法です。
私の具体的な取組を紹介しますと、8桁でレイアウトデータを管理しています。
例えば、
?0000000はフォントサイズを管理する桁
0?000000は配色を管理する桁
00?00000は文字間隔を管理する桁
という具合に決めておきます。
そして、次のようなCSSファイルを作ります。
10000000.cssには、body{font-size:12pt}
20000000.cssには、body{font-size:16pt}
30000000.cssには、body{font-size:22pt}
以下続く
01000000.cssには、body{background-color:white;color:black}
02000000.cssには、body{background-color:black;color:white}
以下続く
などなどです。
そうしたところで、それぞれのスタイルシートを一つだけ適応させたサンプルの
HTMLファイルをつくり、それを、それぞれのプリンタで印刷させます。
そうしてその印刷物をユーザに見せてもっとも良いと感じるものを1項目1ずつ選ん
でいきます。そうすると、例えば以下のようなデータがでてきます。
文字サイズは、50000000
配色は、02000000
文字間隔は、00300000
以下続く
それらを単純に足すと
例えば、氏間は5238AB02というデータが得られますよね。
これを私はレイアウトデータと呼んでいます。
そして、ちょっとしたJavaScriptでかかれたプログラムが動いているページでこの
レイアウトデータを入力するとそれから以降、そのスクリプトが組み込まれたページ
ではキャリブレーション用に用いたCSSを組み合わせてそのレイアウトで表示される
ようになります。
また、印刷したら、ユーザが適していると感じたレイアウトでそのまま出てくるわけ
です。これだと、各自のプリンタと設定値との間で調整が終わっているのでほぼ、イ
メージどおりの印刷物が手に入るというわけです。
これを、より簡単にできるようなユーザインターフェイスをつけたプログラムを私が
開発してHTMLビューアと呼んでいます。
これらのことの詳細は
http://www2.dokidoki.ne.jp/ujiman/index1.htm
で見られます。(一部音声がのらないドキュメントがあります)
また、このHTML教材とHTMLビューアを利用した拡大教材配信サービスのアイデア
は、今年度の特殊教育学会の大会でも発表しており、大会誌で見ることができます。
これらの取組に対して、何かアドバイスなどありましたら、ぜひお聞かせください。
弱視の人々がより快適な読環境が得られれば良いと思います。
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Date: Sat, 03 Mar 2001 21:08:27 +0900
From: Kazuhito Ujima
Subject: [jarvi:17854] Re:HTML+CSSで弱視の読み物を作る
氏間和仁です。
2001/03/03 21:05:29に書きました。
先ほどの投稿で大切な部分を落としていました。
> また、印刷したら、ユーザが適していると感じたレイアウトで
> そのまま出てくるわけです。
> これだと、各自のプリンタと設定値との間で調整が終わっているので
> ほぼ、イメージどおりの印刷物が手に入るというわけです。
あえて、「快適と感じる」という表現を使いましたが、例えば、私のいうレイアウト
データを得る段階で、既存のテスト、(例えば、文字サイズとか反転と読速度という
のであれMNREAD-Jチャートなど)とレイアウトデータが融合あるいは、それらの検
査の概念を持ち込めれば、より完成度が上がるかなぁ、とも考えています。
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Date: Sun, 04 Mar 2001 07:11:21 +0900
From: "Hideyuki.H"
Subject: [jarvi:17861] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
氏間 様
保谷@千葉盲卒 です。
貴重な情報、ありがとうございます。
この手の実用分野は、既にかなり研究が進んでいる
ようですね。使う側としては、少しでも手軽に、わかりやすく
拾得できるようにしていただきたいものです。
拡大教材配信サービスのアイデア、すばらしいですね。
是非実現してください。楽しみにしています。
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Subject: [jarvi:17865] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
From: kanoh_takeo
Date: Sun, 4 Mar 2001 13:36:53 +0900
嘉納です
的外れなことを聞いているかもしれませんが。
