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情報処理技法(リテラシ)I 第2回

目次
索引

パスワード(2)

学内統一パスワード

パソコンでは、ログイン名(ユーザ名)とパスワードの組み合わせで認証が行われるということは、前回説明しました。 東京女子大学では、色々なシステムが稼働していますが、パスワードは統一されています。 これを、学内統一パスワードと呼びます。

この授業に関係するシステムは、以下の4つです。

この4つのシステムのパスワードは統一されているので、例えば、Macのパスワードを変更すると、Campus Squareのパスワードも変更されます。

パスワードの変更

学内統一パスワードを変更するには、次のように操作します。

  1. 「情報処理センター」と書かれたウィンドウをアクティブにする。 もしそのようなウィンドウがなければ、DockのSafariのアイコンを右クリックし、「新規ウィンドウ」をクリックし、情報処理センターのアイコン(Center for Information Science)をクリックする。
  2. 3つ並んだ正方形の真ん中の「パスワード変更」をクリックする。
  3. 中央にある「学生用変更ページ」をクリックする。
  4. 「ユーザー名」欄にログイン名、「現在のパスワード」欄に変更前のパスワード、「新しいパスワード」欄と「新しいパスワード(再入力)」欄に変更後のパスワードを入力し、「パスワード変更」ボタンをクリックする。
  5. 「変更完了」というメッセージを確認する。

なお、パスワードを変更したら、次に、キーチェーンのリセットをしたほうがよいのです。 もし、キーチェーンのリセットをしないと、Safariのページを開くたびに「キーチェーンのパスワードを入力してください。」というウィンドウが開き、「キャンセル」ボタンを30回ほどクリックしなくてはいけなくなります。

それでは、キーチェーンをリセットします。

  1. DockのFinderのアイコンをクリックする。
  2. サイドバーの「アプリケーション」をクリックする。
  3. 必要に応じてスクロールし、「ユーティリティ」のアイコンをダブルクリックする。
  4. 必要に応じてスクロールし、「キーチェーンアクセス」のアイコンをダブルクリックする。
  5. メニューバーで「キーチェーンアクセス」→「環境設定」とクリックする。
  6. 「一般」タブをクリックし、「自分のデフォルトキーチェーンをリセット」ボタンをクリックする。
  7. ログイン・パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックする。
  8. 「ログインキーチェーンが作成されました」と表示されたら、「OK」ボタンをクリックする。
  9. メニューバーで「キーチェーンアクセス」→「キーチェーンアクセスを終了」とクリックする。
  10. ログアウトする。
Finderアイコンの場所
Finderアイコンの場所

ファイルとフォルダ(1)

アプリケーションの起動

東京女子大学のMacには、あらかじめ色々なソフトが用意されています。 それらを利用するには、ファイル管理ソフト「 Finder 」の使い方を覚える必要があります。

Finderのウィンドウを開くには、DockのFinderのアイコンをクリックします。

Finderのタイトルバーの直下を ツールバー toolbar )と呼びます。 Finderの左側の部分を サイドバー side bar )と呼びます。

Finderのウィンドウ
Finderのウィンドウ

サイドバーの「アプリケーション」をクリックすると、右側にアプリケーションのアイコンがいくつか表示されます。 (ツールバーの「アイコン表示」ボタンをクリックすると、アイコン表示になります。) 必要に応じてスクロールし、アイコンをダブルクリックすると、そのアプリケーションが起動します。

例えば、「計算機」というアイコンをダブルクリックすると、電卓ソフトが起動します。

アイコンによっては、ダブルクリックしてもアプリケーションは起動せず、別のアイコンがいくつか表示されます。 アプリケーションが起動しないアイコンは、アプリケーションではなくフォルダを表しています。 フォルダについては後で説明しますが、とりあえず、いくつかのアプリケーションを入れた紙袋のようなものだと考えてください。 フォルダのアイコンをダブルクリックすると、そこに入っているアプリケーションが一覧表示されます。 このことを、フォルダを開くと言います。

