BEP (Bilingual Emacspeak Platform)新バージョンリリース


坂本@BEP 2002/1/13
Date: Sun, 13 Jan 2002 05:13:47 +0900 (jst) Subject: [jarvi:22417] BEP(Bilingual EmacspeakPlatform)新バージョンリリースについて From: Mitsugu SAKAMOTO 坂本@BEPです。 このメールは BEP (Bilingual Emacspeak Platform) の新しいバージョンのリリースにつ いてのメールです。複数のメーリングリストにクロスポストしています。 重複して受け取る方が多数おられると思いますが、ご容赦ください。 ---- BEPの新バージョン公開について  このたびBilingual Emacspeak Project(BEP)ではGNU Emacs用日本語対応音声化パッ ケージ「BEP」の新しいバージョンを、公開することになりました。  GNU EmacsはUNIXやWindowsを中心に技術者の間で広く利用されている高機能エディ タです。Emacsのほとんどの機能がEmacs lispという言語で書かれ、拡張性と柔軟性に 富むことが大きな特徴です。このエディタだけでテキスト編集やプログラムの開発、メー ルの送受信、WEB閲覧などパソコンを使う目的のほとんどをこなすことができます。 Emacsのために、米IBMのT. V. Raman氏はEmacspeakという音声化パッケージを作成 しました。BEPはこれに日本語特有の機能である漢字詳細読み等を追加し、日本語対応の スピーチサーバを組み合わせることで日本語メインの環境でも利用可能にしたもので、 WindowsとLinuxの2種類のOSをサポートしています。 BEP には、以下のような特徴があります。 1. バイリンガル: Windows上では、専用のスピーチサーバを利用することで日 英二カ国後をネイティブな発音で読み上げるバイリンガルな音声Emacs環境 を実現します。Linux上では現在日本語のみに対応し、英語は読み変え辞書 を用いてカタカナ英語で読み上げます。Linuxでのバイリンガル化は現在作 業中です。 2. LinuxとWindowsに対応: EmacspeakがサポートするLinuxに加え、 MicrosoftWindows上でも利用可能です。(現状はWindowsの方が安定した利用 が可能です。) 3. 日本語詳細読み、日本語入力対応: 日本語の詳細読み辞書を用いて、漢字の 詳細読みを行うことができます。また、Linux上では日本語変換にEgg V4を 利用していただくことで、日本語変換時の詳細読みをサポートします。これ により、Linuxで利用可能な日本語音声化環境の一つとして利用できます。 4. 日本でポピュラーなlispパッケージをサポート: 以下のlispパッケージに対 応して音声で使いやすい環境を提供します。 ・メール及びNews: Mew(Version 2.x)及びWanderlust ・ブラウザ: Emacs-w3 ・文書作成支援環境: YaTeX及びYaHTML ・日本語入力用クライアント: egg V4 ・IRCクライアント: liece  以下のURLに詳細な情報やダウンロードリンクがあります。 http://www.argv.org/bep/ ソースもここで公開しています。 このパッケージの開発はBilingual Emacspeak Projectメーリングリスト で行っています。 まだ未完成のパッケージですので、改良の情報などを得るために、利用や開発に興味のあ る方は是非MLにも参加いただけたらと思います。 参加方法など詳細は http://www.argv.org/bep/ml.html に掲載しています。 BEPに関するお問い合わせは、bep-contact@argv.orgまでお願いします。 もちろんBEP MLに直接参加いただいても結構です。 最後に、このパッケージはT. V. Raman博士のソフトウェアを元にし、漢字詳細読みや英 語カタカナ読みに関しては、静岡県立大学の石川准教授によるDOS用スクリーンリーダ 「グラスルーツ」の辞書を使用させていただいております。両氏には深く感謝いたします。 なお、この案内文はこのままの形でなら転載を歓迎します。 ページの最初に戻る
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