2009 年度開講 認知心理学C 言語心理学

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基本情報

授業の目標

内容: 言語は人間において特に発達した認知機能である。この言語を,認知科学 ではどのように扱ってきたのかを考える。まず,人工知能,言語学,発達心理 学,神経心理学,ニューラルネットワーク,認知科学等で言語がどのように扱 われてきたのかを概観し,その上で討論によって理解を深めることとしたい。

到達目標: 人間において高度に発達したコミュニケーション能力として言語を多 角的に検討することを目標とする。取り上げる話題は,神経心理学,ニューラ ルネットワーク,言語学,乳幼児の言語獲得,霊長類の道具使用とコミュニケー ション能力,などを取り上げ,それらを通じて言語とは何かについて考える材 料を提供する。

スケジュール

  1. 言語を生み出す本能
  2. 言語の機能局在(言語の神経心理学)
    クイズ
  3. 失読失書
  4. 文字認知,単語認知
  5. ANNSによる実習
  6. 生成文法理論
  7. 生成文法の展開
  8. 形式言語
  9. チューリングマシンの原理
  10. エルマンネットの応用可能性
  11. ミラーニューロンと自己組織化

教科書

特に指定しない。参考文献はその都度指示する。

参考書

成績評価方法

毎回のレポートと議論を出席点の代わりとする。中間レポートと 期末レポートの2回のレポートを評価の対象とする。レポートは論文の形式に なっている必要がある。分量は 4000 字を超えない程度とする。成績評価基準 履修者全員参加のメーリングリストによる課題の提出はすべて提出のこと。そ の上で2回のレポートにより評価する。

評価基準

各分野 (人工知能,言語学,発達心理学,神経心理学,ニューラルネットワーク, 認知科学等)で言語がどのように扱われてきたのかについて, キーとなる概念を理解できているか, 理解した上でどこまで先行研究を把握できているか, どこまで内容を広げられるように整理されているかを評価する。

課題