例えば、「ユーティリティ」というアイコンをダブルクリックすると、そのフォルダが開きます。

開いたフォルダを元に戻すには、ツールバーの「戻る」ボタンをクリックします。 最初からやり直すには、サイドバーの「アプリケーション」をクリックします。

なお、FinderはMacにとって特別な存在で、最初から起動していて、終了させることはできません。 Finderが動かなくなったら、optionキーとcommandキーを押しながらescキーを押し、「アプリケーションの強制終了」ウィンドウで「Finder」をクリックし、「再度開く」ボタンをクリックしてください。


ワープロ(1)

ワープロ・ソフトWord

ワープロ・ソフトとは、一言で言えば、レポートなどの文書を作成するソフトです。 授業では、Microsoft社の「Word」というワープロ・ソフトを取り上げます。 今回は、Wordを使って、日本語入力について説明します。 Wordの詳しい使い方については、表計算ソフトExcelやプレゼンテーション・ソフトPowerPointと一緒に説明します。

Wordの起動

それでは、Wordを起動します。 Finderのウィンドウを開き、「アプリケーション」をクリックし、「Microsoft Word」をダブルクリックしてください。

Wordを起動すると、「文書1」ウィンドウが開きます。 このウィンドウは、新規にワープロ文書を作成するときに使います。

Wordのタイトルバーには、いくつかのボタンが並んでいます。 この部分をツールバーと呼びます。 ツールバーの直下には、ボタンやアイコンなどがグループごとに並んでいます。 この部分を リボン ribbon )と呼びます。

Wordのウィンドウ
Wordのウィンドウ

なお、今後もWordを利用するなら、WordのアイコンをDockに登録すると便利です。 DockのWordのアイコンを右クリックして、「オプション」→「Dockに追加」とクリックしてください。 すると、そのアイコンがDockに登録され、次回からはそのアイコンをクリックするだけで起動できます。

Wordの終了

Wordを使い終わったら、Wordを終了します。 ただし、Macでは、ウィンドウを閉じただけでは、アプリケーションは終了しません。 Dockのアイコンの下に黒い点があれば、そのアプリケーションは動いている、無ければ動いていないという意味です。

Wordを終了するには、メニューバーを「Word」→「Wordを終了」とクリックするか、DockのWordのアイコンを右クリックして「終了」をクリックします。 黒い点がなくなるのを確認してください。


日本語の入力

入力モード

前回の授業では、アルファベットの入力方法を説明しました。 漢字などの日本語を入力するには、入力モードを切り替えてからキー入力します。 ここで、 入力モード input mode )とは、Aキーを「a」と解釈するか、「あ」と解釈するかという、キー入力の解釈の種類です。 入力モードには、次のようなものがあります。

入力モードを切り替えるには、メニューバーの右の入力メニュー・アイコンをクリックします。 また、英数キーやかなキーでも切り替えられます。

デスクトップ(入力メニュー・アイコン)
デスクトップ(入力メニュー・アイコン)
キーボード(日本語の入力)
キーボード(日本語の入力)

ローマ字入力

入力モードをひらがなに切り替えると、ひらがなが入力できます。 ただし、キーに書かれているひらがなではなく、ローマ字をキー入力します。 これを、 ローマ字入力 Romaji input )と呼びます。 ひらがなとローマ字の対応は、以下の通りです。

ひらがなとローマ字の対応
あ = A い = I う = U え = E お = O


か = KA き = KI く = KU け = KE こ = KO きゃ = KYA きゅ = KYU きょ = KYO
さ = SA し = SI, SHI す = SU せ = SE そ = SO しゃ = SYA, SHA しゅ = SYU, SHU しょ = SYO, SHO
た = TA ち = TI, CHI つ = TU, TSU て = TE と = TO ちゃ = TYA, CHA ちゅ = TYU, CHU ちょ = TYO, CHO
な = NA に = NI ぬ = NU ね = NE の = NO にゃ = NYA にゅ = NYU にょ = NYO
は = HA ひ = HI ふ = HU, FU へ = HE ほ = HO ひゃ = HYA ひゅ = HYU ひょ = HYO
ま = MA み = MI む = MU め = ME も = MO みゃ = MYA みゅ = MYU みょ = MYO
や = YA
ゆ = YU
よ = YO


