パソコンでは、ログイン名(ユーザ名)とパスワードの組み合わせで認証が行われるということは、前回説明しました。 東京女子大学では、色々なシステムが稼働していますが、パスワードは統一されています。 これを、学内統一パスワードと呼びます。
この授業に関係するシステムは、以下の4つです。
この4つのシステムのパスワードは統一されているので、例えば、Macのパスワードを変更すると、Campus Squareのパスワードも変更されます。
学内統一パスワードを変更するには、次のように操作します。
なお、パスワードを変更したら、次に、キーチェーンのリセットをしたほうがよいのです。 もし、キーチェーンのリセットをしないと、Safariのページを開くたびに「キーチェーンのパスワードを入力してください。」というウィンドウが開き、「キャンセル」ボタンを30回ほどクリックしなくてはいけなくなります。
それでは、キーチェーンをリセットします。
東京女子大学のMacには、あらかじめ色々なソフトが用意されています。 それらを利用するには、ファイル管理ソフト「 Finder 」の使い方を覚える必要があります。
Finderのウィンドウを開くには、DockのFinderのアイコンをクリックします。
Finderのタイトルバーの直下を ツールバー ( toolbar )と呼びます。 Finderの左側の部分を サイドバー ( side bar )と呼びます。
サイドバーの「アプリケーション」をクリックすると、右側にアプリケーションのアイコンがいくつか表示されます。 (ツールバーの「アイコン表示」ボタンをクリックすると、アイコン表示になります。) 必要に応じてスクロールし、アイコンをダブルクリックすると、そのアプリケーションが起動します。
例えば、「計算機」というアイコンをダブルクリックすると、電卓ソフトが起動します。
アイコンによっては、ダブルクリックしてもアプリケーションは起動せず、別のアイコンがいくつか表示されます。 アプリケーションが起動しないアイコンは、アプリケーションではなくフォルダを表しています。 フォルダについては後で説明しますが、とりあえず、いくつかのアプリケーションを入れた紙袋のようなものだと考えてください。 フォルダのアイコンをダブルクリックすると、そこに入っているアプリケーションが一覧表示されます。 このことを、フォルダを開くと言います。
例えば、「ユーティリティ」というアイコンをダブルクリックすると、そのフォルダが開きます。
開いたフォルダを元に戻すには、ツールバーの「戻る」ボタンをクリックします。 最初からやり直すには、サイドバーの「アプリケーション」をクリックします。
なお、FinderはMacにとって特別な存在で、最初から起動していて、終了させることはできません。 Finderが動かなくなったら、optionキーとcommandキーを押しながらescキーを押し、「アプリケーションの強制終了」ウィンドウで「Finder」をクリックし、「再度開く」ボタンをクリックしてください。
ワープロ・ソフトとは、一言で言えば、レポートなどの文書を作成するソフトです。 授業では、Microsoft社の「Word」というワープロ・ソフトを取り上げます。 今回は、Wordを使って、日本語入力について説明します。 Wordの詳しい使い方については、表計算ソフトExcelやプレゼンテーション・ソフトPowerPointと一緒に説明します。
それでは、Wordを起動します。 Finderのウィンドウを開き、「アプリケーション」をクリックし、「Microsoft Word」をダブルクリックしてください。
Wordを起動すると、「文書1」ウィンドウが開きます。 このウィンドウは、新規にワープロ文書を作成するときに使います。
Wordのタイトルバーには、いくつかのボタンが並んでいます。 この部分をツールバーと呼びます。 ツールバーの直下には、ボタンやアイコンなどがグループごとに並んでいます。 この部分を リボン ( ribbon )と呼びます。
なお、今後もWordを利用するなら、WordのアイコンをDockに登録すると便利です。 DockのWordのアイコンを右クリックして、「オプション」→「Dockに追加」とクリックしてください。 すると、そのアイコンがDockに登録され、次回からはそのアイコンをクリックするだけで起動できます。
Wordを使い終わったら、Wordを終了します。 ただし、Macでは、ウィンドウを閉じただけでは、アプリケーションは終了しません。 Dockのアイコンの下に黒い点があれば、そのアプリケーションは動いている、無ければ動いていないという意味です。
Wordを終了するには、メニューバーを「Word」→「Wordを終了」とクリックするか、DockのWordのアイコンを右クリックして「終了」をクリックします。 黒い点がなくなるのを確認してください。
前回の授業では、アルファベットの入力方法を説明しました。 漢字などの日本語を入力するには、入力モードを切り替えてからキー入力します。 ここで、 入力モード ( input mode )とは、Aキーを「a」と解釈するか、「あ」と解釈するかという、キー入力の解釈の種類です。 入力モードには、次のようなものがあります。
