川嶋英嗣&小田浩一, 2003/1/12
日時:2003年1月11日 (土) 14:30 - 19:30
場所:東京女子大学コミュニケーション学科会議室(8号館4階)
(五十音順,敬称略)
麻野井 千尋@立教大学
「すきまから見える生物学的運動 - バイオロジカルモーションのスリット視」
4つの点が見えるとbiological motion が見えるという報告があるが、 スリットの幅に同時に4点がみえるようになると正立のbiological motionは 見えることが分った。
荒金 亜矢子@東京女子大学
「ルートマップの言語説明に適した表現」
言語的なルートマップにおける適切な表現のポイントが 実験的な研究からいくつか分ってきた。方向転換の個所については 必ず方向転換があることとその方向(左右)を指示すること、 交差点におけるランドマークは右手前など正確に把握できるように 指示することが有効であることなどが分った(田中恵津子先生指導の卒論)。
小田 浩一@東京女子大学
「カタカナ文字の触読再考-混同行列の再分析」
細ゴシックのカタカナを触覚で読み取ろうとすると、
ソン、シツ、ナメの混同が多いが、これが
触覚における角度知覚の不確実性と低解像度の2つでほぼ
説明がつくことをデモした。
「Tablet PC PaceBookについて」->Flash MXがないので延期
中村 仁美@東京女子大学大学院/駿河台日大病院
「垂直方向に傍中心暗点を有するロービジョンの読書特性ーSLOにおけるreading」
暗点が固視点の垂直方向にあるロービジョンの患者では、水平方向のテキストが 読みやすいことを患者が読書しているときの眼底の状態をSLOで撮影して デモした。
安藤 伸朗@済生会新潟第二病院
「若手医師に注文すること、期待すること」
医師や患者、コメディカルに対して行ったアンケートの 結果を中心に、医学部5年生に対する倫理の講義の 内容を紹介した。医療の対象が患者だけでなく障害者も あること、cureだけが医療でないことrelieve, comfort、 コミュニケーションやリハビリテーションの重要性を 豊富な例を元に述べた。「悪魔のささやき医学辞典」という 良書も紹介。
黒田 有希@東京女子大学大学院
「読みやすさを規定するもう一つの要因ーストローク幅」
英語については、文字幅の違いが書体による読みやすさの違を 説明するとされている。日本語の場合には、文字幅は一定に デザインされているにも関わらず書体による読みやすさの違いが 存在する。その説明要因について線幅の問題を議論した。
山崎 貴身江@東京女子大学/和田町眼科クリニック
「盲学校における視機能評価の現状」
盲学校68校において、教育サービスをするために どのような視覚機能評価をおこなっているのかを電話で聞取調査した。 その結果、眼疾患、遠距離視力と近距離視力、最大視認力は標準的に 調べられていることが分ったが、それ以外については 学校間の違いが大きいことが分った。また、視覚機能評価は、 学校保健法の範囲内だと考えている学校があることも分った。
盲学校に送付した報告書(PDF, 150KB)も公開しています.
研究会の後新年会を開催しました(岡さん参加ありがとう!).
時間:研究会終了後(20:00〜23:10)
場所:ペーパーバン
会費:3000円+飲み物代