ら = RA り = RI る = RU れ = RE ろ = RO りゃ = RYA りゅ = RYU りょ = RYO
わ = WA


を = WO


ん = NN






が = GA ぎ = GI ぐ = GU げ = GE ご = GO ぎゃ = GYA ぎゅ = GYU ぎょ = GYO
ざ = ZA じ = ZI, JI ず = ZU ぜ = ZE ぞ = ZO じゃ = ZYA, JA じゅ = ZYU, JU じょ = ZYO, JO
だ = DA ぢ = DI づ = DU で = DE ど = DO ぢゃ = DYA ぢゅ = DYU ぢょ = DYO
ば = BA び = BI ぶ = BU べ = BE ぼ = BO びゃ = BYA びゅ = BYU びょ = BYO
ぱ = PA ぴ = PI ぷ = PU ぺ = PE ぽ = PO ぴゃ = PYA ぴゅ = PYU ぴょ = PYO
ぁ = XA ぃ = XI ぅ = XU ぇ = XE ぉ = XO




っ = XTU, XTSU




ゃ = XYA
ゅ = XYU
ょ = XYO


ー = - 、 = , 。 = . 「 = [ 」 = ]


通常、「っ」は、直後の子音字を重ねることで入力します。 例えば、「にっぽん」は「NIPPONN」です。

なお、ひらがなには下線が引かれますが、これはreturnキーを押して離しますと消えます。

カタカナを入力するには、入力モードをカタカナに切り替えてから、ローマ字入力を行います。 shiftキーを押しながらかなキーでも、カタカナの入力モードになります。

ここで、日本語入力の例文として、夏目漱石の『吾輩は猫である』を取り上げます。

吾輩は猫である。 名前はまだ無い。

どこで生れたかとんと見当がつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

例えば、ひらがなの「じめじめ」と、カタカナの「ニャーニャー」を入力してください。

漢字変換

漢字を入力するには、 かな漢字変換方式 Kana-Kanji translation method )を用います。

まず、入力モードをひらがなに切り替えます。 そして、漢字の読みをローマ字入力し、スペースキーを押して離します。 すると、入力されたひらがなが適当に文節に区切られ、候補となる漢字が表示されます。 漢字が正しければ、returnキーを押して離します。 漢字が間違っていれば、矢印キーで文節を選び、スペースキーで次の候補を選びます。

文節の区切りが間違っている場合は、区切り方を変更します。 shiftキーを押しながら左矢印キーを押して離すと、文節が縮みます。 shiftキーを押しながら右矢印キーを押して離すと、文節が伸びます。

例えば、例文の「わがはい」を変換すると、おそらく「我輩」になるので、これを「吾輩」に変換してください。


ファイルとフォルダ(2)

ファイルとは

ファイル file )とは、パソコンにおけるデータの単位の一つです。 ファイルは、パソコンに保存したり、ソフトで開いたり、インターネットからダウンロードしたりできます。

ファイルには名前がつきます。 これを ファイル名 file name )と呼びます。 ファイル名は、xxxxxxxx.yyyという形式がよく使われます。 このyyyの部分を 拡張子 extension )と呼びます。 拡張子はファイルの種類の目印になります。

ファイルとアイコン

パソコンの画面では、ファイルはアイコンで表されます。 Macの場合、ファイル管理ソフト「Finder」およびデスクトップで、ファイルがアイコンで表示されます。 ファイルのアイコンをマウスで操作することで、ファイルの管理が行えます。

ファイルを開く

ファイルを開く最も簡単な方法は、ファイルのアイコンをダブルクリックすることです。 すると、適切なソフトでそのファイルが開きます。 ダブルクリックでうまく開かない場合は、次のいずれかの方法を試してください。


ワープロ(2)

