いろいろなHello, World!

"Hello, World!"と表示するapplet

import java.awt.*;
import java.applet.*;

public class HelloWorld extends Applet {
    public void paint(Graphics g){
        g.drawString("Hello, World!", 10, 20);
    }
}

始めのimportは利用するlibraryの指定です。『「java.awt.何とか」と「java.apllet.何とか」を使います』という宣言です。 Libraryというのは、classを集めたもののことです。 Applet、Color、Fontなどはこのlibraryに入っています。

その次の行は、classの定義です。 classというのは、 javaで扱うもの(オブジェクト)の性質を書き示したものです。 HelloWorldっていうclassはこういうものだよ、という宣言です。 extends Appletというのは、Applet classを拡張して、 HelloWorld classを作ります、という意味です。 WWWのpageにjavaで書いたものを埋め込む時は、必ずappletになりますから、 extends Appletが必ずつけないといけません。

以上までで、

「java.awt.何とか」を使う。(下にあるようにGraphicsを)
「java.applet.何とか」を使う。(extends Appletしている)
HelloWorldというclassを定義する。
Applet classを拡張して、HelloWorld classを定義する。

と、このjava programでは記述されています。

ところで「拡張して定義する/作る」というのは、書き換える必要のあるところを書き換えたり、付け足す必要のあるものを付け足すということです。 Applet classはappletとして必要な性質は全て持っていますが、中身が何もないのです。

中身がないとおもしろくも何ともないので、文字を書いてみることにしましょう。 "Hello, World!"という文字列を書くことにします。

Appletを拡張して作ったclassで、 (Appletから派生したclass、といいます) Page内のappletの領域に何か書きたい時は、 paintというmethodを定義します。 paintというmethodを定義すると、appletから派生したclassでは、 appletを表示する時に、paintを実行してくれます。また、paintが実行される時には、書き込むべきpage上の領域が、paint methodの引数に渡されます。その「書き込むべきpage上の領域」はGraphics classです。ここでは、Graphics classのdrawString methodを使って、文字列を書いてみましょう。

drawString(String s, int x, int y);

Graphicsに、

sという文字列を
左からx,
上からy,

のところに書き込むという意味です。

次にこの appletを挿入するためのhtmlの記述を示します。

<applet code=HelloWorld width=400 height=40>
</applet>

完成品は以下のようになります。

色付で"Hello, World!"と表示するapplet

Colorというclassを色を利用する時には使います。

new Color(int R, int G, int B)

とすれば、

R - 赤(0～255)
G - 緑(0～255)
B - 青(0～255)

で指定した色が出来ます。

色ができたら、page内のappletの領域(graphics)を塗る筆の色を、

setColor(Color c)

で、変更しましょう。この後、絵を書いたり、字を書いたりすると、この指定した色で書かれます。

Webのpageにappletを挿入するためのhtmlの記述は以下のとおりです。

<applet code=HelloWorld1 width=300 height=40>
</applet>

これがjavaのprogramです。

これがそのappletです。

背景の色も変えてみた"Hello, World!"と表示するapplet

背景がdefault(既定値)の色になっているので、別のものに変えてみましょう。

もう一つ別の色を作って、

fillRect(int x, int y, int width, int height)

始点(x, y)から、
幅width,
高さheight、

の領域を現在のペンの色で塗る。