入力モードを切り替えるには、メニューバーの右の入力メニュー・アイコンをクリックします。 また、英数キーやかなキーでも切り替えられます。
入力モードをひらがなに切り替えると、ひらがなが入力できます。 ただし、キーに書かれているひらがなではなく、ローマ字をキー入力します。 これを、 ローマ字入力 ( Romaji input )と呼びます。 ひらがなとローマ字の対応は、以下の通りです。
あ = A | い = I | う = U | え = E | お = O |
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か = KA | き = KI | く = KU | け = KE | こ = KO | きゃ = KYA | きゅ = KYU | きょ = KYO |
さ = SA | し = SI, SHI | す = SU | せ = SE | そ = SO | しゃ = SYA, SHA | しゅ = SYU, SHU | しょ = SYO, SHO |
た = TA | ち = TI, CHI | つ = TU, TSU | て = TE | と = TO | ちゃ = TYA, CHA | ちゅ = TYU, CHU | ちょ = TYO, CHO |
な = NA | に = NI | ぬ = NU | ね = NE | の = NO | にゃ = NYA | にゅ = NYU | にょ = NYO |
は = HA | ひ = HI | ふ = HU, FU | へ = HE | ほ = HO | ひゃ = HYA | ひゅ = HYU | ひょ = HYO |
ま = MA | み = MI | む = MU | め = ME | も = MO | みゃ = MYA | みゅ = MYU | みょ = MYO |
や = YA |
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ゆ = YU |
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よ = YO |
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ら = RA | り = RI | る = RU | れ = RE | ろ = RO | りゃ = RYA | りゅ = RYU | りょ = RYO |
わ = WA |
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を = WO |
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ん = NN |
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が = GA | ぎ = GI | ぐ = GU | げ = GE | ご = GO | ぎゃ = GYA | ぎゅ = GYU | ぎょ = GYO |
ざ = ZA | じ = ZI, JI | ず = ZU | ぜ = ZE | ぞ = ZO | じゃ = ZYA, JA | じゅ = ZYU, JU | じょ = ZYO, JO |
だ = DA | ぢ = DI | づ = DU | で = DE | ど = DO | ぢゃ = DYA | ぢゅ = DYU | ぢょ = DYO |
ば = BA | び = BI | ぶ = BU | べ = BE | ぼ = BO | びゃ = BYA | びゅ = BYU | びょ = BYO |
ぱ = PA | ぴ = PI | ぷ = PU | ぺ = PE | ぽ = PO | ぴゃ = PYA | ぴゅ = PYU | ぴょ = PYO |
ぁ = XA | ぃ = XI | ぅ = XU | ぇ = XE | ぉ = XO |
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っ = XTU, XTSU |
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ゃ = XYA |
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ゅ = XYU |
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ょ = XYO |
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ー = - | 、 = , | 。 = . | 「 = [ | 」 = ] |
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通常、「っ」は、直後の子音字を重ねることで入力します。 例えば、「にっぽん」は「NIPPONN」です。
