第95回月例ロービジョン研究会
小田浩一, 2007/4/14
研究会のメンバーも多数執筆したロービジョンケアガイドが刊行されました。
今日の一品:Looky(国内問い合わせはタイムズコーポレーションに)
基本的な機能はしっかりしている(倍率は固定ですが)し、
上に置いてもいいし、浮かしてもいいし、
書くのに使えます。反転、カラー可能。ボタンは2つだけ。便利そうです。
価格は8万5千円程度。単3ニッケル水素二本で1.5時間、本体で充電可能です。
1. 概要
- 日 時:2007年4月14日 (土) 13:00-18:00
- 場 所:東京女子大学#8408コミュニケーション学科談話室
- 参加者:(敬称略五十音順)
- 麻野井千尋@NAT・東京女子大学
- 小田浩一@東京女子大学・東京ライトハウス
- 河野恵美@東京女子大学大学院・東京ライトハウス
- 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 小林巌@東京学芸大学
- 田中恵津子@杏林アイセンター・東京ライトハウス
- 田中千尋@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 萩野美有紀@アール・イー・アイ株式会社
- 松本先生@日本大学
- 宮崎博子@東京女子大学大学院
- 宮地泰造@東海大学
- 山口成志@タイムズコーポレーション
- 山中幸宏@アサクラメガネ
* 東京ライトハウスは、視覚障害のある人への新しいサービスを模索・実施するNPOです。
2. プログラム
- 田中恵津子@杏林アイセンター・東京ライトハウス
「CPSを見逃した2症例/次のMNREADに期待すること」
1.6 logMARまででは、あまり読書速度が出ないAMDの2例を紹介した。きれいにCPSが出ていたのだが、サイズ1 logMAR上(文字サイズを10倍)にすると、さらに読書速度があがったので、40インチくらいの大型のディスプレイを使ったpcMNREADを取ってみる必要があるケースがあることを指摘した(中村らの研究と一致する内容)。大きいサイズの視表を出す工夫を論じた。
- 麻野井千尋@NAT
「70代視覚障害者へのITサポート−経過と今後の課題−」
現在、70代の視覚障害者(全盲)の女性のITサポートを担当しています。この方は、今年の1月末から週に1度、NATでパソコンの操作の訓練を受けています。
研究会では、これまでのサポートの経過を報告し、
今後どのようにサポートを進めたら良いか、
皆様からアドバイスを頂ければと思います。
- 山中幸宏@アサクラメガネ
写真(元高田めがねの佐藤さんのお店〜たなぐ)
- 山口成志@タイムズコーポレーション
14:30ごろから17:00の間に30分ぐらい
今年のCSUNで見つけた商品と、新製品Lookyをご紹介します。
特別講演:
- 松本先生@日本大学
「一年間のご報告:NYで経験した眼科の話」
Avastinの眼内注射がAMDなど複数の疾患で非常に効果があるし、リバウンドもあるし、日本でも治験中のLucentisについても述べた。また、眼底写真の
取り方で診断やreadingの訓練に使えそうな方法を紹介した。
- 萩野美有紀@アール・イー・アイ株式会社
「江東区での誘導計画の報告」
次回研究会は、江東区で見学会と一緒に開催したい。
- 小林章@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
「求心性視野狭窄をもったロービジョン者の白杖使用効果」のシミュレーション実験Part2
この4月に学院視覚障害学科に入学したばかりの学生さんに求心性視野狭窄+視力0.1のシミュレーションをして、日中の屋外コースを白杖を使った状態と使わない状態で歩き、PPWSとエラーを測定しようと考えています。
入学直後でまだ白杖の使用方法を学習していない状態と、使用方法を学習した後に同様の測定を行って変化を見ようと計画しています。
- 小田浩一@東京女子大学・東京ライトハウス
「MNREAD-J, Jk アップデート」
横書き版をはんだやと相談して出すことになりました。ついては、
これまでの問題などにも対処していきたいと思います。
いろいろ指摘下さい(発表なしで、みなさまにお願いしました)。
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