Mac miniを開ける

by k-oda@twcu.ac.jp, 2005/8/1

はじめに

すでにMac miniを保証を無視して分解し、 third party製のパーツでupgradeする記事はいくつも公開されている。ただ、分解の手順のところで記述には対立があり、二つの方法が並立して公開されている。 また、おそらく手持ちの工具でなんとか開くのではないかと思う 強者もあるはずで(自分がそうなのだが、買いに行くのが面倒だし)、実際どうすれば開くのか?ということは大事な情報になると 思われる。


実証テスト

Mac miniは、1.25GHzクロックの256MBメモリの一番コストの安いものに、 HDを80Gに、BlurtoothとWirelessLANアダプタをBTOした。 メモリーのupgradeは高かったのと、DVD-RのBTOもできれば、 DVD-DLのにしたかったため。

届いたのは7月も最後の週(資金的に厳しかったので ボーナス待ちでした)、 そのときにはビスも何もないことはすでに知っており、 筐体の内側の爪をはずすことで比較的簡単に開けられると MacPowerの記事にあったのをうろ覚えで、いろいろ手持ちの もので開けようと試みた。その経緯を時間順で書くと:

Mac miniの箱を開けるのに使ったツールの写真
図1. Mac miniの箱を開けるのに使ったツール: 左から、バスのプリペイドカード、これと一緒に使ったはさみ、 使い古しのクレジットカード (みたいなもの、端を削って隙間に入りやすくした)、 フロッピーディスクの金属カバーを取り外して広げたもの、 ダイソー100円ショップのスクレーパーNo. 34、 同じくダイソー100円ショップのジャムスクレーパーNo. 18

  1. まず、上に紹介したApple純正っぽいmovieを参考に Mac miniをひっくり返し、後ろ側パネルを手前にした.
  2. 道具としては、まず写真左の薄い prepaid cardを試した
    これは外型のケースと内側の 基盤の間の隙間によくフィットしたが、どんなに押し込んでも ケースと基盤を止めていると言われている爪が外れる気配は ない。
  3. 次にカードを差し込みつつハサミ
    で手前内側の基盤部分を 持ち上げようとしたが、これはまるでだめ
  4. 次にもう少し堅いカード(使い古しのクレジットカード)
    を端を削って差し込みやすくしたものを使ってみたが、これもだめ、ハサミとの共同作業もだめだし、カードのみで持ち上げようとしても、カードの端が壊れていくだけ
  5. 次にフロッピーディスクのカヴァーに使ってある金属製の板
    を使ってみるが、曲がってしまって全然はずれない。甘く見すぎていたことを痛感。
  6. 上に紹介した4つのページを熟読した。
  7. さらにダイソーのスクレーパーNo.18で問題なしという記事をネットでみつけ、shoppingに
  8. ダイソーのスクレーパーNo.18はなかったが、 端をとぎすましたNo.34(端をとぐと良いという記事もあった) があり、食器売り場には、ジャムスクレーパーNo.18があった. もし、No.34だけでだめでも、No.18と合わせれば、方法2で 開けられるのでこれらを購入、資金は210円なり。
  9. スクレーパーNo.34
    を使って方法1のデモにならって分解を試みると あっさりその通りになった。つまり、方法2の論でも 開くかもしれないが、方法1で十分だということが 実証された。

ケースから取り外されたMac miniの基盤の写真
図2. ケースから取り外されたMac miniの基盤、すでにmemoryは外してある。

メモリーの交換

1GのSDRAM DDR PC3200は、9,000円くらいから、 2万円弱まで価格差が大きい。HDDが40Gから80Gへの upgradeで5,000円程度なのに、メモリーは256Mから 1Gへのupgradeで2万円にもなる。9,000円のメモリーで 済めば、残りの1万円でDVD-Rのドライブを増設できる。

初期状態の256Mメモリーと増設した1GBで9,000円のメモリーの写真
図3. 初期状態の256Mメモリーと増設した1GBで9,000円のメモリー

メモリが正しく交換されたことを示すダイアログの図
図4. メモリが正しく交換されたことを示す「このMacについて」ダイアログ

このメモリの増設でiPhotoはたくさん写真があっても回転ビーチボールだけ見せられるということが減り、 マルチユーザのlogoffなしの切り替え「ファーストユーザスイッチ」もサクサク動くようになって、快適です。この9,000円の 投資はコストパフォーマンスが高いです。