なお、ひらがなには下線が引かれますが、これはreturnキーを押して離しますと消えます。
カタカナを入力するには、入力モードをカタカナに切り替えてから、ローマ字入力を行います。 shiftキーを押しながらかなキーでも、カタカナの入力モードになります。
ここで、日本語入力の例文として、夏目漱石の『吾輩は猫である』を取り上げます。
吾輩は猫である。 名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
例えば、ひらがなの「じめじめ」と、カタカナの「ニャーニャー」を入力してください。
漢字を入力するには、 かな漢字変換方式 ( Kana-Kanji translation method )を用います。
まず、入力モードをひらがなに切り替えます。 そして、漢字の読みをローマ字入力し、スペースキーを押して離します。 すると、入力されたひらがなが適当に文節に区切られ、候補となる漢字が表示されます。 漢字が正しければ、returnキーを押して離します。 漢字が間違っていれば、矢印キーで文節を選び、スペースキーで次の候補を選びます。
文節の区切りが間違っている場合は、区切り方を変更します。 shiftキーを押しながら左矢印キーを押して離すと、文節が縮みます。 shiftキーを押しながら右矢印キーを押して離すと、文節が伸びます。
例えば、例文の「わがはい」を変換すると、おそらく「我輩」になるので、これを「吾輩」に変換してください。
ファイル ( file )とは、パソコンにおけるデータの単位の一つです。 ファイルは、パソコンに保存したり、ソフトで開いたり、インターネットからダウンロードしたりできます。
ファイルには名前がつきます。 これを ファイル名 ( file name )と呼びます。 ファイル名は、xxxxxxxx.yyyという形式がよく使われます。 このyyyの部分を 拡張子 ( extension )と呼びます。 拡張子はファイルの種類の目印になります。
パソコンの画面では、ファイルはアイコンで表されます。 Macの場合、ファイル管理ソフト「Finder」およびデスクトップで、ファイルがアイコンで表示されます。 ファイルのアイコンをマウスで操作することで、ファイルの管理が行えます。
ファイルを開く最も簡単な方法は、ファイルのアイコンをダブルクリックすることです。 すると、適切なソフトでそのファイルが開きます。 ダブルクリックでうまく開かない場合は、次のいずれかの方法を試してください。
作成したワープロ文書は、ファイルに保存できます。 次のように操作してください。
デスクトップに保存したなら、デスクトップにファイルのアイコンが表示されることを確認してください。
保存したワープロ文書は、閉じた後で、再び開いて編集できます。 ファイルのアイコンをダブルクリックしてください。
ここで、例文に題名「吾輩は猫である」と作者名「夏目漱石」を追加してください。
編集したワープロ文書は、再び保存できます。 ウィンドウをアクティブにしてから、ツールバーの「保存」ボタンをクリックするか、メニューバーを「ファイル」→「保存」とクリックしてください。
ワープロ文書が完成したら、必要に応じて印刷します。 ツールバーの「印刷」ボタンをクリックするか、メニューバーを「ファイル」→「プリント」とクリックしてください。
電子メール ( electronic mail )とは、インターネットを利用した、メッセージ交換システムです。 電子メールは、郵便よりも高速にメッセージが送受信できます。 また、電話と違って、都合のよいときにメッセージが送受信できます。
メールアドレス ( mail address )とは、電子メールの宛先を表す文字列です。 メールアドレスは、一般的に「ログイン名@ドメイン名」という形式を持ちます。
東京女子大学では、電子メールは「東女Gmail」を利用します。 Gmail とは、Googleが提供するメール・サービスです。 Gmailは、誰でも無料で利用できますが、広告が付いてしまいます。 東京女子大学では、Googleと契約して、東京女子大学専用のGmail(東女Gmail)を提供してもらいました。 東女Gmailは、東京女子大学関係者のみが利用でき、広告は付きません。
東女Gmailでは、メールアドレスは「ログイン名@cis.twcu.ac.jp」です。
東女Gmailを最初に使うときは、設定が必要です。 次のように操作してください。
ここで、「受信トレイ」画面が表示されたら、設定は完了です。 次回からは、メールアドレスとパスワードを入力するだけて、「受信トレイ」画面になります。 東女Gmailからログアウトするには、右上のイニシャル・アイコンをクリックして、「ログアウト」ボタンをクリックしてください。
今日は、練習として、東女Gmailを使って自分宛にメールを送信します。 次のように操作してください。
メールを送信したので、続いてこのメールを受信します。 左側の「受信トレイ」をクリックしてください。 すると、受信メールの一覧が表示されます。 その中の項目をクリックすると、そのメールが開きます。
東女Gmailについて詳しくは、次の授業で説明します。