文書の保存

作成したワープロ文書は、ファイルに保存できます。 次のように操作してください。

  1. 保存する文書のウィンドウをアクティブにする。
  2. ツールバーの「保存」ボタンをクリックするか、メニューバーを「ファイル」→「名前を付けて保存」とクリックする。
  3. 保存用のウィンドウが開くので、「名前」欄に適当な名前(最後に".docx"を付ける)を入力する。
  4. 「名前」欄の右の三角ボタンを数回クリックして詳細表示にする。
  5. 「名前」の下の保存場所(例えば「デスクトップ」)をクリックする。
  6. 「ファイル形式」欄が「Word文書(.docx)」であることを確認する。
  7. 下の「拡張子を隠す」チェックボックスをオフにする。
  8. 「保存」ボタンをクリックする。

デスクトップに保存したなら、デスクトップにファイルのアイコンが表示されることを確認してください。

保存したワープロ文書は、閉じた後で、再び開いて編集できます。 ファイルのアイコンをダブルクリックしてください。

ここで、例文に題名「吾輩は猫である」と作者名「夏目漱石」を追加してください。

編集したワープロ文書は、再び保存できます。 ウィンドウをアクティブにしてから、ツールバーの「保存」ボタンをクリックするか、メニューバーを「ファイル」→「保存」とクリックしてください。

文書の印刷

ワープロ文書が完成したら、必要に応じて印刷します。 ツールバーの「印刷」ボタンをクリックするか、メニューバーを「ファイル」→「プリント」とクリックしてください。


電子メール(1)

電子メールとは

電子メール electronic mail )とは、インターネットを利用した、メッセージ交換システムです。 電子メールは、郵便よりも高速にメッセージが送受信できます。 また、電話と違って、都合のよいときにメッセージが送受信できます。

メールアドレス

メールアドレス mail address )とは、電子メールの宛先を表す文字列です。 メールアドレスは、一般的に「ログイン名@ドメイン名」という形式を持ちます。

東京女子大学での電子メール

東京女子大学では、電子メールは「東女Gmail」を利用します。 Gmail とは、Googleが提供するメール・サービスです。 Gmailは、誰でも無料で利用できますが、広告が付いてしまいます。 東京女子大学では、Googleと契約して、東京女子大学専用のGmail(東女Gmail)を提供してもらいました。 東女Gmailは、東京女子大学関係者のみが利用でき、広告は付きません。

東女Gmailでは、メールアドレスは「ログイン名@cis.twcu.ac.jp」です。

東女Gmailを最初に使うときは、設定が必要です。 次のように操作してください。

  1. 「情報処理センター」と書かれたウィンドウをアクティブにする。 もしそのようなウィンドウがなければ、DockのSafariのアイコンを右クリックし、「新規ウィンドウ」をクリックし、情報処理センターのアイコン(Center for Information Science)をクリックする。
  2. 3つ並んだ正方形の最も左の「東女Gmailログイン」をクリックする。
  3. 「メールアドレス」欄に「ログイン名@cis.twcu.ac.jp」と入力し、「次へ」ボタンをクリックする。
  4. 「パスワード」欄にパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックする。
  5. 「同意します」ボタンをクリックする。

ここで、「受信トレイ」画面が表示されたら、設定は完了です。 次回からは、メールアドレスとパスワードを入力するだけて、「受信トレイ」画面になります。 東女Gmailからログアウトするには、右上のイニシャル・アイコンをクリックして、「ログアウト」ボタンをクリックしてください。

メールの送信

今日は、練習として、東女Gmailを使って自分宛にメールを送信します。 次のように操作してください。

  1. 「メールアドレス」欄に「ログイン名@cis.twcu.ac.jp」と入力し、「次へ」ボタンをクリックする。
  2. 「パスワード」欄にパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックする。
  3. 左側にある「作成」ボタンをクリックする。
  4. 「To」欄に宛先(今回は自分のメールアドレス)を入力する。
  5. 「件名」欄に件名(今回は「test」)を入力する。
  6. 下半分の欄に本文(今回は「test」)を入力する。
  7. 下側にある「送信」ボタンをクリックする。

メールの受信

メールを送信したので、続いてこのメールを受信します。 左側の「受信トレイ」をクリックしてください。 すると、受信メールの一覧が表示されます。 その中の項目をクリックすると、そのメールが開きます。

東女Gmailについて詳しくは、次の授業で説明します。


参考文献


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2018年4月18日更新
小西 善二郎 <konishi@cis.twcu.ac.jp>
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