小田浩一@東京女子大学, 1998/11/11,2000/10/9
このページでは,あらかじめ(アナログ)録音されている素材を,Macintoshに入力するために,どのようにオーディオ機器を接続するかについて説明する.
Macintosh computers(以下Mac)には,たいてい内蔵マイクが付いているので,デジタル録音するためには,外付けマイクなどの別のハードウェアを必要としない.しかし,録音したい場所にMacを持ち出せることは少なく,たいていウォークマンや録音機能付きのMDなどの携帯性のある録音装置で録音したアナログの素材があって,それをMacに読み込みたいであろう.
その場合には,その録音装置ないし,録音されたメディア(カセットテープやMD)を再生できるオーディオ装置をMacに接続する必要がある.そのためには,(1). 必要なケーブルを用意し,しかるべき場所に正しく接続して,さらに(2). Macに内蔵マイクじゃないところから音情報がくるよと教えてやる必要がある.以下のその順で詳しく記載する.
* MacOS 9についてのみ記述している.これ以外のMacOSではソフト的な設定の部分が異なる.
すべてのMacが同じ入力コネクタを持つわけではない.RCAピンプラグのある機種とない機種(図1)があり,最近のiMacやPowerMacでは,後者が多い.RCAピンプラグのない機種でも,すべての機種に外部マイクを接続するためのマイクロフォン・プラグが備わっている.そこで,ここではどちらの場合についても記述するが,後者の場合を主に述べる.
9304教室には,図2のように,片側がRCA・ピン・ジャックで,反対側がステレオ・ミニ・ジャックになっているケーブルばかりが用意されている.これを使うとRCAピンプラグのある機種(図1右)とオーディオ装置を接続できる.
また,両側がステレオ・ミニジャックになっているケーブルと,NEMicという特殊なコネクタを使うと,Macの外部マイクロフォンプラグとオーディオ装置を接続できる.片側がRCA・ピン・ジャックのケーブルを両端がステレオ・ミニジャックになっているケーブルにするには,RCA-ステレオ・ミニ・ジャックアダプタを使えばよい(図3).
ステレオである必要がない場合には,ステレオでないモノラルのケーブルでも差し支えない.
まず,オーディオ機器とMacの電源を切り,ケーブルの両端をつぎのようにつなぐ:
ハードウェアとしては,これで接続完了である.オーディオ機器とMacの電源を入れる.
ケーブルを介してオーディオ装置をつなぎ,電源を入れても,それだけではオーディオ装置から音を入力することはできない.なぜなら,Macにはすでに,内蔵マイクがついているし,他にCDもついている.どこから入っていくる音を対象に作業をしようとしているのかをMacに教えてやらないと,正しく音が取り込めないということになる.
最近は,テレビにビデオやテレビやファミコン・プレイステーションなどのいろいろな機器を接続して使うことが多いと思われるが,その場合に,単に機器を接続しただけではダメで,画面に何を表示するのかを切り替えないと,見たいものが表示されないのと,同じことである.残念なことに,その設定方法は,テレビの切り替えほど簡単ではないが,それでも,それほど難しくもない.
Mac では,以下のような複数の音の入力装置が利用できる:
だから,どれをユーザが使おうとして,どこからのオーディオ信号を再生して欲しいかは,Macには分からない.それをMacintoshに教えてやる必要がある.このためには,コントロールパネルのサウンド(図3)を使う.以下の手順で設定する:
* MacOS 9についてのみ記述している.これ以外のMacOSではソフト的な設定の部分が異なる.
これで,接続したオーディオ装置からの音声がMacintoshに流れる設定は終わった.これで音が出ない場合は,以下の原因を調べた方が良い: