第62回月例ローヴィジョン研究会

川嶋英嗣・小田浩一, 2003/10/30

日時：2003年10月11日 (土)　13:00 - 20:00

場所：国立身体障害者リハビリテーションセンター学院

参加者

（敬称略 一部を除いて五十音順）

1. 尾形 真樹＠東京ライトハウス＆日本福祉大学情報社会システム研究所
2. 小田 浩一＠東京女子大学
3. 金平 景介＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!
4. 川嶋 英嗣＠東京女子大学／長寿科学振興財団
5. 栗原 崇典＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!
6. 黒田 有希＠東京女子大学大学院
7. 河野恵美@盲ろう児放課後サポートグループ主催
8. 小島 嘉之＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!
9. 小林 章＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院
10. 鈴木 理子＠東京女子大学コミュニケーション学科
11. 末成 智子＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!
12. 中村 透＠日本盲導犬協会
13. 松橋 次郎＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!
14. 八木澤 範雄＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院　初参加!

プログラム

13:00-20:00

今回は

1. 最低１件他人の論文を読んで報告すること
2. 最低１新しい研究（実践でも良い）アイデアを報告すること

発表内容：

1. 尾形 真樹＠東京ライトハウス＆日本福祉大学情報社会システム研究所
   • Clark-Carter, D.D., Heyes, A.D., & Howarth, C.I.: The efficiency and walking speed of visually impaired people. Ergonomics, 29(6), 779-789, 1986.
   • 要約：最も心地よく感じる歩行速度 (PWS; Preferred Walking Speed)，これ が最も効率の良い歩行速度である．視覚障害者の歩行速度はPWS以下であること が知られている．しかし，ガイドヘルパーと歩くことで，PWSを実現できる．こ の研究では，視覚障害者が単独歩行したときの速度をPWSに対する割合 (PPWS; Percentage of Preferred Walking Speed) として表し，各条件下で得られた PWSをそれぞれ比較した．実験1では，難易度の異なる3つの歩行コースを視覚 障害者に歩かせ，それぞれのコースでのPPWSを算出した．その結果，視覚障害 者の単独歩行時の歩行速度はPWS以下であり，歩行コースの条件が複雑になると PPWSは低下した．実験2では，白杖利用者と盲導犬利用者のPPWSの比較を行っ た結果，盲導犬利用者のPPWSの方が良いことがわかった．歩行速度の高低に は，歩行中のストレスが影響すると考えられる．
2. 小田 浩一＠東京女子大学
   • Riemslag et al: Flicker fusion and translucent irides. Visual Impairment Research, 4(3), 175-180, 2002.
   • 要約：白子眼では、透光性の高い虹彩を通して入ってくる光のために周辺視 野が刺激を受けて、臨界ちらつき頻度(CFF)が高くなってしまい、モニタを使う 作業がちらついて困難になるらしいことが、また、透光性を人工的に下げるコン タクトレンズの装用がCFFを下げる効果があることが分かった。
   • いま抱えている、これから抱えようとしているプロジェクト一覧
   • 要約：なし
3. 川嶋 英嗣＠東京女子大学／長寿科学振興財団
   • Dickinson, C.M. & Rabbitt, P.M.A.: Simulated visual impairment: effects on text comprehension and reading speed. Clinical Vision Science, 6(4), 301-308, 1991.
   • 要約：(未提出)
4. 黒田 有希＠東京女子大学大学院
   • Luckiesh,M.and Moss,F.K.: Boldness as a factor in Type Design and Typography. Journal of Applied Psychology, 24, 170-13.
   • 要約：(未提出)
5. 小林 章＠国立身体障害者リハビリテーションセンター学院
   • スタンドルーペの原理とスタンドルーペ用簡易倍率換算表の作成
   • 要約：(未提出)
   • Joan A. Stelmack et al: Patients's Perseptions of the Need for Low Vision Devices. Journal of Visual Impairment & Blindness, 97(9), 521- 535, 2003.
   • 要約：(未提出)
6. 鈴木 理子＠東京女子大学コミュニケーション学科
   • Eng, H. & Woo, S.: Web-based learning for low vision rehabilitation. Visual Impairment Research, 4(2), 85-89, 2002.
   • 要約：web-based学習であるWebCTは相互的な学習に効果的だ。 　WebCT (ref: http://www.webct.com/ 　) 　では映像でフィールド実験の体験し、採点プログラムで理解度をチェックで きる。さらに、チャットやメールを使えば時間・距離の制約なしに学習仲間や先 生に 質問・討論もできる。
7. 中村 透＠日本盲導犬協会
   • 仙台障害児キャンプの報告
   • 要約：(未提出)
   • 補助犬に対する意識調査：病院・コンビニ・障害者・一般
   • 要約：(未提出)

20:00- 保養棟でサンマ刺し・炭焼き・鮭のチャンちゃん焼き・豚汁に 舌鼓をうちつつの合宿。翌日解散。