第116回月例ロービジョン研究会
小田浩一, 2009/4/18
1. 概要
- 日 時:2009年4月18日 (土) 13:00-19:00
- 場 所:東京女子大学 8408コミュニケーション学科談話室
- 参加者:(敬称略五十音順)
- 麻野井千尋@NAT・東京ライトハウス(skype参加)
- 新井千賀子@杏林アイセンター
- 小田浩一@東京女子大学・東京ライトハウス
- 香川スミ子@浦和大学総合福祉学部
- 小林章@国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科・東京ライトハウス
- 小林巌@東京学芸大学
- 鈴木理子@井上眼科(夜の会から参加)
- 田中恵津子@杏林アイセンター・東京ライトハウス
- 田中千尋@国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科
- 壷内鉄郎@国立病院機構水戸医療センター眼科
- 並木正@弱視問題研究会
- 南野美和子@清瀬の森病院眼科
- 韓星民@KGS
- 前川賢一@NPOアイパートナー
- 御園政光@KGS・東京女子大学大学院
- 宮下佳子@パルテノン多摩/財団法人多摩市文化振興財団
- 宮地泰造@東海大学
- 山口えり@東京女子大学大学院
- 山口成志@タイムズコーポレーション
- 山中今日子@東京女子大学大学院
- 山中幸宏@アサクラメガネ
- 吉野由美子@視覚障害リハビリテーション協会
* 東京ライトハウスは、視覚障害のある人への新しいサービスを模索・実施するNPOです。
2. プログラム
以下のような演題が発表されました。
- 麻野井千尋@NAT・東京ライトハウス
「先天的強度近視->黄斑変性->白内障の術後のサービス」
富山で次第にロービジョンサービスが入手できるようになってきた。
一方で質の保証をどうするかということに疑問を投げかけた。
- 前川賢一@NPOアイパートナー
「リハビリや教育における支援という言葉の意味について」
ロービジョンの子どもが普通学級に入ったら、見やすいように
席を黒板の近くに固定するのは支援として適切か?ロービジョンの
中学生の自転車通学の可能性の評価、支援の体験も紹介した。
- 吉野由美子@視覚障害リハビリテーション協会
「第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会(高知大会)について」
9/25-27に予定されている第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会のプログラム案を紹介し参加者から意見を聴取した。
- 兵庫県在住の山口
新商品数点の紹介
3種類の携帯型CCTVと1つの時計:CSUNでみてきた新製品について
小型のCCTVのMano(左写真)、
中国Aumed製で安いEye-Q(中写真)、
Panasonicとタイムズが共同開発したアクティブビュー(価格は198000円で交換バッテリ付き)。
- 御園政光@KGS・東京女子大学大学院
「触覚探索における抽象オブジェクトの認知条件」
WIT/FITの発表の内容をプレゼンテーションした。
- 山中幸宏@アサクラメガネ
「日本眼科学会総会の印象と遮光インナー」
日本眼科学会総会で視覚障害人口の推定値(有病率)が東京医療センターの山田氏から報告された。
それによると、2007年では(米国の定義に従い、良い方の視力で)0.5未満の視覚障害の人が164万人、0.1以下の失明の人が19万人。
眼鏡に後から追加する遮光用のサイドシールド(右写真参照)が間もなく発売されるだろう。
- 新井千賀子@杏林アイセンター
「AMDの患者さんに大型モニタで読書評価をした事例(続報)」
42インチのディスプレイで読書評価をしているときの画像、ならびに結果をデモした。
- 壷内鉄郎@国立病院機構水戸医療センター眼科
「医療用語としての弱視」
眼科医が通常用いる「弱視」という用語の定義とその治療法についてまとめたもの。
ロービジョンの世界で用いられている弱視との違いについて整理して
みました。過日水戸盲学校との合同勉強会で話した内容を
紹介した。# 日本眼科学会総会の後駆けつけていただいた。
この後12人ほどで、正門前のペーパーバンにて夕食会をしました。またしても、
帰れなくなったメンバーが複数出るほど盛り上がった会でした。
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