鈴木理子・小田浩一, 2005/8/15
期せずしてETA特集になりました!(写真はすべて小林章さん提供)
下記の要領で開催しました。
今回は、電子移動補助具(Eletronic Travel Aids; ETA)に ついての内容の濃い研究会になりそうです。清水さんが 歴史と背景を話してくださるというので、エントリ順でなく 内容的に理解がやさしくなる順序にしました。今回紹介されている ETAは、障害物探知機と環境認知装置の両雄、Mowat Sensorと Sonic Guideの末裔にあたります。価格も共に8万円くらい。 mini guide、Ultracaneなど、久しぶりにETAの商品が沢山出て来て 視覚障害のある歩行者がどうこれらを受け入れていくのか楽しみです。
13:00-14:00
Palmsonarを持っている写真、100円ライターを少し大きめにしたくらいのサイズ。
14:30-15:30
今村さんは、100人以上Sonic guideの訓練をした経験を 持ち、Leslie Kayと長い親交がある。 K Sonarの生みの親Leslie Kay のETAの研究史、Sonic guideの実機によるデモ、 Sonic guideに中心視野に相当する解像度の高い部位を付けたTrisensor(Casper) のデモを 行い、その経緯の中でK sonarを紹介した。 Casperは、100万もして製品化できないので、技術の一部をデザイン的には 最も初期のSonic Toach的にし、白状に特殊な角度で取り付けるようにしたのがK sonarである。
写真は左から、Sonic Guide, Trisensor, Casper.
取り付け角度は、白杖を体の前に保持するフーバーテクニックの形でなく、 脇にだらっと持った(まるで訓練後に正しく保持できなくなってしまったような感じ)状態で センサーが正面を向くようになっている。杖につけて持ってみると、杖は重くない。 フル充電で4時間の継続使用。2mのショートレンジと5mのロングレンジがある。 照射角は比較的細いよう。解像度は非常に高い、床のちょっとしたタイルの張り合わせ部分の 隙間から戻る超音波も聞こえる。
左から、K SONARの市販品ユニットの写真と白杖につけて保持した姿勢の写真。
coffee break
16:00-18:00
PS. 東京女子大学は一斉休業中で、ネットワーク工事とワックスがけで会場を二転三転した。 大学前のペーパーバンも休業中で、二次会は吉祥寺まで出て居酒屋で開催した。10名が 参加(吉祥寺の町で店を探しているときから、なぜか変なおじいさんがお尻についてきたが 同席しようとするもお断りした)。