HTML+CSS のCSSとは、Cascading Style Sheetのことですか。
HTMLファイルもこのような使い方があるのですね。
これだと、同じ内容の文章をいくつも作らなくてすみ大変便利でしょう。
私は、今までスタイルシートをWebページ作りだけにと思っていましたが、このよう
なことに対しても挑戦してみようと思います。
■それらを単純に足すと
■例えば、氏間は5238AB02というデータが得られますよね。
■これを私はレイアウトデータと呼んでいます。
■そして、ちょっとしたJavaScriptでかかれたプログラムが
■動いているページでこのレイアウトデータを入力すると
■それから以降、そのスクリプトが組み込まれたページでは
■キャリブレーション用に用いたCSSを組み合わせて
■そのレイアウトで表示されるようになります。
ここまではなかなか出来そうにないですが、挑戦してみる価値は高いと感じました。
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From: "Hirakawa"
Subject: [jarvi:17870] HTML+CSSで弱視の読み物を作るへの質問です
Date: Sun, 4 Mar 2001 23:46:21 +0900
平川@広島です
HTML+CSSで弱視の読み物を作るというメールとても興味深く読ませてもらっ
ています
私は、HTMLは、まだ始めたばかりですが、メモ帳とIE5.5で、挑戦しています
が、CSSというものは、初めて聞きました氏間さんのメールや田中さんのメールを
読んでいると私もCSSをやってみたくなりました氏間さんが書かれておりました
が、メモ帳でもCSSは使用できるようですが、どのようにすれば使えるのでしょう
か?
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Date: Mon, 05 Mar 2001 00:29:17 +0900
From: Kazuhito Ujima
Subject: [jarvi:17872] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作るへの質問です
氏間和仁です。
2001/03/05 0:17:57に書きました。
Hirakawa(miho-h@mx4.tiki.ne.jp)様への返信です。
> 氏間さんが書かれておりましたが、メモ帳でもCSS
> は使用できるようですが、どのようにすれば使えるの
> でしょうか?
十分使えます。
参考になりそうなページを検索してみました。検索エンジンはYahooです。
初心者向け、および中級者向けのHTML、CSS講座。
http://www.tg.rim.or.jp/‾hexane/ach/
HTMLタグ、スタイルシートの初心者向け解説。
http://www.interq.or.jp/www1/da4393/begin/
初歩からの解説。
http://www2u.biglobe.ne.jp/‾zashiki/css-make/
注意点を例をあげて解説。
http://east.portland.ne.jp/‾sigekazu/css/css.htm
たとえば、メモ帳を開いて、
<HTML><HEAD><TITLE>SAMPLE</TITLE>
<LINK rel=stylesheet href="style.css">
</HEAD>
<BODY><P>こんにちは</P>
</BODY>
というテキストを、index.htmというファイルで保存して、
body{font-size:30pt;background-color:black;color:white}
というテキストを、style.cssとして同じフォルダに保存した後、index.htmファイ
ルをブラウザで表示してみてください。後は、この応用で、上記のサイトが役立つと
思います。
このようなスタイルシートの適用の仕方をリンキングスタイルシートといいます。
埋め込み型よりも、管理しやすいと思います。
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Date: Mon, 5 Mar 2001 00:32:32 +0900
Subject: [jarvi:17871] Re: HTML+CSSで弱視の読み物を作る
From: 高橋正順
MLの皆さん今晩は。四街道拡大写本の会(YKS)の高橋正順です。
平子さんのメールに大きな衝撃を受けています。そういう対応があるのか! というの
が正直な気持ちでした。
私たちは、一太郎で拡大写本を作っています。しかし、この方法であれば、もっと大
きな可能性が開けそうな気がします。
ただ残念なのは、私には、HTMLもCSSもよく分からない・・・。
HTMLのタグの設定とカスケーディングスタイルシートの設定の仕方が分かればい
いのかなということは思うのですが・・・。
ともあれ、知りたい!!
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