第80回月例ロービジョン研究会
宮崎博子・小田浩一, 2005/9/3
1. 概要
下記の要領で開催しました。
- 日 時:2005年9月3日 (土) 13:00 -17:30
- 場 所:東京女子大学#8408コミュニケーション学科談話室
- 参加者:(敬称略五十音順)
- 新井千賀子@独立行政法人国立特殊教育総合研究所
- 小田浩一@東京女子大学
- 角田亮子@神奈川リハビリテーション病院
- 楠紗代子@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 河野恵美@東京女子大学大学院
- 斎藤奈緒子@神奈川リハビリテーション病院
- 田中千尋@立教大学心理学科
- 仲泊聡@神奈川リハビリテーション病院
- 長原照子@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 信末裕子@愛知コロニー
- 保坂由美子@国立身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 宮崎博子@東京女子大学コミュニケーション学科
2. プログラム
久しぶりにのんびりした会になりました。1件あたりの時間を
たっぷり使えるのは良いですね(飛び入りで発表くださった仲泊さん、
新井さんありがとうございました)。
- 小田浩一@東京女子大学
「浮き出し文字の高さと触読成績の関係」
第75回研究会に
報告したものの続報です.アクリル板に彫刻の方法で高さや形を精密に制御して
ForeFinger-Mの最適サイズや最適凸高について調べた研究です
(9/18の日本ロービジョン学会視覚障害リハビリテーション協会合同会議で
ポスター発表の予定)。
- 斎藤奈緒子@神奈川リハビリテーション病院
「動揺視患者のMNREAD-Jを使った調査について」
後天性の動揺視では、視力には現れない困難があり
(foviationできたときには視力が出るが、いらいらするので本や新聞は読む気がしない、
移動に困難があるなど)、眼鏡で矯正できない。眼鏡で矯正してもなお日常生活に
困難があるという意味では、いわゆるロービジョンのカテゴリに含まれるのであろう。
今回はMNREAD-Jで読書評価を行ったところ、独特の読書関数が得られ、
読みの困難を解消できる可能性が示唆された(9/17の日本ロービジョン学会視覚障害
リハビリテーション協会合同会議でポスター発表の予定)。
coffee break
- 仲泊聡@神奈川リハビリテーション病院
「大脳視覚野の働きとそこが損傷したとき」
静脈洞血栓症により後頭葉脳内に病変ができた症例に見られる、単眼性の奥行き
知覚障害などの特異な機能低下について興味深い神経心理学的な研究の紹介。
- 新井千賀子@独立行政法人国立特殊教育総合研究所
「盲学校見学ツアー」
視覚障害に対する専門教育が必要であることを保護者に理解してもらう
機会を久我山盲学校で実施したので、その紹介。東京都のみならず
他県からも参加、医療機関との連携、体験レッスン、関係者と
ゆっくり話しができるなど多くの利点があった。
その後、どのようにして連携の土壌をつくっていけば良さそうか?
という話しになりました。
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