第99回月例ロービジョン研究会

小田浩一, 2007/8/4

1. 概要

学科主任の高橋教授、視覚科学コースの狙いを紹介 視覚多目的実習室

  1. 日 時:2007年8月4日 (土) 13:00-17:30
  2. 場 所:愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス1号館2F視覚多目的実習室
    道順:名古屋駅から地下鉄東山線に乗り星ヶ丘駅で下車, 3番出口から地上に出て左方向へ, パチンコ屋と郵便局とサークルKを過ぎたら,大学の建物がどんと見えます。 三越が近づいたら逆方向です。
    1号館2階の視覚科学多目的実習室は、エスカレーターを上がって屋内に入った所が1階で, 中に入りエスカレーターで2階に上がって左です。
  3. 参加者:(敬称略五十音順)
    1. 上光陽子@高知県立盲学校
    2. 伊藤、笹倉、御宿、若杉@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    3. 岡島喜謙@筑波大学理療科教員養成施設
    4. 小田浩一@東京女子大学&東京ライトハウス
    5. 川嶋英嗣@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース&東京ライトハウス
    6. 川瀬芳克@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    7. 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科&東京ライトハウス
    8. 小林巌@東京学芸大学
    9. 高橋啓介@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    10. 高橋伸子@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    11. 田中恵津子@杏林アイセンター&東京ライトハウス
    12. 田邊宗子@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    13. 道面由利香
    14. 西澤達夫@シナノケンシ(株)
    15. 平井淑江@愛知淑徳大学・医療福祉研究科・コミュニケーション障害学専攻・視覚科学コース
    16. 宮崎博子@東京女子大学大学院
    17. 吉野由美子@高知女子大学

* 東京ライトハウスは、視覚障害のある人への新しいサービスを模索・実施するNPOです。


2. プログラム

以下のように1件の特別講演と、施設見学がありました。

13:00-

    一般講演:

  1. 小田浩一@東京女子大学&東京ライトハウス
    文献紹介: L Tejeria, R A Harper, P H Artes, C M Dickinson (2002). Face recognition in age related macular degeneration: perceived disability, measured disability, and performance with a bioptic device, Br J Ophthalmol 2002;86:1019–1026
    両眼性のAMDの患者30名について、人物同定と遠方視力、顔の表情弁別と読書視力の相関が高いこと、bioptic telescopeで顔課題の成績が50%程度上昇すること、コントラスト感度や色弁別は、顔課題と有意な関係がないことなどを報告している。
  2. 田中-石垣恵津子@杏林アイセンター&東京ライトハウス
    文献紹介: Schulze-Bonsel K, Feltgen N, Burau H, Hansen L, Bach M. Visual acuities "hand motion" and "counting fingers" can be quantified with the freiburg visual acuity test. : Invest Ophthalmol Vis Sci. 2006 Mar;47(3):1236-40.
    ETDRSでも指数弁レベルまで数値化できるが、、PCベースの視力検査FrART(Freiburg 視力検査)では、手動弁や指数弁の領域まで数値化できる。研究会では、視力の数値化がロービジョンサービスや 視覚障害のある人たちのQOL向上には積極的な意義があること、これまではWHOの提言等に従って指数弁を ある数値に見なす(換算する)方法などが利用されていたが、連続的なものとして正確に測定する 必要があるという議論があった。
  3. 特別講演:

  4. 平井淑江@愛知淑徳大学
    「視交差病変と黄斑円孔の視野と立体視」

    スターライト検査装置

    以前、視交差病変ではあるとされていた立体視がみられないこと、 スターライト検査で両眼視がどのように融合しているかを 報告させることで初期症状を見いだせること。 黄斑円孔では、TitmusとLangで立体視検査の結果に不一致があることがあるが これは、円孔部分の大きさと視表のサイズとの交互作用であること、 視野の問題に関するこれまでの仕事を紹介していただいた。
    # 参加者には、おまけつき!
  5. 一般講演:

  6. 川嶋英嗣@愛知淑徳大学&東京ライトハウス
    「Topconの分光透過率測定装置TM-2の紹介」
    遮光フィルタの物理特性を自分で測定しないと気が済まない人のために。私の最近の グレアカットコーティングの眼鏡を自慢したかったのに、実はそのコーティングをしていないレンズと違いがなかった....
  7. 鵜飼喜世子@愛知淑徳大学院
    「黄斑円孔症例の暗点と立体視の研究」
    ## ご事情があり急遽取り下げ
  8. 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
    「道路の移動等円滑化ガイドライン(仮称)の視覚障害関連部分について」
    国道と県道、市道と私有地をまたいでも継続的に点字ブロックを敷く、 歩道で行き違える幅を確保する、歩道の段差を解消しつつ、縁石の高さを確保する、 階段の形状や段鼻のコントラスト(本当は輝度比3にして欲しいが、2で良いらしい)を 確保する、 点字ブロックを遮る柱などがコース上にあるとき、それを回避しつつ直線性を確保する、 などの現実的な改善策が盛り込まれ要る。
    # ドラフトの状態の報告書120Mを参加者にはおみやげとして配布。
  9. 16:30-

  10. 愛知淑徳大学・視覚科学コースの施設・カリキュラム見学

18:00-

懇親会070804

  • 懇親会が伏見近くの手羽先屋「山」で開催されました。 高橋伸子さん、美味しいお店の予約ありがとうございました。 川瀬さんがここから参加してくださいました。

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