営団地下鉄新型券売機


  1. 佐々木克祐@ATM 6.16.2000 「営団地下鉄新型券売機導入」という記事が某鉄道雑誌に掲載されていました。
  2. 和田 勉@日点 7.3.2000 先日、佐々木克祐さんが話題を提供された東京の営団地下鉄が新しく導入したテン キー付きの券売機を、銀座線上野駅にて見てきました。以下にその報告をいたします。
  3. 上田 一裕@大阪府 8.28.2000 9月から営団の地下鉄の点字料金表が、変更されます。

視覚障害者用アクセス技術製品データベース 「鉄道経路情報サービス」へのリンク
Subject: [jarvi:13722] 営団の新型券売機 Date: Fri, 16 Jun 2000 18:04:05 +0900 From: kattchanofatm.post@ma2.justnet.ne.jp 佐々木克祐@ATMです  「営団地下鉄新型券売機導入」という記事が某鉄道雑 誌に掲載されていました。jarviでは、まだこの話題が 流れていないようなので記事を要約してお伝えします。  営団地下鉄新型券売機導入  特徴:  ・大画面・タッチパネルタイプ  ・50音による検索機能  ・色の変化や強弱に配慮  ・音声案内  導入駅:  ・銀座線浅草駅、上野駅  ・丸の内線東京駅  2000年秋より順次切り替え予定 とのことです。 この新型券売機をすでに利用された方がいらっしゃいま したらレポートお願いいたします。 ページの最初に戻る
Subject: [jarvi:13981] 営団の新型券売機について Date: Mon, 3 Jul 2000 01:02:43 +0900 From: 和田勉 jarviの皆さん、こんにちは。 日点の和田と申します。 先日、佐々木克祐さんが話題を提供された東京の営団地下鉄が新しく導入した テンキー付きの券売機を、銀座線上野駅にて見てきました。以下にその報告を いたします。 ただし、私が見てきたのは主に点字の表示部分で、その他の点については欠落 したレポートとなる点をはじめにお断りしておきます。 まず、その大まかな外観ですが、色こそ違え、JR東日本のテンキー付き券売機 とあまり変わらない外観です。テンキーの位置も、カードや紙幣の挿入口の位 置などもあまり変わりません。数字キーの並びも全く一緒ですし、横に書いて ある操作説明もまったく同じ文章なので、JRと同様の操作により切符を購入で きるであろう事が想像されました。 ただし、点字表示については3つの点で問題がありました。 1番目は、「スージボタン」という点字がマスあけされずに続けて書かれていること。 これは、言うまでもなく点字の誤りです。「スージ」と「ボタン」の間を一マ スあけなければなりません。 2番目は、テンキーの右横に点字で書いてある使用説明の行間が広すぎること。 この文章は、先にも書いたとおり、JR東日本のものと同一です。点字が書かれ ているスペースもほとんど変わりません。 けれど、JRのものは点字的に自然な行間をとっており、結果として下に余白が できています。これに対し、営団のものは全体のスペースの天地に等間隔で納 めているかのような印象があり、このため点字の行間としては不自然なほど広 いものとなっています。 3番目は、「シヘイ」という点字を貼る位置の問題。 またしても、JRのものを例に引きますが、JR券売機の場合、実際にカードや紙 幣を挿入するその受け口となる水平部分の手前に貼られています。 これが営団の場合、それぞれの挿入口となる部分の上に貼られています。 そして問題なのが「シヘイ」の貼られた位置の形状です。 この部分の形状は、JRが垂直になっているのと異なり、手前から奥へ斜めに傾 斜した形状となっています。 そのような箇所に貼られた点字は手をそっくり返さなければ読めないことは、 容易にご想像できるでしょうが、実際には角度が急すぎて、まったく指で触る ことができませんでした。 以上の問題をささやかなものだと言うことはできるかもしれません。 けれど、このことから、この新型券売機は視覚障害者の検証を充分に受けてい ないものであるということがうかがえるのではないでしょうか。 私は、JRのテンキー方式と類似した新型券売機が他線でも導入され始めたとい う話を聞いたとき、当初の精神を継承しない複製に堕した場合、オリジナルよ り劣ったものとなる可能性があることを危惧していました。 JR東日本の新型券売機の開発にあたっては、視覚障害者の意見が採り入れられ ました。そこには、視覚障害者の発想に基づいたインターフェイスがあったわ けです。 そして、このインターフェイスが他線でも踏襲されることは、標準化という意 味では決して悪いことではないと思います。 けれど、この型式を単に「視覚障害者のお墨付き」を得たものとして、機械的 に模倣してゆくとしたら問題です。 以前、京王線の新型券売機について福井さん長尾さん藤原さんが発言されてい ましたが、現状では新型券売機の多機能を十分利用できないわけですし、先に 書いたように、当初の精神を忘れた模倣では、徐々に質が悪くなっていくこと が考えられます。 営団の新型券売機に見られる三つの問題は、この心配が現実のものとなったの ではないかと私には思えました。 (ここで急いで付け加えておきますが、私は点字表示の問題点のみを見て、こ れを書いているので、実際にはその他の性能で、視覚障害者にとって進歩とな る改良がある可能性はゼロとは言い切れません。音声や画面のコントラストな どの面でのさらに詳しいレポートをどなたかにしていただければ幸いです) おまけ ところで、私が何回かこの券売機を操作しているうちに、機械自体が使用中止 となってしまいました。 この機械、まさか、テンキーを使いすぎると、問題が発生するなどということ はないだろうと思うのですが・・・ちょっと心配になったりして。 おまけの2 以上、私が気づいた3つの問題点は、営団本社の人へ直接言っておきました。 今後、導入される機械では改善されるとは思うのですが、もし新しく導入され た機械ものの中で改善されていないものを見つけられた場合、ご連絡いただけ れば幸いです。 ページの最初に戻る
Subject: [jarvi:14878] 新営団地下鉄の点字料金表の不備について Date: Mon, 28 Aug 2000 14:37:56 +0900 From: jordan@msg.biglobe.ne.jp  上田@大阪府です  9月から営団の地下鉄の点字料金表が、変更されます。 私が、関わっているNPOに公正が回ってきたので知りました。 サイズについては、秤忘れたのでくわしく分かりません。 構造は、画板の大きさで縁が1センチ程度あります。ここに縦長のパネルが6 枚はまっています。 このうち、幅の広い3枚のものに点字で駅名があり、狭い3枚には料金があります。 これが交互に収まっています。料金の改定時に、料金のかかれてあるぱねる のみの交換ですむようにとの、考えのようです。  問題点をいくつか箇条書きします。  1。駅名の後に、芋点がついていないので、指を右に滑らした時に、正確な 料金表示にたどり着かないことがある。  2。料金表という表示が中央にある。  3.縁と最初の文字との、距離が十分ないので、読みにくい(プレート 部が。少し低くなっています)。  4.駅名を捜すとき、いわば、阪急電鉄のもののように3枚の表と表との 間仕切りがない。また。五十音順には記載してますが、たとえば、高田馬場 等を捜すのに、初めから読まないと見つかりませン。  初めは、芋点だけのことだと聞いていたのですが、いざ実物を見ると いろいろと見つかります。  営団としては、今の所ユーザーの声が合ったらそういうようにしたいと の意向だそうです。  そうゆう事で地下鉄を利用しておられる方は、もちろんそうでない方も意見を あげられてはいかがでしょうか。  こういうときに日盲連とかいう団体がとも思いますが・・・。 ページの最初に戻る
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